高原へいらっしゃい
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1976年版
| 高原へいらっしゃい | |
|---|---|
| ジャンル | テレビドラマ |
| 原作 | 山田太一 |
| 脚本 |
山田太一 横堀幸司 折戸伸弘 |
| 演出 |
高橋一郎 福田新一 田沢正稔 |
| 出演者 | 田宮二郎 |
| 製作 | |
| プロデューサー | 高橋一郎 |
| 制作 | TBS |
| 放送 | |
| 放送国・地域 | |
| 放送期間 | 1976年3月25日 - 7月15日 |
| 放送時間 | 木曜21:00 - 21:54 |
| 放送枠 | TBS木曜9時枠の連続ドラマ |
| 放送分 | 54分 |
| 回数 | 17 |
1976年3月25日から7月15日まで毎週木曜日21:00 - 21:54に放送された。主演は田宮二郎。
キャスト
八ヶ岳高原ホテル
- 面川 清次
- 演 - 田宮二郎
- 本作の舞台となる八ヶ岳高原ホテルの支配人。かつては東京にある一流ホテルのフロントマネージャーだった。
- 自ら選び抜いたメンバーと共に潰れかけたホテルの再建に情熱を燃やす。
- 大貫 徹夫
- 演 - 前田吟
- 副支配人兼経理。専造の経営する大手鉄鋼会社の経理課長代理だったが、面川のお目付役としてホテルに出向してきた男。
- 堅物で口うるさい。面川やほかの従業員と衝突することもあるが、ホテルを万事立て直したいとの思いが強いためである。
- 再建が成ったあと、専造から会社の経理課長のポストを打診されるが、断り、ホテルに残ると答えた。
- 鳥居 ミツ
- 演 - 池波志乃
- ウェイトレス兼設備管理。ボイラーのエキスパートで蒲田の工場に勤めていた。
- いくつもの資格を持つ優秀な技術者でありながら、自分の容姿にコンプレックスを抱いているため性格は内向的。同年代の冬子にライバル意識を持つ。
- 最初に声をかけてくれた亥太郎とは先に打ち解け、その後はほかの従業員との関係も改善される。
- 大赤字の一件には困惑するが、史朗たちにはついていかなかった。
- 北上 冬子
- 演 - 由美かおる
- ウェイトレス。美人で気立てがよく、ホテルの看板娘でもある。大手デパートの食堂で働いていたノウハウを活かし、接客態度は良好。他のメンバーからの人気も高い。
- 過去に恋愛で失敗しているせいか、その裏にはどこか暗い影を持つ。
- 大赤字の一件では憤慨するが、史朗たちの離脱には「私は東京には戻らない」と追随しなかった。
- 高村 靖雄
- 演 - 潮哲也
- ボーイ。長身の二枚目。赤坂のシティホテルでベルボーイをしていた。面川の部下では、唯一ホテルで働いた経験があり、面川の右腕的存在として活躍する。
- 人に騙された過去があることから、猜疑心が強くやや醒めた性格。冬子に好意を持つ。
- ホテルが大赤字状態であることを面川と大貫が隠していたことから、史朗、七郎とともに一旦は離脱。七郎と同じキャバレーに勤務するが、首になった七郎をかばう形で退職。ホテルに戻りたい七郎に賛同して、ホテルに戻る。
- 小笠原 史朗
- 演 - 古今亭八朝
- ボーイ兼バーテン。お調子者の三枚目。池袋のバーでのバーテン歴があり、酒の知識と接客技術を身につけている。
- 人は悪くないが、見栄っ張りで小心者なため、いつも不平や愚痴を口にする。しかし、七郎には尊敬されている。
- 大赤字を隠されたことに憤慨して靖雄、七郎と一緒にいったんは退職して、バーに勤務するが、バーテンではなく雑業係であった。
- キャバレーを首になった七郎が「ホテルに戻りたい」という発言に怒るが、靖雄が賛同したので「俺一人戻らないわけにはいかないし、今のバーを続ける気もない」と一緒にホテルへ戻ることにした。
- 高間 麟二郎
- 演 - 益田喜頓
- コック長。熟練コックで面川の良きアドバイザー。シンガポールの一流レストランでコック長を務めたのち、東京に戻っていたところを面川に引き抜かれる。
- 普段は温和な性格だが、これと決めたらテコでも動かぬ職人気質も持っており、面川の頭を悩ませたことも。スカウトされて、一時、神戸に行っていた。
- 服部 亥太郎
- 演 - 徳川龍峰
- コック助手。高間の弟子。寡黙で無愛想だが料理の腕は確か。師匠の高間を心から尊敬しており、彼の不在時には立派に代役を果たした。
- 自分と似た性格のミツにほのかな恋心を抱く。
- 料理に対して実直な故、大貫の「あの団体客をフルコースでやってほしい、手を抜いていいから」と言われて激怒。飛び出すが村田になだめられて帰り「やっぱりやります」という。それを聞いた面川は自分が予約した客をほかのホテルに回した。
- 大赤字の一軒では怒り、一度は退職しようとしたが大貫に「高間さんの帰りを待ってほしい」と説得され、靖雄たち離脱組には入らなかった。
- 杉山 七郎
- 演 - 尾藤イサオ
- 運転手兼雑務。地元在住の青年でジープの持ち主。地元町長の推薦によってホテル再建に協力することに。
- 世間知らずで不器用なため到底ホテルマンには向かないが、素直な人懐っこい性格で誰からも好かれている。
- 靖雄、史朗に声を掛けられる形で離脱するが、「本当にホテルやめて都会でやっていけるのか」と内心思っていた。
- 東京のキャバレーで同僚の女性に難癖をつけられて、上司がそれをうのみにしたことから首になったことで「俺の居場所はホテルしかない」と靖雄、史朗に話す。そのため、賛同した靖雄、「一人残るのも意味ない」と思った史朗と一緒にホテルに戻った。
- 有馬 フク江
- 演 - 北林谷栄
- 雑役。七郎と村田だけは「おばやん」とよぶ(他のメンバーからは「おばちゃん」)。地元の人間で、七郎と同じく町長の推薦によりホテルへ。
- 息子の嫁との折り合いが悪く、極端な人間嫌い。都会の人間には反感を持っていた。
- 夫が女性関係における借金をつくったため、その返済をするので松本の旅館に就職することにして、いったんはホテルを退職する。
- 借金のことについては七郎にしか話さず、面川たちには「夫の病気を看病するため東京へいったん移住する」と言い訳したが、村田の話でばれていた。
- 夫の借金返済のめどがついたので、ホテルに復帰。その際、七郎が離脱したことを知り憤慨。帰ってきた七郎に「馬鹿垂れ」となじった。
- 村田 日出男
- 演 - 常田富士男
- 高間の推薦により材料の仕入れを任された地元卸売業者。
- むさ苦しい風貌で一見胡散臭い印象を与えるが、外見に反して良質な食材を見抜く確かな目を持つ。
- 史朗たちが離脱したことを知り、人手不足を埋めるために卸売業を弟に継がせてホテルに就職。
- 以前からかなり面川たちのホテルに愛着を持っていて、「無給でもいいので働かせてください」と面川に談判した。
- ストーリー終盤では急場しのぎにホテルのフロントに立ったことも。その後はウエイターや雑務をこなす。
- 前述のとおり、面川たちのホテルをひいき目で見ていて、面川と大貫がダブルブッキングに近い形で予約を取った団体客を、面川側がキャンセルしたことで余った食材を近隣の高級ホテルに高く売りつけたことがある。
- 大場 専造
- 演 - 岡田英次
- 八ヶ岳高原ホテルのオーナー。大手鉄鋼会社の社長。祐子の父で、面川の義父。
- ホテルを解雇され失意の日々を送っていた面川に自社所有のホテルの再建を任す。
- 大赤字で資金繰りが厳しくなったので、大貫に言われて面川に追加融資を頼まれるが、拒否した。「すぐ舅に頼るのはよくない」と大貫に言った。
- 面川のホテル再建が順調になり、祐子を迎えに来た際は偶然、合いかぎで祐子の部屋に入りシャワーを浴びていた。彼を祐子と勘違いした面川に「再建したホテルを見てほしい」と言われ、喜ぶ。彼の車で面川をホテルに送り、面川・大貫以外の従業員と初めて出会う。
その他
- 面川 祐子
- 演 - 三田佳子
- 清次の妻、専造の娘。ブティック経営。酒に溺れた面川との生活に疲れ果て、離婚を決意する。
- 専造に追加融資を断られた面川に「助けてほしい」と言われるが、「今の面川を甘やかしてはいけない」と心を鬼にして「助けたいけど、まずは自力で頑張って」と諭した。
- 大貫に「再建したホテルを見がてら、面川さんに会いに来てほしい」というラブコールを「面川が迎えに行くべき」と拒否するが、気を取り直してホテルへ向かい、従業員全員と出会う。その後はホテルの仕事を手伝う。
- ナレーション
- 声 - 田中信夫
ゲスト
- 第1話
- 第2話
- 第4話
- 第5話
- 編集長 - 金田龍之介
- 大手出版社で週刊誌を編纂する編集長だが、ホテルを紹介案内してほしいという面川を門前払いにした。
- 編集長の部下 - 西田敏行
- 編集長に拒否された面川に対して、「焦りは禁物」となだめる。
- 紹介文を書いた人 - 垂水悟郎
- 面川に脅される形で紹介文を書いた文筆家。
- 第6話
- 雑誌記者・柳田 - 杉浦直樹
- 前回の週刊誌の記者と偽り、面川に「あなたのホテルを取材したい」といい、取材と称して闖入する。七郎たち「偽りの客」を嘘であると見破るが、「自分もあの週刊誌の記者ではなく、週刊誌に門前払いされた際にあなたを見かけ、あなたのホテルに興味を持ったので来ました」という。面川は「お互い様」と怒らなかったが、靖雄が激怒。それを見た彼は「お詫びに新たな客を呼び込みます、それぐらいのことはさせてください」といい、その通りに団体客がチェックイン。その後、再び面川たちのホテルを再訪問。
- 第7話
- 第8話
-
- 新婦は口八丁で、新郎を困らせてばかりで面川たちも閉口。新郎はいったんは憤慨するが、その後は仲直りする。
- 第9話
- 第10話
- 第14話
- 原田一英(巨匠画家) - 大滝秀治
- 近所のホテルに憤慨して長期滞在する予定を引き上げて、野沢に頼んで面川のホテルにチェックイン。応対したミツを気に入り、「ぜひモデルにしたい」という。ところが、画商の男に持たされたミツのバラの花を見て憤慨。その後、テレビでボクシングの試合を見たいというので村田の家でテレビを見ることにしたが、二人とも興奮したので取っ組み合いになり機嫌を悪くした。気を悪くしたと思って恥ずかしくなり1泊だけでチェックアウトするが、その際に村田と和解する。宿泊していた別のホテルを引き上げたのはバラの花もあったが、子供がうるさいというのも理由であった。だが、同じ日に宿泊した少年が病気で高熱を発したことを知り、落ち込むが、快方に向かったことを知り安堵した。また、面川のホテルを気に入り、「再来月また泊まりたい」と予約した。
- 野沢(原田画伯の弟子) - 平泉征
- 面川のホテルに師匠・原田と二人でチェックインを入れた人で、画商の男と原田の板挟みになって困惑。
- 画商の男 - 久世龍之介
- 「原田、野沢の友人」と名乗って面川のホテルにチェックイン。野沢に「バラの絵を描いてほしい、そうすれば売れる」と口説く。さらにミツにバラの花を持たせて「バラの花を持った女性の絵なら売れる」と皮算用するが、原田が昨日投宿したホテルのこともあり激怒して「あいつは出入り禁止にする」と宣言した。
スタッフ
- 原案・脚本 - 山田太一
- 脚本 - 横堀幸司、折戸伸弘
- 音楽 - 小室等、ムーンライダーズ
- 演出 - 高橋一郎、福田新一、田沢正稔
- 主題歌 - 小室等「お早うの朝」(作詞 谷川俊太郎 作曲 小室等)
- プロデューサー - 高橋一郎
放送日程
| 各話 | 放送日 | 脚本 | 演出 | 出来事 |
|---|---|---|---|---|
| 第1話 | 1976年3月25日 | 山田太一 | 高橋一郎 | 面川が東京でスカウト、各自ホテルへ集結 |
| 第2話 | 4月1日 | |||
| 第3話 | 4月8日 | おばやんが高間さんのオムレツを試食 | ||
| 第4話 | 4月15日 | 福田新一 | おばやんがエプロンを作る | |
| 第5話 | 4月22日 | 高橋一郎 | 面川、宣伝を依頼に東京の出版社めぐり | |
| 第6話 | 4月29日 | 雑誌記者・柳田現る | ||
| 第7話 | 5月6日 | 山田太一 横堀幸司 | 船員夫婦来館 | |
| 第8話 | 5月13日 | 山田太一 | 福田新一 | 新婚カップル来館 大貫がセールスのため東京へ、祐子と面会 |
| 第9話 | 5月20日 | 田沢正稔 | 高間さんが引き抜かれる? | |
| 第10話 | 5月27日 | 折戸伸弘 | 高橋一郎 | |
| 第11話 | 6月3日 | 福田新一 | 設備の要・ボイラーが故障 | |
| 第12話 | 6月10日 | 田沢正稔 | 面川が東京の大場社長に増資を懇願 | |
| 第13話 | 6月17日 | 高橋一郎 | 靖雄,史朗,七郎がホテルを去り東京へ 高間コック帰還 | |
| 第14話 | 6月24日 | 福田新一 | 原田画伯来館 | |
| 第15話 | 7月1日 | 田沢正稔 | おばやん復帰、東京へ出た3人も出戻る 面川、冬子、靖雄、七郎が宣伝のため花ジープで東京へ | |
| 第16話 | 7月8日 | 高橋一郎 | 柳田記者再び現る | |
| 最終話 | 7月15日 | 山田太一 | 大場社長・祐子来館 |