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仙台文学館

仙台市青葉区にある文学館 From Wikipedia, the free encyclopedia

仙台文学館(せんだいぶんがくかん)は、宮城県仙台市青葉区北根にある仙台市立の文学館・社会教育施設である。1999年(平成11年)に開館した。初代館長として8年間在任した井上ひさしを初め、宮城県や仙台市にゆかりのある近代文学に関する資料の収集・展示を行っている。また、文学作品の劇の公演を主催する場合もある。2009年(平成21年)までは文学賞「晩翠賞」の授与がここで行われていた。

正式名称 仙台文学館[1]
専門分野 郷土にゆかりのある近代文学[1]
収蔵作品数 10万9450点(2012年度)[2]
来館者数 4万1255人/年(2012年度)[2][3]
概要 仙台文学館 Sendai Literature Museum, 施設情報 ...
仙台文学館
Sendai Literature Museum
2009年11月撮影
仙台文学館の位置(仙台市中心部内)
仙台文学館
仙台市中心部内の位置
施設情報
正式名称 仙台文学館[1]
専門分野 郷土にゆかりのある近代文学[1]
収蔵作品数 10万9450点(2012年度)[2]
来館者数 4万1255人/年(2012年度)[2][3]
館長 佐伯一麦
事業主体 仙台市
管理運営 公益財団法人仙台市市民文化事業団(指定管理者)[4]
年運営費 1億7257万円(2012年度)[2]
建物設計 ネオタイド建築計画
延床面積 4,693 m2[3]
開館 1999年(平成11年)3月28日[3]
所在地 〒981-0902
日本の旗 日本 宮城県仙台市青葉区北根2丁目7番1号[3]
位置 北緯38度17分47.3秒 東経140度52分34秒
アクセス 「北根二丁目・文学館前」バス停
地下鉄南北線・台原駅
東北自動車道・泉ICまたは泉PAスマートIC
外部リンク www.lit.city.sendai.jp
プロジェクト:GLAM
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沿革

仙台文学館は德陽シティ銀行研修所跡地に1999年(平成11年)3月に開館した。宮城県と仙台市には各々文学館の設置構想があったが、市が事業主体となり、建設費および開館までの資料購入費の半分に対して県が補助金を出すという形で計画が一本化された[5]。同時期、県では宮城県図書館、市では仙台市図書館の移転・新築計画が各々存在していたが、文学館は地元の近代文学の資料収集および展示、両図書館は広範な図書の収集・閲覧を中心とした施設と役割分担がなされた。

また、同時期に宮城県美術館に「佐藤忠良記念館」が新設されたが、宮城県芸術協会による美術館建設の陳情が市にもなされ、美術ギャラリーと文学館を合わせて仙台市都心部の定禅寺通に設置する計画が生まれた[6]。その後、仙台市都心部から見て北郊外の台原森林公園隣接地にあった德陽シティ銀行研修所の跡地を市が取得したため、文学館は同跡地に建設し、美術ギャラリーと仙台市図書館とを合わせて定禅寺通に建設する計画に変更された[6]。定禅寺通の複合施設は、文学館開館後にせんだいメディアテーク として開館した。

年表

施設

6万2968平方メートルの敷地面積のうち、建築面積は2377平方メートルである[3]。文学館の建物は1994年(平成6年)に開催された仙台文学館全国公開建築設計競技において、最優秀賞を受賞したネオタイド建築計画(東京都)の案を元に建設された[7]。この案は、建設予定地である七北田川水系仙台川支流の小川がつくったV字谷を「ダイナミックな空間」と捉え、ここに「自然環境との共生、古都仙台のイメージと四季や時間の流れ[14]」をテーマとし、台原森林公園と市街地との間に設けられた「ゲート」、建設地のV字谷の両岸をつなぐ「ブリッジ」、仙台城などの歴史を表す「白壁」をキーワードに設計された[14]。

館内の1階はエントランスロビーである。2階には情報コーナー、交流コーナー、こどもの本の部屋、講習室、喫茶室がある。3階が常設展示室と企画展示室である[15]。庭園には野外石舞台、エドマンド・ブランデンの詩碑、扇畑忠雄の歌碑、海鋒義美の音楽碑がある[16]。

館内の情報・交流コーナーやこどもの本の部屋の利用は無料だが、常設展・特別展・企画展の観覧および講習室の使用は有料。ただし、「仙台文学館友の会」、仙台都市圏「どこでもパスポート」[17]、および、石巻圏「ゆうゆうパスポート」[18] の会員などは無料で観覧できる。蔵書目録は、インターネット上の「学都仙台オンライン目録 (OPAC)」を用いて検索可能である。

館内外の様子

土井晩翠顕彰会

土井晩翠顕彰会は仙台市長を会長とし、仙台文学館に事務局を置いている。仙台市出身の詩人・土井晩翠の顕彰と、東北の詩人の活躍を後押しする意味で1960年(昭和35年)に創設された以下のような賞を顕彰会が主催して授与してきた[19]。しかし、第50回にあたる2009年(平成21年)を最後に休止となった[11]。

晩翠賞

「晩翠賞」は詩集に対する賞で、近年は選考対象が東北出身者以外にも広げられていた。東京都の山の上ホテルで選考会、仙台文学館で贈賞式が行われ、柳原義達制作の土井晩翠レリーフと副賞100万円が贈られていた[20][21]。この賞を授与するに値する作品が選考対象期間に複数発表された場合は、各々を同一回の受賞作とした。

さらに見る 回, 年 ...
「晩翠賞」 受賞者・受賞作一覧
回年受賞者受賞作出版社
第50回2009年(平成21年)斎藤恵子無月となのはな思潮社
第49回2008年(平成20年)水無田気流Z境思潮社
第48回2007年(平成19年)新井豊美草花丘陵思潮社
第47回2006年(平成18年)和合亮一地球頭脳詩篇思潮社
第46回2005年(平成17年)高岡修犀思潮社
第45回2004年(平成16年)山崎るり子風ぼうぼうぼう思潮社
第44回2003年(平成15年)白石かずこ浮遊する母、都市書肆山田
第43回2002年(平成14年)吉田文憲原子野砂子屋書房
第42回2001年(平成13年)松本邦吉発熱頌書肆山田
第41回2000年(平成12年)豊原清明朝と昼のてんまつ編集工房ノア
第40回1999年(平成11年)藤井貞和「静かの海」石、その韻き思潮社
第40回1999年(平成11年)安水稔和生きているということ編集工房ノア
第39回1998年(平成10年)平田俊子ターミナル思潮社
第38回1997年(平成9年)黒部節子北向きの家夢人館
第37回1996年(平成8年)時里二郎ジパング思潮社
第36回1995年(平成7年)徳岡久生私語辞典思潮社
第35回1994年(平成6年)清水哲男夕陽に赤い帆思潮社
第34回1993年(平成5年)千葉香織水辺の約束思潮社
第33回1992年(平成4年)関富士子飼育記あざみ書房
第33回1992年(平成4年)宮静枝山荘光太郎残影東洋館出版社
第32回1991年(平成3年)木村迪夫まぎれ野の鳥影社
第31回1990年(平成2年)小山内弘海一九八六年七月の朝飛行船を見に行った路上社
第31回1990年(平成2年)斎藤忠男花のある雑草秋田文化出版社
第30回1989年(平成元年)大坪孝二今日よりも点点洞[22]
第30回1989年(平成元年)堀江沙オリAlone together思潮社
第29回1988年(昭和63年)加藤文男労使関係論花神社
第28回1987年(昭和62年)内川吉男メルカトル図法火山弾の会
第27回1986年(昭和61年)糸屋鎌吉尺骨芸立出版
第26回1985年(昭和60年)菊池貞三ここに薔薇あらば花神社
第25回1984年(昭和59年)尾花仙朔縮図季節社
第24回1983年(昭和58年)有我祥吉クレヨンの屑黒詩社
第23回1982年(昭和57年)小笠原茂介みちのくのこいうた津軽書房
第22回1981年(昭和56年)佐々木洋一星々青磁社
第21回1980年(昭和55年)吉岡良一暴風前夜工房P
第20回1979年(昭和54年)藤原美幸普遍街夕焼通りでする立ちばなし私家版
第19回1978年(昭和53年)庄司直人庄司直人詩集宝文館出版
第18回1977年(昭和52年)香川弘夫わが津軽街道Laの会
第17回1976年(昭和51年)相田謙三あおざめた鬼の翳竜詩社
第17回1976年(昭和51年)泉谷明濡れて路上いつまでもしぶき津軽書房
第16回1975年(昭和50年)高木秋尾けもの水幽血詩社
第15回1974年(昭和49年)佐藤秀昭毛越寺二十日夜祭草美社[23]
第14回1973年(昭和48年)沢野起美子冬の桜昭森社[24]
第14回1973年(昭和48年)北森彩子城へゆく道詩学社
第13回1972年(昭和47年)及川均及川均詩集青土社
第12回1971年(昭和46年)中寒二尻取り遊び表現派詩社
第11回1970年(昭和45年)高橋謙吉真珠婚
第10回1969年(昭和44年)岩泉晶夫遠い馬私家版
第09回1968年(昭和43年)前原正治作品・緑の微笑 他5編
第08回1967年(昭和42年)村上昭夫動物哀歌思潮社
第07回1966年(昭和41年)宝譲冬の雨 他3編宝洸
第06回1965年(昭和40年)中村俊亮愛なしで思潮社
第05回1964年(昭和39年)吉田慶治あおいの記憶
第04回1963年(昭和38年)寒河江真之介鞭を持たない馭者
第03回1962年(昭和37年)斎藤庸一雪のはての火昭森社
第02回1961年(昭和36年)粒来哲蔵舌のある風景歴程社
第01回1960年(昭和35年)鎌田喜八エスキス圏詩社
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晩翠あおば賞・晩翠わかば賞

東北地方および仙台市の国内姉妹都市の詩作品を対象とした賞で、「晩翠あおば賞」は中学生、「晩翠わかば賞」は小学生に授与された。柳原義達制作の土井晩翠レリーフと副賞の記念品が仙台文学館での贈賞式で贈られた。

利用者数・決算

仙台市に提出された指定管理者評価シート[25] に記載されているデータによると、近年の利用者数は年間4 - 5万人である。うち、企画展などの観覧者数は2 - 3万人[26]。

さらに見る 2006年度, 2007年度 ...

2006年度[27] 2007年度[28] 2008年度[26] 2011年度[2] 2012年度[2]
利用者数 4万9176人4万0290人4万7726人2万7209人4万1255人
市の支出指定管理者費用 2億0703万円2億0189万円1億9524万円1億7309万円1億7093万円
その他 297万円0万円0万円5401万円163万円
市の収入使用料 972万円489万円677万円332万円468万円
その他 254万円296万円186万円108万円176万円
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アクセス

脚注

関連項目

外部リンク

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