愛別町では、鉱山跡の石英の鉱脈の隙間に淡黄色の板状の結晶として存在する。鹿追産の北海道石は、古温泉の湯の花に形成されたオパールに、カルパチア石や、淡黄色の樹枝状の結晶を形成する北海道石がはっきりした層を成す。鹿追のオパールは肉眼ではオレンジ色~ベージュの層を形成し、紫外線を照射すると青、黄色、オレンジ色など様々な蛍光を発するが、カルパチア石や北海道石は、このうち黄色~黄緑色の蛍光の層に含まれる。含有する有機化合物が層によりそれぞれ異なることは、古生物の遺骸が高温・高圧下で生じた有機化合物が熱水により運ばれ、特定の成分から順に結晶化する、分別結晶化現象が起きていることを示す。熱水による有機質の変質と輸送は熱水性石油の生成に重要であり、北海道石の研究は今日でも未解明な点の多い石油の生成機構の解明に大きな意義を持つと考えられる[2]。