儒林外史
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日本語文献
科挙による出世が当然視されていた時代に、科挙にふりまわされる当時の人々を活写した作品である。作中人物のひとり、杜少卿に、作者のおもかげがあるといわれている。
作品は、一貫したストーリーがあるわけではなく、各回の登場人物が、次の回につながり、そこで出会った新しい人物が次のエピソードの主人公となるという、オムニバス的な書かれ方をしている。こうした方式は、それまでの長編白話小説にはあまり見られなかった。
現存する最古の刊本は、1803年に出版されたもので、後年刊の『海上花列伝』や『官場現形記』などの、時流や風俗を描く小説にその方法が受け継がれた。
作品は55回で構成され、「56回」が存在する本もあるが、その第56回は後世の偽作といわれている。