女史
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男女共同参画視点における問題視
内閣府の促進する男女共同参画社会において、「性別に基づく固定観念に捉われない,男女の多様なイメージを社会に浸透させる」視点に立った表現を取り入れるよう働きかけが行われており[4]、この施策に基づく考慮対象として敬称としての「女史」が触れられることがある。
各自治体における男女共同参画ガイドラインにおいても考慮が必要である代表的な用語のひとつとして挙がっており、「見直したい表現」(大阪府)[5]、「気になる表現」(小金井市)[6]、「さけたい表現」(可児市)[7]など、具体的な表現こそややばらつくものの、多数の自治体での言及がみられる。
関連して、文化庁の文化審議会が2022年に各府省庁等が作成する文書の留意点をまとめる目的で作成した公用文作成手引「公用文作成の考え方(建議)」においては、「偏見や差別につながる表現を避ける」の項にて「男性側に対応する語がない」という理由で「性別を示すことが必要であるかどうか、慎重に判断する」べき語であるとして、「女医」「女流」とともに列挙されている[8]。
メディアでの動き
共同通信社の『記者ハンドブック』では1997年発行の第8版からこの言葉が新たに「差別にあたる言葉」として記載された。第13版(2016年)でも「差別語、不快用語」欄において「女史→〇〇〇〇さん」との書き換えが例示されている[9]。
時事通信社の『最新用字用語ブック』第7版(2016年)には「女史〈使わない。「〇〇さん」「〇〇氏」とする〉」と記載されている[10]。
三省堂の『マスコミ用語担当者がつくった 使える!用字用語辞典』(2020年)では、「女史→〇〇さん(具体名で書く)*男性側に対語がなく、女性を特別視した表現」と書かれている[11]。
ガイドライン外における具体的な言及例としては、朝日新聞における連載『ことばマガジン』では1932年の同紙記事を振り返って解説する内容で、村岡花子を指しての当時の「村岡女史」という表現について「今ではほとんど使いません。『村岡花子さん』にしてもらいます。」と触れており、2014年時点の同紙において敬遠される表現であることが示唆されている[12]。