二炭酸ジ-tert-ブチル

From Wikipedia, the free encyclopedia

二炭酸ジ-tert-ブチル
物質名
識別情報
3D model (JSmol)
ChEBI
ChemSpider
ECHA InfoCard 100.042.021 ウィキデータを編集
EC番号
  • 246-240-1
日化辞番号
  • J88.260G
UNII
性質
C10H18O5
モル質量 218.25 g·mol1
外観 無色の固体または油状
密度 0.95 g·cm3
融点 22 - 24 °C (72 - 75 °F; 295 - 297 K)
沸点 56 - 57 °C (133 - 135 °F; 329 - 330 K) (0.5 mmHg)
不溶
溶解度 ほとんどの有機溶媒に溶ける
構造
0 D
危険性
労働安全衛生 (OHS/OSH):
主な危険性
吸入すると非常に有害
致死量または濃度 (LD, LC)
100 mg/m3 (4 時間, ラット)
関連する物質
関連物質 クロロギ酸エチル
ホスゲン
特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。

二炭酸ジ-tert-ブチル(にたんさんジ-tert-ブチル、di-tert-butyl dicarbonate)は、有機化学で広く使われる試薬である[1]tert-ブトキシカルボニル(Boc)基から誘導される酸無水物とみなすことができるため、Boc無水物とも呼ばれる。この試薬はアミンとの反応で、N-tert-ブトキシカルボニルアミン(Bocカルバメート)を与える。これらの誘導体はアミンのようには振る舞わない。また、Boc基は後にを使ってアミンから取り外すことができる。したがって、Boc基は保護基として使われる(例:ペプチド固相合成法)。 Boc基はほとんどの塩基求核剤に対して安定である。

炭酸水素ナトリウムのような塩基の存在下で二炭酸ジ-tert-ブチルを使うと水溶液中でアミンのBoc化を行うことができる(ショッテン・バウマン条件)。また、アミンの保護はDMAP存在下、アセトニトリル溶液でも行うことができる。 Bocのアミノ酸からの除去はトリフルオロ酢酸ジクロロメタンの混合溶媒、もしくは塩化水素メタノール溶液のような強酸で行う[2][3][4]

他の用途

2-ピペリドンからの6-アセチル-1,2,3,4-テトラヒドロピリジンの合成は二炭酸ジ-tert-ブチルを用いたBoc保護を経ることによって達成された[5]。最初の反応では、アセトニトリル中、二炭酸ジ-tert-ブチルとDMAPを用いて第二級アミンをBocカルバメートとする。

合成

脚注

関連項目

Related Articles

Wikiwand AI