劇場版 SPY×FAMILY CODE: White
2023年の日本のアニメ映画
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『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』(げきじょうばん スパイファミリー コード ホワイト)は、遠藤達哉の漫画『SPY×FAMILY』を原作とする、WIT STUDIOとCloverWorksの共同制作による日本の長編アニメーション映画[3]。東宝の配給で2023年12月22日に公開された[1][3]。本作品は、原作者の遠藤が監修・キャラクター原案を務める完全新作ストーリーである[3]。監督は片桐崇が、脚本は大河内一楼がそれぞれ務めた[3]。
| 劇場版 SPY×FAMILY CODE: White | |
|---|---|
|
| |
| 監督 | 片桐崇 |
| 脚本 | 大河内一楼 |
| 原作 | 遠藤達哉『SPY×FAMILY』 |
| 製作 | 大田圭二 |
| 製作総指揮 |
山中一孝 藤尾明史 |
| 出演者 |
江口拓也 種﨑敦美 早見沙織 |
| 音楽 | (K)NoW_NAME:Makoto Miyazaki |
| 主題歌 |
Official髭男dism「SOULSOUP」 星野源「光の跡」 |
| 撮影 | 伏原あかね |
| 編集 | 齋藤朱里 |
| 制作会社 |
WIT STUDIO CloverWorks |
| 製作会社 |
東宝 集英社 テレビ東京 WIT STUDIO CloverWorks 小学館集英社プロダクション |
| 配給 | 東宝 |
| 公開 |
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| 上映時間 | 109分[1] |
| 製作国 |
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| 言語 | 日本語 |
| 興行収入 | 63.2億円[2] |
あらすじ
学校の調理実習でお菓子を作ることになるアーニャ。一等にはステラが与えられるため、ロイドは審査員である校長の嗜好を調べ、「メレメレ」という菓子が良いと知った。それも、校長の故郷であるフリジスのメレメレが好物だという。
フリジスでメレメレを食べるために週末の家族旅行に出かけるフォージャー家。乗車した列車の中でアーニャは鍵を拾い、犬のボンドの予知によって「お宝の鍵」であることを知った。荷物室に潜り込み、鍵で開けたカバンに入っていたチョコを食べてしまうアーニャ。
アーニャがチョコを食べたと知って追って来る二人組の悪者。だが、悪者はヨルに叩きのめされ、フォージャー家はフリジスに到着した。レストランで最後の一つのメレメレをゲットするフォージャー家。だが、そのメレメレは軍情報部のスナイデルに横取りされてしまった。
メレメレの味を覚えて月曜の調理実習までに帰宅するために、食材を集めてシェフに作ってもらおうと提案するヨル。ロイドはスパイの技を駆使して食材を揃えたが、希少なサクランボ・リキュールだけは手に入らなかった。
ボンドの予知でリキュールのある店を知り、ホテルを抜け出して一人で買いに行くアーニャ。だが、帰り道でアーニャは二人組の悪党に誘拐された。アーニャの食べたチョコにはマイクロフィルムが入っており、その情報は国家間に戦争を引き起こすものだったのだ。
スナイデルの部下だった二人組によって飛行戦艦に連れ込まれるアーニャ。戦争を望むスナイデルの命令で、アーニャのウンチからマイクロチップを回収しようとする二人組。ウンチをしたら殺されると耐えるアーニャ。
アーニャを救うために爆撃機で飛行戦艦を追うロイド。ヨルもこっそり爆撃機に乗り込み、ロイドには知られずに待ち構えていたタイプFと戦った。爆撃機との戦闘で炎上する飛行戦艦。飛行戦艦に乗り込んだロイドは死闘の末にスナイデルを倒してアーニャを救い、ヨルもタイプFを倒した。ロイドは乗組員全員を退艦させて炎上する飛行戦艦を湖に不時着させフリジスを救い、アーニャの歯の裏に張り付いていたマイクロフィルムを回収した。
月曜の調理実習に間に合うアーニャ。だが、厨房の機器が爆発して実習は延期となり、スケジュールの都合で審査員は校長から教頭に変更された。メレメレでは一等を取れないと落ち込むアーニャ。ロイドは教頭の好物であるベリープディングを南部地方に食べに行く家族旅行を提案した。
登場キャラクター
制作
2022年12月18日に開催されたジャンプフェスタ2023で、『SPY×FAMILY』の完全新作ストーリーとして、原作者の遠藤達哉が監修・キャラクター原案を務めた劇場版が制作されていることが発表された[5]。2023年3月26日に開催されたイベント「AnimeJapan 2023」では劇場版のタイトルが『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』に決定し、監督は片桐崇、脚本は大河内一楼が担当することが発表された[6]。2023年9月12日、中村倫也と賀来賢人がそれぞれ映画オリジナルとなる悪役のドミトリ役とルカ役を演じることが発表された[7]。2023年9月22日、銀河万丈と武内駿輔がそれぞれ悪役のスナイデル役とタイプF役を演じることが発表された[8]。2023年10月26日にはIMAX版の上映が発表された[9]。
2023年10月30日、新たな予告映像が公開され、主題歌がOfficial髭男dismの「SOULSOUP」であることが発表された[10]。映画の公開初日となる2023年12月22日、エンディング主題歌が星野源の「光の跡」であることが発表された[11]。
プロモーション
2023年7月2日、対戦格闘ゲーム『ストリートファイター6』とのコラボレーションが発表され、カプコンの実田千聖が描いた、ヨル・フォージャーと『ストリートファイター6』のキャラクターである春麗が対峙するコラボビジュアルが公開された[12]。2023年12月4日、WIT STUDIOが制作した、ヨルと春麗が戦うシーンを描いた短編アニメが公開された[13]。2024年1月9日から同月31日まで『ストリートファイター6』内でコラボイベントが開催された[14]。
2023年7月10日、同年7月21日公開の映画『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』とのコラボレーションが発表され、『ミッション:インポッシブル』のキャストを『SPY×FAMILY』の主要キャラクターに置き換えたパロディポスターのイラストと、『SPY×FAMILY』の声優がナレーションを務めた『デッドレコニング PART ONE』のハイライト動画が公開された[15]。2023年12月19日、ディズニー制作のアニメ映画『ウィッシュ』とのコラボレーションが発表され、『ウィッシュ』の劇場公開ポスターを模したアーニャ・フォージャーとボンド・フォージャーのパロディポスターのイラストと、両映画を組み合わせた予告映像が公開された[16]。
2023年12月15日から2024年1月28日までサンシャインシティ(東京都豊島区東池袋)のサンシャイン60展望台 てんぼうパークやサンシャイン水族館で劇場版公開記念イベントが開催された[17]。また、2023年12月15日から2024年1月14日まではサンシャインシティの文化会館ビルでテレビアニメシリーズを振り返る展示やミニゲームを楽しむことができる企画「『SPY×FAMILY』わくわくパーク」が開催された[17]。2024年1月12日からはくら寿司でタイアップキャンペーンが開催され、オリジナルグッズのプレゼントが行われた[18]。
封切り
本作は2023年12月22日に日本で公開された[6]。2024年1月9日、5都市9つの映画館において、1月19日から英語字幕版が上映されることが発表された[19]。
映画公開当日には、小説『SPY×FAMILY 家族の肖像』を執筆した矢島綾による本作の小説版が発売された[20]。小説版は映画のストーリーをもとに制作されている[21]。
日本の映画館では、遠藤による8ページの描き下ろし漫画やキャスト・スタッフへのインタビューが掲載された小冊子「『SPY×FAMILY CODE: White』Film Files」が入場者プレゼントとして400万人に配布された[22]。2024年1月13日からは、QRコードを読み取ることで3Dのアーニャが飛び出すほか、アーニャのボイスを聞くことができる、遠藤による描き下ろしARイラストカードが入場者プレゼント第2弾として50万人に配布された[19]。
評価
興行収入
日本での興行収入は63.2億円を記録し[23]、2024年の日本映画の興行収入ランキングでは4位となった[2]。
| 動員数 (万人) |
興行収入 (億円) |
出典・備考 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 週末 | 累計 | 週末 | 累計 | |||
| 1週目の週末 (2023年12月22日・23日・24日) |
1位 | 86.6 | 86.6 | 12.24 | 12.24 | [24] |
| 2週目の週末 (12月29日・30日・31日) |
58.5 | 208 | 8 | 28 | 1月3日までの13日間で、観客動員数259万9850人、興行収入は34億7319万6210円[25][26] | |
| 3週目の週末 (2024年1月5日・6日・7日) |
39.9 | 329.6 | 5.5 | 44.1 | [27] | |
| 4週目の週末 (1月12日・13日・14日) |
22.7 | 361.8 | 3.17 | 48.6 | [28] | |
| 5週目の週末 (1月19日・20日・21日) |
2位 | 18.99 | 389.4 | 2.61 | 52.4 | [29] |
| 6週目の週末 (1月26日・27日・28日) |
4位 | 409.1 | 55.1 | [30] | ||
| 7週目の週末 (2月2日・3日・4日) |
423.1 | 57.0 | [31] | |||
| 8週目の週末 (2月9日・10日・11日) |
6位 | 438.0 | 59.1 | [32] | ||
| 9週目の週末 (2月16日・17日・18日) |
7位 | 444.4 | 60.0 | [33] | ||
| 10週目の週末 (2月23日・24日・25日) |
452.7 | 61.1 | [34] | |||
| 11週目の週末 (3月1日・2日・3日) |
圏外 | 456.3 | 61.6 | |||
| 12週目の週末 (3月8日・9日・10日) |
458.9 | 62.0 | ||||
| 13週目の週末 (3月15日・16日・17日) |
460.9 | 62.2 | ||||
| 14週目の週末 (3月22日・23日・24日) |
462.8 | 62.5 | ||||
| 15週目の週末 (3月29日・30日・31日) |
464.2 | 62.7 | ||||
| 最終 | 63.2億円 | |||||
評論
レビュー収集サイト『Rotten Tomatoes』では、評論家の34件のレビューのうち94%が肯定的な評価で、平均は10点満点中7.4点である[35]。加重平均を用いる『Metacritic』は評論家の8件のレビューに基づき100点満点中68点をつけ、「概ね好意的」な評価を与えた[36]。アメリカの観客によるレビューでは、CinemaScoreの調査ではA+からFの評価基準のうち平均「A」の評価となり、PostTrakの調査では92%が肯定的な評価となった[37]。
『Anime News Network』のリチャード・アイゼンバイスはこの映画の総合評価をB+とした。アイゼンバイスは、本作がオリジナルストーリーであり『SPY×FAMILY』のストーリー全体に影響を与えないことや、意外性のある展開が少ないことを指摘してストーリーの部分にはやや低い評価を与えたが、コミカルなシーンやアクションシーンは高く評価して「シリーズ全部を視聴することを強制せずにこのシリーズを誰かに紹介したいなら、この映画は出発点としては悪くないだろう」とコメントした[38]。『バラエティ』のシッダーント・アドラカは、漫画やアニメを知らない人でもとっつきやすい作品になっているが、親しみやすさを意識してペースを落としているため、勢いに欠けていると指摘した。アドラカはダイナミックなアクションシーンなどを評価し、「少なくとも退屈になることは決してない」と述べた[39]。『The A.V. Club』のシンディ・ホワイトはA-の評価を与え、「真面目になりすぎることなく、心からの笑いをたくさん届けることで、展開のわざとらしさや全体的な滑稽さを切り抜けている」と述べた[40]。
『ザ・ストレーツ・タイムズ』のジャン・リーは星5個中4個をつけ、「ストーリーを理解するためにアニメを見たり漫画を読んだりする必要はないが、『CODE: White』はアニメシリーズのスピンオフ映画の多くと同様に、新規のファンを得ることを目的としていない。既にストーリーを愛している人のために作られている」と述べた[41]。『ザ・タイムズ・オブ・インディア』のアビシェーク・シュリヴァスタヴァは星5個中3.5個をつけ、「コメディ、アクション、サスペンスのバランスがうまくとれている」「前半は落ち着いたペースで展開し、後半は加速して魅力的なエンターテインメントを提供する」と評価した[42]。
受賞・ノミネート
| 受賞年 | 賞 | 部門 | 対象 | 結果 | 出典 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2025年 | 第52回サターン賞 | アニメ映画賞 | 『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』 | ノミネート | [43] |
| クランチロール・アニメアワード2025 | フィルム・オブ・ザ・イヤー | ノミネート | [44] | ||
| 第11回 Anime Trending Awards | Anime Movie of the Year | 1位 | [45] | ||
| AnimaniA賞 | Bester Movie: Kino-Release | 受賞 | [46] | ||
| Beste Regie | 片桐崇 | 受賞 | |||
| Bestes Animationsstudio | WIT STUDIO、CloverWorks | 受賞 |
スタッフ
- 原作・監修・キャラクターデザイン原案 - 遠藤達哉[47]
- 監督 - 片桐崇[47]
- 脚本 - 大河内一楼[47]
- 絵コンテ - 古橋一浩、片桐崇、笹木信作、三浦貴博、久保雄介
- 演出 - 古橋一浩、片桐崇、堀口和樹、高橋謙仁、内田信吾、久保雄介
- 作画監督 - 下條祐未、村上達也、後藤隆幸、齋藤千尋、南東寿幸、KURO、白川亮介、村田睦明、門倉世央子、岡郁美、阿部愛由美
- 総作画監督 - 浅野恭司[47]
- キャラクターデザイン - 嶋田和晃[47]
- サブキャラクターデザイン - 石田可奈[47]
- 衣装デザイン - 石田可奈、安食圭
- 設定考証 - 白土晴一
- プロップ設定 - 反田誠二、松尾優、KURO
- コンセプトメカデザイン - 常木志伸
- メカデザイン - 高畠聡
- 美術設定 - 谷内優穂、金平和茂
- 美術監督 - 杉本智美、小島あゆみ
- 色彩設計 - 田中花奈実
- 2Dワークス - 川島千尋
- 3DCG監督 - 今垣佳奈
- 撮影監督 - 伏原あかね
- 編集 - 齋藤朱里
- 音響監督・整音 - はたしょう二[47]
- 音響効果 - 出雲範子
- 音響制作 - サウンドチーム・ドンファン
- 音楽プロデュース - (K)NoW_NAME[47]
- 音楽 - (K)NoW_NAME:Makoto Miyazaki
- 音楽プロデューサー - 小林健樹
- 劇中音楽制作 - 東宝ミュージック
- アニメーションアドバイザー - 古橋一浩[47]
- チーフプロデューサー - 高橋敦司、武井克弘、林辰朗
- プロデューサー - 津村美玲、齋藤雅哉、斉藤壮一郎、山内未來、中武哲也、福島祐一、山守貴子
- アニメーションプロデューサー - 山中一樹、林加都恵、伊藤泰斗
- 制作 - WIT STUDIO×CloverWorks[47]
- 製作 - 「劇場版 SPY×FAMILY」製作委員会(東宝、集英社、テレビ東京、WIT STUDIO、CloverWorks、小学館集英社プロダクション)[47][48]
- 配給 - 東宝[49]
主題歌
関連商品
BD / DVD
CD
- 『劇場版 SPY×FAMILY CODE White』 オリジナル・サウンドトラック[54]
- 2023年12月20日発売。
書籍
- 遠藤達哉、矢島綾、大河内一楼 『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』集英社〈JUMP J BOOKS〉、2023年12月22日発売[55]、ISBN 978-4-08-703542-1
- 遠藤達哉、ワダヒトミ、大河内一楼 『劇場版 SPY×FAMILY CODE:White ノベライズ みらい文庫版』集英社〈集英社みらい文庫〉、2023年12月22日発売[56]、ISBN 978-4-08-321826-2
テレビ放送・配信
日本では2024年11月22日、公開から1年後の2024年12月22日に18の定額制動画配信サービスにて見放題配信を開始することが発表された[57]。アメリカとヨーロッパの一部地域では、2024年9月5日からCrunchyrollで複数言語の字幕と吹き替え版が配信された[58]。
| 配信開始日 | 配信サイト | 備考 |
|---|---|---|
| 2024年12月22日[57] |
|
見放題配信 |
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レンタル配信 | |
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デジタルセル配信 |