四角錐
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種類
正四角錐
底面が正方形の直錐(頂点が底面の正方形の中心の直上にある四角錐)である。側面は4枚の合同な二等辺三角形である。
底面の正方形の一辺の長さを,側面の脚(二等辺三角形の長さが等しい二辺)の長さをとすると、正四角錐の高さと体積は
となり、表面積は
任意の正四角錐は、適当な直交変換により、以下の方程式に変換できる。
ここで は、この正四角錐を平面 で切断したときの、断面の境界(正方形)の一辺の長さになる。
古代、多くの数学者たちは正四角錐の体積を計算する公式を発見した。モスクワ数学パピルスには、エジプトの数学者たちが 正四角錐台の体積を計算する公式を知っていたことが示されており、これは同時に彼らが正四角錐の体積公式を知っていたことを示唆する。しかしその公式がどのように導かれたかは不明である。リンド数学パピルス[1]では体積だけでなく傾斜角や高さを求める問題も見られる。バビロニアの数学者たちも錐台の体積について考察していたが、導いた公式は誤っていた[2]。中国の数学者劉徽も直方体を分割する方法で直方錐の体積公式を発見した[3]。
他の正多角錐と同様に、正四角錐はpyramidal symmetry、つまり巡回群による対称性を持つ。この四角錐は回転対称であり、底面の正方形の中心と頂点を結ぶ直線を軸として回転させると元の立体と完全に重なる。また面対称でもあり底面の対称軸を通り、底面に垂直な平面を対称面に持つ[4]。これは車輪グラフとして表せる。つまりこれの骨格は4つの頂点がユニバーサル頂点という中心で結ばれている正方形として解釈できる。正四角錐は自己双対で、つまり正四角錐の双対多面体は正四角錐自身である[5]。
ジョンソンの立体となる正四角錐
性質
- 高さ: 一辺をとすると
- 表面積: 一辺をとすると
- 体積: 一辺をとすると
正四角錐の側面がすべて正三角形のとき、これはジョンソンの立体となる。側面の正三角形どうしの二面角はで、側面と底面の二面角はである[4]。
この正四角錐はelementary polyhedronである。つまりこの立体は一つの平面によって二つのより小さな正多角形のみからなる多面体に分けることができない[6]。
ジョンソンの立体としての四角錐は、直交座標系において以下のように表される頂点を適当に結ぶことで構成される。:
ジョンソンの立体となる角錐は四角錐と五角錐のみである。(三角錐は正四面体、六角錐は正三角形だと重なってしまう。)
応用
建築において、エジプトのピラミッドは正四角錐形に類似した建造物の一例である。[7]ピラミッド学者はケプラー三角形や黄金比に基づいた理論を含むギザの大ピラミッドのデザインについての説を提唱してきた。しかし現代の学者は、当時のエジプト人の数学や比の知見により基づいているとして、整数比を用いた説明を好んでいる[8] 。メソアメリカのピラミッドもエジプトのものに似た正四角錐形の建造物である。これらは頂上が平らで斜面に階段があるかどうかが異なる[9]。エジプトのピラミッドを模倣した近代建築にはフランスのルーヴル・ピラミッドやラスベガスにある統合型リゾートルクソールなどがある。
立体化学において、原子団は正四角錐形をとりえる。正四角錐形分子は活性な孤立電子対を持つ典型元素を持ち、これは原子の幾何学的構造を予想する原子価殻電子対反発則から説明される[10]。このような構造を持つ分子として、五フッ化塩素、五フッ化臭素、五フッ化ヨウ素などがある[11]。

