大山千枚田
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房総丘陵にある千葉県最高峰愛宕山の南東麓[1]、標高90 - 150メートル、東西600メートルにわたる地域に、形や広さが様々な田が連なる。山岳地帯にあるため耕地整理が遅れ、棚田が残った。日本で唯一ともいわれる、雨水(天水)のみで耕作を行う珍しい天水田である[1][6]。蛇紋岩質の山が地すべりを起こして形成した斜面にあり、粘土質で水が逃げにくいため可能な農法である[1]。
過疎化と高齢化で存続が危ぶまれたため、1997年(平成9年)に有志が「大山千枚田保存会」を発足させ、現在はNPO法人として活動している[1]。2000年(平成12年)3月[3]には棚田オーナー制度を導入して、1区画100平方メートル当たり年間3万円(2024年時点)で借りられるようにした[1]。東京都区部に最も近い棚田[3]ということもあり、主に首都圏住人が稲作に取り組んでいる[1]。酒米を栽培して日本酒に醸造してもらう「酒づくりオーナー制度」も2004年(平成16年)に始まった[1]。
このほか、観光地や自然に触れる場にもなっており、カエルなど里山の生物観察、米に加えて栽培されている藍による染色体験、藁細工づくりなどが行なわれる[3][1]。秋から冬にかけての夜には畔がライトアップされる[1]。光源はLEDを使い、「棚田の夜祭」開催日には火も灯す[7]。
