各国における夏時間

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各国における夏時間(かっこくにおけるなつじかん)では、各国の夏時間: summer time: daylight saving time、略: DST)の採用・実施状況について記述する。夏時間とは、1年のうち夏を中心とする時期に通常期よりも時計を進めて夕暮れの時刻を遅らせる制度のことである。典型的には、から頃にかけて時計を1時間進める。サマータイムとも呼ばれる。

世界地図。欧州、北米の大部分、南米南部の一部、オーストラリアの南東部など、いくつかの地域で夏時間が採用されている。赤道直下のアフリカの大部分と赤道付近のいくつかの地域では、季節の移り変わりに日光の急激な変化がないので、これまで夏時間が採用されたことはない。これら以外の地域では、かつて夏時間を採用したことがある。
夏時間の採用地域
  北半球の夏期に実施している地域
  南半球の夏期に実施している地域
  かつて夏時間を採用していた地域
  夏時間を採用したことがない地域

2022年現在、サマータイムは北半球の夏の期間にヨーロッパおよび北アメリカのほとんどの国・地域とアジアの一部の国で、南半球の夏の期間に南アメリカおよびオセアニアの一部の国・地域で、それぞれ実施されている。また、過去にはその他の地域でも採用されていたことがある。

2023年現在の採用地域と実施期間

夏時間の採用地域を色分けした世界地図
夏時間の採用地域を色分けした世界地図。同色で塗られた地域は夏時間の開始・終了日時の差が1週間未満であることを表す。
さらに見る 実施地域, 開始日時 ...
サマータイムが実施される地域および日時(2023年3月1日 (2023-03-01)現在[1]
実施地域開始日時終了日時時差
3月第2日曜2時 11月第1日曜2時 1:00
キューバの旗 キューバ 3月第2日曜0時 11月第1日曜1時 1:00
3月最終日曜1時 (UTC) 10月最終日曜1時 (UTC) 1:00
3月最終日曜2時 10月最終日曜3時 1:00
イスラエルの旗 イスラエル 3月最終日曜前の金曜2時 10月最終日曜2時 1:00
レバノンの旗 レバノン 4月第3金曜0時[2] 10月最終日曜0時 1:00
エジプトの旗 エジプト[3] 4月最終金曜0時 10月最終木曜24時 1:00
パレスチナの旗 パレスチナ 4月最終土曜2時[4] 10月最終日曜前の土曜2時 1:00
チリの旗 チリ[i] 9月第1土曜24時 (UTC−04:00)[j] 4月第1土曜24時 (UTC−03:00)[j] 1:00
パラグアイの旗 パラグアイ 10月第1日曜0時 3月第4日曜0時 1:00
オーストラリアの旗 オーストラリア[k] 10月第1日曜2時 4月第1日曜3時 1:00
オーストラリアの旗 オーストラリア: ロード・ハウ島 10月第1日曜2時 4月第1日曜2時 0:30
ニュージーランドの旗 ニュージーランド 9月最終日曜2時 (UTC+12:00)[l] 4月第1日曜2時 (UTC+12:00)[l] 1:00
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特に断りのない限り、上表に掲載したサマータイムの開始・終了時刻は、それぞれの時刻に切り替わる前の現地時刻を指す。時差は、サマータイムの開始時に付け加えられ、終了時に差し引かれる時間の長さを指す(単位は時間)。たとえば、アメリカ合衆国カナダでは、サマータイムの開始時に現地時刻が2時から3時に切り替わり、終了時に2時から1時に切り替わる。時刻の切り替え日時は各地域のタイムゾーンに依存するため、これらの国々のすべての地域で一斉に時刻が切り替えられるわけではない。ただし、サマータイムを導入しているヨーロッパの一部では、各地域のタイムゾーンにかかわらず、ほぼすべての地域で1時00分 (UTC) に一斉に時刻が切り替わる。

モロッコは、西サハラの一部を統治していることもあり、季節的な日中の時間の変化とは関係なく、毎年時刻が変更される。同地の現地時刻は、ラマダーン前の日曜日の3時に1時間減じられ、ラマダーン後の日曜日の2時に1時間加えられる。

過去の実施記録

さらに見る 国・地域, 備考 ...
国・地域備考[1]
アイスランドの旗 アイスランド1917–1918年および1939–1968年に実施。
アイルランドの旗 アイルランド1916–1968年および1972年以降に実施。
アクロティリおよびデケリアの旗 アクロティリおよびデケリア1939年以降に実施。
アゼルバイジャンの旗 アゼルバイジャン1981–1992年および1996–2015年に実施。
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国1918年に初導入。1942–1945年および1974–1975年は年中実施。2022年現在アリゾナ州ナバホ・ネイションを除く)およびハワイ州は実施していない[8]
アルジェリアの旗 アルジェリア1916–1921年、1939年の秋、1944–1945年、1971年、1977–1978年、1980–1981年に実施。
アルゼンチンの旗 アルゼンチン1930–1969年、1974年、1988–2000年、2007–2009年に実施。
アルバニアの旗 アルバニア1940–1943年および1974年以降に実施。
アルメニアの旗 アルメニア1981–1995年および1997–2011年に実施[9]
アンドラの旗 アンドラ1985年以降に実施。
イギリスの旗 イギリス 1916年以降に実施。1940–1945年には夏時間 (BST)と二重夏時間 (BDST) を合わせて年中実施。1947年には2段階式の二重夏時間 (BDST) を実施。1968–1971年には夏時間 (BST) を年中実施。欧州連合 (EU) を離脱してもなお、EUの慣行に従っている。
イスラエルの旗 イスラエル1940–1946年、1948–1957年、1974–1975年、1980年、および1984年以降に実施。
イタリアの旗 イタリア1916–1920年、1940–1948年、および1966年以降に実施。
イラクの旗 イラク1982–2007年に実施。
イランの旗 イラン1977–1980年、1991–2005年、および2008年–2022年に実施[10]
インドの旗 インド1942–1945年に実施。
インドネシアの旗 インドネシア1924–1963年にさまざまな時差で実施。
ウクライナの旗 ウクライナ1941–1943年、1981–1989年、および1992年以降に実施。欧州連合 (EU) 加盟国ではないが、EUの慣行に従っている。2014年以降、一時的に占領された地域では事実上、実施されていない。
ウズベキスタンの旗 ウズベキスタン1981–1991年に実施。
ウルグアイの旗 ウルグアイ1923–1926年、1933–1943年、1959–1960年、1965–1970年、1972年、1974–1980年、1987–1993年、および2004–2015年に実施[11]
エジプトの旗 エジプト1940–1945年、1957–2010年、および2014–2015年に実施。2016年7月4日、エジプト議会がラマダーン明けの夏時間を復活させる試みを否決したため、現在のところ[いつ?]、夏時間が実施される予定はない。
エストニアの旗 エストニア1918年、1940–1944年、1981–1988年、1997–1999年、および2002年以降に実施。
エルサルバドルの旗 エルサルバドル1987–1988年に実施。
オーストラリアの旗 オーストラリア第一次世界大戦中の1916年にタスマニア州で初導入。1917年にはすべての州で導入。1918年に一旦廃止されたが、第二次世界大戦中の1942–1944年に再導入。大戦後は廃止されたが、1967年にタスマニア州で干ばつをきっかけに再導入され、1971年にオーストラリア首都特別地域クイーンズランド州ニューサウスウェールズ州ビクトリア州南オーストラリア州が後に続いて導入。クイーンズランド州は1972年に夏時間を廃止(1989–1992年にも試験導入しているが、本格導入には至らず)。西オーストラリア州は2006–2009年に試験導入したが、不評だったため、導入を断念。ノーザンテリトリーは1944年以降、夏時間を実施していない。2022年現在、オーストラリア首都特別地域、ジャービス湾特別地域、ニューサウスウェールズ州、ノーフォーク島、南オーストラリア州、タスマニア州およびビクトリア州で実施。ロード・ハウ島では30分の夏時間を実施。
オーストリアの旗 オーストリア1916–1918年、1920年、1940–1948年(1940年から1945年まではドイツの一部として)、および1980年以降に実施。
オランダの旗 オランダ1916–1945年および1977年以降に実施。
ガーナの旗 ガーナ1936–1942年に実施。
カーボベルデの旗 カーボベルデ1942–1945年に実施。
ガーンジー島の旗 ガーンジー1916–1968年および1972年以降に実施。
カザフスタンの旗 カザフスタン1981–1990年および1992–2004年に実施。
カナダの旗 カナダ自治体レベルでは1908年に世界で初めて導入。2007年以降、すべての採用地域で米国の夏時間の開始・終了日時に合わせて実施されている。オンタリオ州ケベック州サスカチュワン州の大部分、ヌナブト準州ブリティッシュコロンビア州の一部、ユーコン準州では実施されない。サスカチュワン州の大部分とユーコン準州では、恒久的な夏時間に相当するタイムゾーンが使用されている[8]
北マケドニア共和国の旗 北マケドニア共和国1941–1945年および1983年以降にユーゴスラビアの一部または独立国として実施。
キプロスの旗 キプロス1975年以降に実施。北キプロスは2016年9月から2017年10月まで年中夏時間を維持した[12]
キューバの旗 キューバ1928年、1940–1942年、1945–1946年および1965年以降に実施。
ギリシャの旗 ギリシャ1932–1952年および1975年以降に実施。
キルギスの旗 キルギス1981–2005年に実施。
グアテマラの旗 グアテマラ1973–1974年、1983年、1991年、2006年に実施。
クック諸島の旗 クック諸島1978–1991年に実施。
グリーンランドの旗 グリーンランド1980年以降に実施。デンマーク王国の一部として欧州連合の慣行に従っているため、開始・終了日時は各々の日曜の 01:00 UTC に対応する。チューレ空軍基地はアメリカ合衆国およびカナダと同じ日時で実施している。デンマークシャンは1995年以降、夏時間を実施していない。
クロアチアの旗 クロアチア1916–1918年にオーストリア=ハンガリーの一部として、1941–1945年および1983年以降にユーゴスラビアの一部または独立国として実施。
コスタリカの旗 コスタリカ1954年、1979–1980年および1991–1992年に実施。
コソボの旗 コソボ1941–1945年および1983年以降にユーゴスラビアセルビア・モンテネグロセルビアまたは独立国として実施。
コロンビアの旗 コロンビア1992–1993年に実施。
サモアの旗 サモア2010–2021年に実施。
サンピエール島・ミクロン島の旗 サンピエール島・ミクロン島1987年以降に実施。
サンマリノの旗 サンマリノ1916–1920年、1940–1948年および1966年以降に実施。
シエラレオネの旗 シエラレオネ1935–1942年および1957–1962年に実施。
ジャージー島の旗 ジャージー島1916–1968年および1971年以降に実施。
ジャマイカの旗 ジャマイカ1974–1983年に実施。
ジョージア (国)の旗 ジョージア1981–2005年に実施。
シリアの旗 シリア1920–1923年、1962–1968年および1983年-2022に実施[13]
シンガポールの旗 シンガポール1933–1935年にかけて、標準時に20分を加えて実施。1936年1月1日、UTC+07:20のタイムゾーンに移行[14]
スイスの旗 スイス1941–1942年および1981年以降に実施。欧州連合 (EU) 加盟国ではないが、EUの慣行に従っている。
スウェーデンの旗 スウェーデン1916年5月15日–9月30日に試験運用。1980年以降に実施。実施日時は、1980年度は4月第1日曜から9月最終日曜まで、1981–1995年度は3月最終日曜から9月最終日曜まで、1996年以降は3月最終日曜から10月最終日曜まで。
スーダンの旗 スーダン1970–1985年に実施。
スペインの旗 スペイン1917–1919年、1924年、1926–1929年、1937–1946年、1949年および1974年以降に実施。カナリア諸島は1980年以降に実施。
スリランカの旗 スリランカ第二次世界大戦中の1942年から1945年まで、インド亜大陸の残りとして実施。
スロバキアの旗 スロバキア1916–1918年にオーストリア=ハンガリーの一部として、1940–1949年および1979年以降にチェコスロバキアの一部または独立国として実施。
スロベニアの旗 スロベニア1916–1918年にオーストリア=ハンガリーの一部として、1941–1945年および1983年以降にユーゴスラビアの一部または独立国として実施。
セルビアの旗 セルビア1941–1945年および1983年以降にユーゴスラビアセルビア・モンテネグロの一部または独立国として実施[15]
タークス・カイコス諸島の旗 タークス・カイコス諸島1979–2015年および2018年以降に実施。
大韓民国の旗 大韓民国1948–1951年、1955–1960年および1987–1988年に実施。
タジキスタンの旗 タジキスタン1981–1991年に実施。
チェコの旗 チェコ1916–1918年にオーストリア=ハンガリーの一部として、1940–1949年および1979年以降にチェコスロバキアの一部または独立国として実施。
チャドの旗 チャド1979–1980年の冬に実施。
中華人民共和国の旗 中華人民共和国1940–1941年に中華民国として、1986–1991年に中華人民共和国として実施。1949年、従来 UTC+5:30, UTC+6, UTC+7, UTC+8:30 の4つに分かれていたタイムゾーンがすべて廃止され、全土が UTC+8 のタイムゾーンに統一された。
中華民国の旗 中華民国1945–1962年、1974年、1975年、1979年に実施。
チュニジアの旗 チュニジア1939–1945年、1977–1978年、1988–1990年、2005–2008年に実施。
チリの旗 チリ1927–1946年(イースター島を除く。同島では1932–1946年に実施)および1968–2015年に実施。チリは2015年に年中夏時間を実施したが、2016年に通常の夏時間を再導入した。マガジャネス地方では2016年12月以降、夏時間は実施されていない。
デンマークの旗 デンマーク1916年、1940–1948年および1980年以降に実施。
ドイツの旗 ドイツ1916–1918年、1940–1949年および1980年以降に実施。
ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国1966–1967年および1969–1974年に実施。
トルクメニスタンの旗 トルクメニスタン1981–1991年に実施。
トルコの旗 トルコ1916年、1920–1922年、1924–1925年、1940–1942年、1945–1951年、1962年、1964年、1970–1983年および1985–2016年に実施。通例、欧州連合の慣行に従っている。2016年、トルコは新しいトルコ標準時のタイムゾーン (UTC+03:00) を採用した。
トンガの旗 トンガ1999–2002年および2016–2017年に実施。
ナミビアの旗 ナミビア1942–1943年に実施。1994年にザンベジ州を除くすべての地域で夏時間の代わりに冬時間が実施され[16]、2017年に夏時間は廃止された。
ニカラグアの旗 ニカラグア1973–1975年、1979–1980年、1992–1994年および2005–2006年に実施。
西サハラの旗 西サハラモロッコが統治する地域では1976年以降、国が実施するときはいつでも夏時間を実施している。
日本の旗 日本 1948–1951年に実施。
ニューカレドニアの旗 ニューカレドニア1977–1979年および1996–1997年に実施。
ニュージーランドの旗 ニュージーランド1927–1946年および1974年以降に実施。
ノーフォーク島の旗 ノーフォーク島1974–1975年および2019年以降に実施[17]
ノルウェーの旗 ノルウェー1916年、1940–1945年、1959–1965年および1980年以降に実施。欧州連合 (EU) 加盟国ではないが、EUの慣行に従っている。
ハイチの旗 ハイチ1983–1997年、2005–2006年、2012–2015年および2017年以降に実施。
パキスタンの旗 パキスタン1942–1945年に英領インドの一部として実施。2002年および2008–2009年にも実施。
バチカン市国の旗 バチカン市国1916–1920年、1940–1948年および1966年以降に実施。
バヌアツの旗 バヌアツ1983–1993年に実施。
バハマの旗 バハマ1964年以降に実施。
バミューダ諸島の旗 バミューダ諸島1974年以降に実施。
パラグアイの旗 パラグアイ1975年以降に実施。現在の開始・終了日時に最後に更新されたのは2013年。
バルバドスの旗 バルバドス1977–1980年に実施。
パレスチナの旗 パレスチナ1974年以来、イスラエルと同じ年に実施されているが、開始・終了日時は常にイスラエルと同じではない。
ハンガリーの旗 ハンガリー1916–1920年、1941–1950年、1954–1957年および1980年以降に実施。2017年に政府は夏時間を廃止し、年中 UTC+02:00 (EET) に移行することを検討したが[18]、未だ公式な導入計画はない。この件は、欧州連合レベルで各国の夏時間の切り替えを協調して実施することに関して問題となる可能性がある。
バングラデシュの旗 バングラデシュ第二次世界大戦中の1942–1945年に英領インドのベンガル管区英語版の一部として実施。2009年にも実施。
フィジーの旗 フィジー1998–2000年および2009–2021年に実施。
フィリピンの旗 フィリピン1936–1937年、1954年、1978年および1990年に実施。
フィンランドの旗 フィンランド1942年および1981年以降に実施。
プエルトリコの旗 プエルトリコ1942–1945年に実施。
フェロー諸島の旗 フェロー諸島1981年以降に実施。
フォークランド諸島の旗 フォークランド諸島1937–1942年および1983–2010年に実施。
ブラジルの旗 ブラジル1931–1933年、1949–1953年、1963–1968年および1985–2019年に実施。
フランスの旗 フランス1916–1945年および1976年以降に実施。
ブルガリアの旗 ブルガリア1943–1944年および1979年以降に実施。
ベラルーシの旗 ベラルーシ1941–1944年および1981–2010年に実施。
ベリーズの旗 ベリーズ1973–1974年および1982–1983年に実施。
ペルーの旗 ペルー1938–1940年、1986–1987年、1990年および1994年に実施。
ベルギーの旗 ベルギー1916–1940年、1942–1946年および1977年以降に実施。
ポーランドの旗 ポーランド1916–1919年、1940–1949年、1957–1964年および1977年以降に実施。
ボスニア・ヘルツェゴビナの旗 ボスニア・ヘルツェゴビナ1916–1918年にオーストリア=ハンガリーの一部として、1941–1945年および1983年以降にユーゴスラビアの一部または独立国として実施。
ボツワナの旗 ボツワナ1943–1944年に実施。
ボリビアの旗 ボリビア1931–1932年に実施。
ポルトガルの旗 ポルトガル1916–1921年、1924年、1926–1929年、1931–1932年、1934–1949年、1951–1965年および1977年以降に実施。
香港の旗 香港1941年、1945–1976年および1979年に実施。
ホンジュラスの旗 ホンジュラス1987–1988年および2006年に実施。
マカオの旗 マカオ1961–1980年に実施。
マダガスカルの旗 マダガスカル1954年に実施。
マルタの旗 マルタ1916–1920年、1940–1948年および1966年以降に実施。
マルティニークの旗 マルティニーク1980年に実施。
マレーシアの旗 マレーシア1933–1936年に実施。マレーシアのタイムゾーンは過去に何度も変更されている。
マン島の旗 マン島1916–1968年および1972年以降に実施。
ミッドウェー島1956年に実施。
南アフリカ共和国の旗 南アフリカ共和国1942–1944年に実施。
南スーダンの旗 南スーダン1970–1985年に実施。
メキシコの旗 メキシコ1996年以降、全国のほとんどの地域で実施されている。なお、バハ・カリフォルニア州では1976年以来、コアウイラ州タマウリパス州ドゥランゴ州およびヌエボ・レオン州では1988年以来、実施されている。ソノラ州は1997年に、キンタナ・ロー州は2014年に、それぞれ夏時間を廃止した。バハ・カリフォルニア州および米国との国境から20 km未満の場所に位置するコアウイラ州、チワワ州、タマウリパス州およびヌエボ・レオン州は、夏時間の実施日時を米国の実施日時に合わせている[19][m]
モーリシャスの旗 モーリシャス1982–1983年および2008–2009年に実施。
モナコの旗 モナコ1916–1945年および1976年以降に実施。
モルドバの旗 モルドバ1932–1944年、1981–1989年および1991年以降に実施。
モロッコの旗 モロッコ1939–1945年、1950年、1967年、1974年、1976–1978年および2008–2018年に実施。2012–2018年はラマダーン月の夏時間の実施を中止した。2018年以降、モロッコは通年で UTC+1 を使用しており(ただし、ラマダーン月を除く。同月中は UTC±0 を使用している)、恒久的な夏時間を導入したも同然となっている。
モンゴル国の旗 モンゴル1983–1998年、2001–2006年および2015–2016年に実施。
モンテネグロの旗 モンテネグロ1941–1945年および1983年以降にユーゴスラビアおよびセルビア・モンテネグロの一部または独立国として実施。
ヨルダンの旗 ヨルダン1973–1979年および1985–2011年に実施。2012年にタイムゾーンをUTC+03:00に変更し、実質的に恒久的な夏時間に移行したが、2013年12月20日にUTC+02:00に戻し、2014年から2022年まで再び夏時間を実施していた[22]
ラトビアの旗 ラトビア1918–1919年、1941–1944年および1981年以降に実施。
リトアニアの旗 リトアニア1941–1944年、1981–1999年および2003年以降に実施。
リビアの旗 リビア1951–1959年、1982–1989年、1996–1997年および2012–2013年に実施。
リヒテンシュタインの旗 リヒテンシュタイン1981年以降に実施。
ルーマニアの旗 ルーマニア第一次世界大戦の影響で1917年に初導入。その後、1932–1939年および1979年以降に実施。
ルクセンブルクの旗 ルクセンブルク1916–1946年および1977年以降に実施。
レソトの旗 レソト1943–1944年に実施。
レバノンの旗 レバノン1920–1923年、1957–1961年、1972–1978年および1984年以降に実施。
ロシアの旗 ロシア1917–1919年、1921年(一部地域のみ)および1981–2010年に実施。2011–2014年は恒久的な夏時間を導入。2014年に恒久的な夏時間を廃止し、恒久的な標準時に切り替え[23]
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各国の夏時間の歴史

アメリカ合衆国

アメリカでは1918年1919年に各7か月間、夏時間が導入されたが、大変に不評のため廃止になった。その後第二次世界大戦中に資源節約目的で復活し、今に至る。1986年までは現地時刻で4月最終日曜日2時から10月最終日曜日2時までの間、それまでの時刻に1時間を加えたタイムゾーンを採用する「1966年方式」が主に使われていたが、その後は開始日は4月第1日曜日となり、2007年からは「包括エネルギー法案」の可決により期間が約1か月延び、開始日は3月の第2日曜日、終了は11月の第1日曜日となった。なお、議会で法案が通れば、その自治体は夏時間を使用しなくてもよいため、2008年現在、低緯度のハワイ州は州全体、アリゾナ州では大半の自治体で夏時間を採用していない。なお、2005年まで大半の自治体で夏時間を採用していなかったインディアナ州は、2006年から州全域で夏時間を採用している。

2018年以降、米国の複数ので季節ごとの時刻の変更を廃止し、恒久的な夏時間を採用する法律が成立したが、これらの法律は連邦政府の承認がなければ発効しない[24]。各州は夏時間を実施するかどうかを自由に選択できるが、実施する場合は全国的な実施スケジュールに従わなければならず、標準時を変更する場合も連邦政府の承認が必要である。

2022年3月15日、日照保護法英語版米国上院を全会一致で通過した[25]。仮に下院を通過し、大統領が署名すれば、米国は1年中夏時間を実施することになる[26]

トランプ大統領は2024年12月に、年2回の時間切り替えは「不便であり、国家にとって大きな負担になっている」と指摘したが、2025年3月には、夏時間の慣行を廃止するかどうかについて「五分五分の問題になっている」とトーンダウンした。 [27]

イギリス

ドイツに続いて、イギリスでは同じ年の5月21日から10月1日まで採用した。

欧州連合

欧州連合 (EU) は夏時間の開始日(3月の最終日曜日)と冬時間の開始日(10月の最終日曜日)を1998年に統一した。長らく運用が続けられてきたが、2018年2月8日、欧州議会欧州委員会に対し、欧州連合におけるサマータイムを再評価するよう要請することを決議した[28]。2018年7月4日から8月16日にかけてオンライン調査を実施し、460万人のEU市民から回答を得た[29]。この調査は特にドイツで人気が高く、回答者の68%が同国に所在している結果となった[30]。回答者のうち、約84%が年に2回の時刻合わせを望んでいない[29]。この世論調査に基づき、2018年9月12日、欧州委員会は季節ごとの時刻の変更の廃止を提案することを決定した(指令2000/84/ECの廃止)[31]。この提案が有効となるためには、欧州連合理事会と欧州議会の両方が承認することを中心とした欧州連合の立法手続きを踏む必要がある。

欧州連合理事会は欧州委員会に対し、各国が今後の方針を決定する前に詳細な影響評価を行うよう要請した[30]。季節ごとの時刻の変更の廃止により、EU加盟国は夏時間か冬時間のいずれかを標準時として選択することとなった。夏時間制度は2021年をもって廃止する予定となっていたが[32]、2020年から新型コロナウイルス感染症の流行が始まり、EU各国が流行に対処するため、夏時間廃止後の方向性の議論を進めることができず、2022年現在、廃止に至っていない。

ドイツ

第一次世界大戦中のドイツ帝国1916年4月30日から10月1日まで採用したのが始まりである。ドイツが第一次世界大戦中に導入し、廃止などを経てオイルショック後の1980年に再開したのは省エネが目的であった[33]

稀な事例だが、2段階のサマータイムが実施された例がある。連合国占領下のドイツ1945年1947年に実施された(de:Sommerzeit)。1945年の場合は、独ソ戦終了前から通常のサマータイムが実施されていたが、5月の独ソ戦終了まもなくから9月まで、ソ連占領地域ベルリンにおいて+2時間のサマータイムが実施され、当時サマータイムを導入していなかったソビエト連邦の首都モスクワと同じ時刻になった(通常のサマータイムは11月まで)。1947年の場合は、ドイツ全土において、4月6日に第1段階のサマータイム(+1時間)を開始、5月11日から6月29日まで2段階目(+2時間)を実施し、10月5日にサマータイムを終了した。

日本

日本では、占領軍の施政下にあった1948年昭和23年) - 1951年(昭和26年)の間のみ実施されていた。

連合国軍占領期

1949年昭和24年)4月3日より実施されたサマータイム

日本において夏時間は、第二次世界大戦敗北後の連合国軍占領期GHQ指導下で公的に導入され、1948年昭和23年)4月28日に公布された夏時刻法に基づき、同年5月2日の0時から9月11日にかけて初めて実施された[34]

以後、毎年5月(ただし、1949年(昭和24年)のみ4月)第1土曜日24時(=日曜日0時)から9月第2土曜日25時(=日曜日0時)までの間に夏時刻が実施されることとなったが、残業増加や寝不足を引き起こすなどとして不評を呼び、1951年(昭和26年)度はサンフランシスコ講和条約が締結された第2金曜日の9月7日で打ち切られ[34]、翌1952年(昭和27年)4月27日の占領終了と同月28日の条約発効による日本の主権回復に先立ち、夏時刻法は同年4月11日に廃止された。

なお、当時の人々やマスメディア日本語表記は、サマータイムではなくサンマータイムだった[34]

平成における議論過程

前述の通り、日本での公的な夏時刻の実施は1948年から4回(4シーズン)だけで終わったが、オイルショック時にも省エネルギーを目的とした導入が検討されるも労働強化を懸念した労組により反対され[35]、その後1993年(平成5年)には通商産業省にサマータイム制度懇談会を設けるも先送りとなり、1995年平成7年)頃からは省エネルギーなどを名目としたサマータイムの再導入が一部議員を中心に検討され始めた[36]

2003年7月中旬から9月にかけては滋賀県庁で1時間または30分の2グループに分けて前倒しの出勤による導入実験を実施[37]。同年には札幌商工会議所が中心となり北海道の高緯度を活かす形で北海道内に限定して1時間または2時間のサマータイムを適用する「北海道サマータイム」構想をまとめ[37]、札幌市内を中心に2004年から2006年にかけて1時間進める形での実証実験を行った[36]

2004年(平成16年)8月には衆参両院超党派108名の国会議員らにより「サマータイム制度推進議員連盟」が設立された[37]。会長は第1次小泉内閣小泉純一郎首相)の経済産業大臣だった平沼赳夫経済産業省は電力などエネルギー分野を管掌)。2005年(平成17年)に法案提出の動きがあったができなかった。平沼自身は、郵政選挙で自民党を離党し、政治権力の中心から離れるとともに“反自民”の象徴となった。以降この議連による動きは止まったままである。

2007年(平成19年)春には、日本経済団体連合会(日本経団連)が自由民主党に対して夏時間の導入を提案した。同年8月1日から31日までの1か月間、日本経団連は経団連会館内で、始業・終業時刻を通常より1時間繰り上げる(早める)「サマータイム勤務」(エコワーク)を実施した。

福田康夫内閣福田康夫首相)は地球環境(特に地球温暖化対策)と生活者の重視を旗印にしており、自由民主党は2008年(平成20年)4月に地球温暖化対策推進本部を立ち上げた。

会長は野田毅元自治相であり「(国民の)地球温暖化対策に対する意識変化を国民運動的に求めていく」として、サマータイムを政府のなすべき温暖化対策・環境対策の切り札として位置付けていた。2008年(平成20年)5月13日、自民党地球温暖化対策推進本部は、サマータイム法制化・完全導入への作業を本格的に開始した。

麻生内閣麻生太郎首相)は2009年(平成21年)6月28日李明博韓国大統領との日韓首脳会議後、「日韓同時にサマータイムを導入すれば経済効果が高い」と認識を示していた。

2009年(平成21年)9月9日に、鳩山由紀夫内閣下で、鳩山由紀夫首相との日韓首脳会議で、李明博韓国大統領が日韓同時導入を、韓国政府が提案する方向で検討していると発表した。

2020年に開催される東京オリンピックでは開催時期に猛暑が予想されることから、2018年(平成30年)7月には、組織委員会会長の森喜朗(元内閣総理大臣)が日本国政府に対して、サマータイムの導入を内閣総理大臣安倍晋三に申し入れ、導入の検討が開始された[38]。同年8月の時点では、2019年、2020年限定で6〜8月に2時間の時刻繰り上げを行うこととし、必要な法整備は超党派による議員立法により行うという案が与党内で取り沙汰されていた[39]

しかし、情報技術機器や地震計コンピュータプログラム変更には、実施に4〜5年かかるため、2020年には間に合わないと専門家は反対している[40]。2018年(平成30年)11月21日、自民党はサマータイムの導入を断念することを正式決定した[41]

サマータイム制への賛否

日本では、政府が過去において一般国民を対象として複数回にわたって「サマータイム(夏時刻)に関する世論調査」を行った[42]。前述の通り、日本では過去にサマータイム制を導入しながらも廃止した経緯がある。

総理府1980年に実施した世論調査では、「賛成」が42%、「反対」が35%だった[36]1998年11月に実施された総理府広報室の調査では、「賛成」が54%、「反対」が25.2%、「わからない」20.8%となり、初めて賛成が5割を超えた[43]。2005年7月の内閣府世論調査では、サマータイム制度導入の賛否は、「賛成」が51.9%、「反対」が30.2%だった[44]

NHKオンラインが2005年(平成17年)8月12日に実施したアンケート[45]では、反対派が賛成派をわずかに上回った。同じくNHKが2018年(平成30年)8月に実施した世論調査では、東京オリンピックの暑さ対策として「サマータイム」の導入に「賛成」が51%、「反対」が12%、「どちらともいえない」が29%であった[46]。同じく2018年(平成30年)8月の朝日新聞の世論調査によると「賛成」が53%、「反対」が32%、「その他・答えない」が15%となっている[47]。なお賛成多数だったNHKが2018年8月調査に対し、同年9月(以前からと調査方法同じ)のNHK世論調査にて、「賛成」26.8%、「反対」43.1%、「どちらともいえない」21.6%となった。1か月間で賛否が逆転している[48]

季節的な時刻の変更を廃止する提案

アイスランド、アゼルバイジャン、アルゼンチン、アルメニア、イラク、ウルグアイ、エジプト、カザフスタン、キルギス、クック諸島、サモア、ジャマイカ、ジョージア、スーダン、トルコ、ナミビア、バヌアツ、フィジー、フォークランド諸島、ブラジル、ベラルーシ、香港、マカオ、モンゴル、ロシアなど、多くの国・地域が、長年にわたって実施してきた毎年の時刻の変更を廃止している。そのうちの何カ国・地域かは通年夏時間を採用しており、これは「恒久的な夏時間」とも呼ばれる。

脚注

関連項目

外部リンク

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