唐揚げレモン論争

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餃子の王将」レモンの添えられた唐揚げ

唐揚げレモン論争(からあげレモンろんそう)とは、複数人で唐揚げを食す際に、唐揚げに添えられたレモンを、周囲の人の承諾を得ずに勝手に絞りかける行為を巡って発生する論争である[1][2]居酒屋家庭などで、大皿に盛られた唐揚げを複数人で囲む際、唐揚げに添えられたレモンを絞りかけるべきか否か、また、その際の作法について意見が対立する[3]

諸説あるが、1980年代に海外の飲食店で揚げ物にレモンをかけるという食文化が生まれ、そこから日本では平成ごろから徐々に広まっていったとされている[1]

この論争は単なる味の好みの問題に留まらず、人間関係コミュニケーションにおける暗黙のルール価値観の違いが露呈する場面として描かれることが多い。日本の食文化における、特に若年層の間で半ばミーム化している社会現象のひとつとしても知られる[4]

かける派

おもに「かける派」と「かけない派」に分かれて対立が起きる。

  • レモンを絞り、っこい唐揚げをさっぱりと食べられるようにする[5][6]
  • 脂の甘みとレモンの酸味がマッチする[7]
  • ビタミンが摂れるため[8]
  • でかける[7]

かけない派

  • 唐揚げ本来の味を損ないたくない。衣の触感が失われる[5]
  • 勝手にかけるのは非常識だし、不衛生である[9]
  • おかずなのにフルーティーになる[9]

日本唐揚協会では、唐揚げを食す際のマナーとして、「何も言わずにレモンを絞りまぶす方がいるが、カラアゲニスト[注釈 1]は、何も足さない純粋な唐揚げをまず一口目だけは外さない」「からあげの皿は皆が箸を伸ばす公共の場であり、勝手に掛けてしまっては迷惑がかかるので、ひと声かけるなどの配慮が必要だ」とした[1]

特異的な状況ではあるが、弁護士岡野武志によると、レモンアレルギーの人が事前に「レモンをかけないでほしい」と願っていた場合においては、かけた場合に器物損壊罪にあたる可能性を挙げた[10]

解決策として、レモン汁を別の小皿に分け、唐揚げにつけたい人がつけられる状態にするという方法がある[1][2]

割合

ハウス食品グループ本社のデータによると、かける派は66.2%、かけない派は33.8%を占める。また、唐揚げにレモンをかけるか最初に確認する人の割合として、確認する人は96.2%、確認しない人は3.8%という結果が出た[11]

TBSラジオONE-J』での調査では、かける派が47.8%、かけない派が52.2%[12]Walkerplusでは、かける派が67.2%、かけない派が32.8%となった。また、唐揚げにレモンをかける人の年齢層の割合では、20代〜30代が最も多くなった[1]

2016年に日本唐揚協会が、カラアゲニストに絞りアンケートを行った所、1位はレモンであった[13]

また、ソースペアリング研究所では、2025年X上で「#から揚げ調味料No.1決定戦(KC-1GP)」を行い、こちらもレモンが1位を受賞した。なお、2位はタルタルソース、3位はマヨネーズであった[7]

唐揚げにレモンを使用することによる効果

レモンに含まれるエリオシトリン

唐揚げにレモンをかけることにより、レモンに含まれるエリオシトリン英語版(強い抗酸化作用の持つポリフェノールの一種)が、での脂肪吸収を抑えることにより、肥満糖尿病の抑制に繋がる可能性がある。

また、鶏の唐揚げの場合、マグネシウムカルシウムなどのミネラルが、クエン酸によって吸収されやすくなることが期待できる[14][15]

さらに、揚げる前の鶏肉をレモンにつけておくことで、保水効果を持ち、柔らかく仕上がる[1][16]

著名人の意見

  • 西村博之 - 『ABEMA Prime』で、「レモンをかけない派」を選択。「僕が『かけない』を選べば、かけたい人はかけれられるし、かけない人はかけないままでよくて。それでどっちの方が幸せになる総数が増えるかっていうと『かけない』を選んだ方が増えると思いました」と意見した。また、「『かける派』は頭が悪いのではないか」という過激な意見も飛び出した[17]
  • 坂上忍 -『バイキング』で、 人に勝手にかけられるのは嫌だと発言し、「俺用のレモンを用意してもらう」と述べた[18]
  • マツコ・デラックス - 『5時に夢中!』で、勝手にかけられること自体は嫌だが、文句は言わずに食べると述べた[19]

関連作品

関連項目

脚注

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