八ヶ岳高原海ノ口自然郷

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八ヶ岳高原海ノ口自然郷(やつがたけこうげんうみのくちしぜんごう)は、八ヶ岳の東側裾野に広がる自然景勝地・高原リゾート。標高約1,500メートルに八ヶ岳高原ロッジ、八ヶ岳高原ヒュッテ、八ヶ岳高原音楽堂と別荘地が所在する。一帯の管理、別荘販売等はフォートレス・インベストメント・グループ完全子会社であるそごう・西武の子会社株式会社八ヶ岳高原ロッジが行っている[4][3]

本社所在地 日本の旗 日本
384-1302
長野県南佐久郡南牧村海の口2244番地1 八ヶ岳高原海の口自然郷 内[1]
概要 種類, 本社所在地 ...
株式会社八ヶ岳高原ロッジ
Yatsugatake Kogen Lodge Co., Ltd.
八ヶ岳高原ヒュッテ
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
384-1302
長野県南佐久郡南牧村海の口2244番地1 八ヶ岳高原海の口自然郷 内[1]
設立 1982年4月20日[1]
業種 不動産業
事業内容 ホテル運営、別荘管理、不動産販売及び仲介、建築請負事業、その他[1]
代表者 山本俊祐(代表取締役社長)
資本金 1億円[1]
純利益 ▲2600万円(2020年02月29日時点)[2]
純資産 1億800万円 (2020年02月29日時点)[2]
総資産 3億2300万円(2020年02月29日時点)[2]
従業員数 75名[1]
決算期 2月末日
主要株主 そごう・西武[3]
関係する人物 堤清二
外部リンク https://www.yatsugatake.co.jp/
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収容人員 250人
延床面積 1,275.58 m2
概要 八ヶ岳高原音楽堂, 情報 ...
八ヶ岳高原音楽堂
八ヶ岳高原音楽堂
2009年
情報
開館 1988年8月
収容人員 250人
延床面積 1,275.58 m2
運営 アイコニア・ホスピタリティ
所在地 長野県南佐久郡南牧村海の口2244番地1 八ヶ岳高原海の口自然郷内
特記事項 吉村順三設計事務所(設計)
大澤構造設計事務所(構造設計)
北野建設(施工)
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歴史

八ヶ岳の開発は、堤康次郎にとって最後の総合的な土地開発事業となったプロジェクトで、そのきっかけは、南牧村から村有地、海の口牧場の観光開発について地元からの依願が西武百貨店を通じ、康次郎に寄せられたことに始まっている[5]。康次郎は、八ヶ岳山麓の野辺山が、軽井沢につぐ長野県の避暑・観光地であることの将来性を見込み、国土計画興業が当時資金繰りが困難であったなどの事情から、西武百貨店で買収し、開発することを決意し、百貨店側に指示した[5]。開発計画は1964年4月の康次郎の死去などによって一時中断したが、開発については、当初から軽井沢と違ったヨーロッパ風の観光地たらしめる基本アイデアのもとに、百貨店不動産部が中心となって、国土計画、西武建設、さらに建設省の協力を得て、様々な調査が進められ、周辺地域の買収を含めて、約3300万㎡にわたる八ヶ岳観光開発計画の大要が1965年8月にまとめられた[6]。当初は、3ヵ年による第1次計画だけでも所要資金の総額は約20億円と概算される大規模な総合プランであった[7]。開発工事は、同年4月に着手されたが、百貨店の資金事情が逼迫したために隣接地域の買収交渉と並行して、造成地の分譲販売も進めることになり、1965年、66年の2回にわたり約83万㎡が売却された[8]

西洋環境開発が開発の主体に

やや複雑な経緯を経て、開発主体がディベロッパー西武から西武都市開発(のち西洋環境開発)に移ったのは1973年のことである[9]。別荘地の開発・販売は西武都市開発が手がけるまでに、672区画、130万㎡は販売済みであった。しかし、それまでの八ヶ岳開発は土地の切り売りに近い、伝統的な不動産ビジネスに留まっていた[9]。西武都市開発では、新たな開発マスタープランを作成するための検討を行い、同年6月にまとめられた[10]。その基本は八ヶ岳を「滞在型レクリエーションのリゾートエリアとして、快適な滞在環境をつくりだすこと」に置かれ、このため、「八ヶ岳の最大の資産は自然そのものであり、それを保護し育成する立地で、自然への回帰を基本方針に据え、人工的な要素の強いものは極力抑制する」こととされた[11]。これにもとづき、海の口自然郷の中心に約50haのセンターゾーンをつくり、外来者の憩いの場とするとともに、滞在者へのサービスを供給することがマスタープランで決定された[11]

この決定に先立ち、外国人によってつくられた軽井沢とは異なるイメージをつくり出す一環から[11]、元侯爵徳川義親の邸宅が移築され、1869年4月にオープンした[11]。移築された建物は「八ヶ岳高原ヒュッテ」と名付けられ、自然の中に歴史を移し、これをシンボルとすることが実行されている[11]。さらに差別化のポイントを北欧風にすることにおいて、1975年には「八ヶ岳高原ロッジ」がオープンした。このロッジは、洋風木造2階建てで屋根は赤褐色の旋釉瓦葺であり、高原の自然に溶けこませることとした[11]。続いて1980年7月には「八ヶ岳高原ロッジ新館」もオープンしている[11]1985年からは、長期休暇の増大を見越して宿泊用ロッジを増築、客室数の増加というハード面の充実と、別荘居住者向けも含めての各種イベントの強化、自然観察教室の設置、陶芸教室の開催など、ソフト面の開発によって別荘事業の強化が図られた[12]。そうした中で1988年8月、ロッジ敷地内に「八ヶ岳高原音楽堂」がオープンしている[12]。この音楽堂はピアニストスヴャトスラフ・リヒテル作曲家武満徹をアドバイザーに迎え、毎日芸術賞および東京クリエーション大賞(環境賞)を受賞した[13]。なお、八ヶ岳高原ヒュッテは、1990年から主にレストラン営業に変更し、結婚式場、また各種イベントなどの多目的スペースとして使用されている。建物は、2020年に国の登録有形文化財に登録された。

他方、別荘地の開発では、個性を持った別荘地群に区分し、各群特有の地形、勾配、景観などの条件を十分に生かしたバラエティを持たせる方針がとられた[14]。北欧などで、道路づくりに芝を利用していることに着目し、道路の両側2.5mにグリーンベルトを設けられている。また日本鳥類保護連盟の呼びかけに応えて「鳥たちの森」を重視する方針もとられた[15]。販売実績は1970年代半ばまで不振を極めたが、自然との共生プランが現実化し、分譲価格の引き上げを抑制すると、70年代末から販売は軌道に乗っていった[15]

西洋環境開発の経営破綻後

西洋環境開発の経営破綻後、運営会社・八ヶ岳高原ロッジは西武百貨店に移管され、2009年8月、ミレニアムリテイリング・そごう・西武百貨店の3社が合併し、そごう・西武が発足すると、同社傘下となった。以降、別荘地は「西武・そごうの別荘地」と銘打たれ、八ヶ岳高原ロッジ東京事務所は西武池袋本店内に設置[1]、西武池袋本店とそごう横浜店には情報サロンを開設している[16]

2023年9月、セブン&アイ・ホールディングスはそごう・西武をフォートレス・インベストメント・グループに売却した。これに伴い、2025年4月30日に締結された業務委託契約にもとづき、八ヶ岳高原ロッジ、八ヶ岳高原ヒュッテ、八ヶ岳高原音楽堂の3施設は、フォートレス・インベストメント・グループの完全子会社マイステイズ・ホテル・マネジメント(現・アイコニア・ホスピタリティ)の運営に移行している[17]

ロケ地

八ヶ岳高原ヒュッテは、1976年TBSテレビドラマ高原へいらっしゃい』(田宮二郎由美かおる主演)の舞台となり、リメイク版『高原へいらっしゃい』(佐藤浩市井川遥主演)でも再登場した。また、殆ど知られていないが、岡崎律子が楽曲『A HAPPY LIFE』のプロモーション撮影を行なった場所でもある。

脚注

参考文献

外部リンク

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