女史箴図

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女史箴図』(じょししんず、拼音: Nǚ shǐ zhēn tú)は、中国東晋顧愷之による絵画[1]中国絵画史を代表する作品の一つ[1]。後世の模写のみ現存する[1]張華の文章作品『女史箴中国語版』の絵画化であり[1]後宮女性の模範像を描く[2]。『女史箴図巻』(じょししんずかん)とも呼ばれる[3][4]

大英博物館蔵『女史箴図』(部分)

解説

本作は、西晋張華の文章作品『女史箴中国語版』(『文選』巻56所収)の絵画化である[2]。『女史箴』は「女史(女性史官)の箴言」として、後宮女性の規範を説く文章である。文中では、馮媛漢元帝の襲撃から守った故事(馮媛当熊)、班倢伃漢成帝輿に同乗しなかった故事(班女辞輦)などを引用する[4][5]。張華は賈皇后の横暴を諷諫するため『女史箴』を著したとされる[6]

大英博物館蔵『女史箴図』(漢元帝から守る馮媛

本作は勧誡画であると同時に[6][7]風俗画[6]美人画[6]山水画[4]の要素も持つ。

大英博物館唐代ごろの模写、北京故宮博物院宋代ごろの模写がある[5][7]。日本の東北大学には小林古径前田青邨合作の大英本の模写がある[1][8]。大英本は『100のモノが語る世界の歴史』にも選出されている[9]

大英本は義和団の乱のとき英国軍人の手に渡ったのち、同館に売却された[10]鑑蔵印によれば、乾隆帝梁清標中国語版笪重光中国語版項元汴賈似道ら名だたるコレクターの手を渡ってきた[11]。『宣和画譜』にも載っている[12]

大英本は絹本着色[4]巻物形式であり 349.3 cm × 24.8 cm に及ぶ[1]。北京本の序盤部分が大英本には無い[7]

ギャラリー

大英博物館蔵『女史箴図』全体[13]
北京故宮博物院蔵『女史箴図』全体[14]

関連項目

脚注

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