学園前駅 (奈良県)
奈良県奈良市にある近畿日本鉄道の駅
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学園前駅(がくえんまええき)は、奈良県奈良市学園南三丁目にある、近畿日本鉄道(近鉄)奈良線の駅。駅番号はA20。副駅名は帝塚山学園前。第1回近畿の駅百選認定駅。
歴史
周囲は元々松林ばかりの山地であったが、男子校の新設を望んでいた帝塚山学院(大阪市住吉区帝塚山に所在)と沿線開発を推し進める近鉄の考えが一致し、1941年に帝塚山学園の帝塚山中学校が開校。開校に伴い、学園の最寄に当駅が設けられた[1]。大阪や奈良へアクセスしやすく景観にもすぐれるこの地域に注目した近鉄は当駅周辺一帯の住宅地としての開発を計画、1950年から開始した駅南隣の住宅地の分譲を皮切りに、インフラ整備や生活・文化施設の充実を図るなど大規模な街づくりを推し進めていった[1]。当駅の名前から「学園前」と通称されるこの地域一帯の住宅地の開発は、近鉄による鉄道沿線地域の宅地開発の先駆けとなっている[1]。
年表
- 1942年(昭和17年)3月6日:関西急行鉄道奈良線の富雄 - 菖蒲池間に新設開業[2]。生徒の登下校時のみ電車が止まるようになった[3]。
- 1944年(昭和19年)6月1日:会社合併により近畿日本鉄道の駅となる[2]。
- 1969年(昭和44年):現在の主流である磁気乗車券を使用した自動改札機(日本信号製)が、試験導入される。
- 1971年(昭和46年)4月1日:定期券専用自動改札機を設置し、供用開始[4]。
- 1972年(昭和47年)11月7日:この日より、従前より通過していた無料特急を改称の上新設された「快速急行」の停車駅となる。
- 1976年のダイヤ改正までは朝ラッシュ上りのみ快速急行は通過、ダイヤ改正以降終日停車駅となる。
- 1973年(昭和48年)9月:ダイヤ改正により新設された有料特急の停車駅となる。
- 1999年(平成11年)9月:駅ビル「ル・シエル学園前」の開業に伴い駅舎を改良、駅の南北を結ぶ自由通路が供用を開始[5]。
- 2007年(平成19年)4月1日:PiTaPa使用開始[6]。
- 2020年(令和2年)2月20日:1番線の接近・発車の案内放送が更新。
駅構造
特徴
停車列車
駅設備・営業面
利用状況
近年の1日あたりの乗降・乗車人員は下記の通り[11][12][13]。近鉄奈良駅に次いで、奈良県内では第2位の利用者数である。
| 年度 | 特定日 | 1日平均 乗車人員 | |
|---|---|---|---|
| 調査日 | 乗降人員 | ||
| 1985年 | - | 38,088 | |
| 1986年 | - | 39,570 | |
| 1987年 | - | 41,202 | |
| 1988年 | - | 42,979 | |
| 1989年 | - | 43,422 | |
| 1990年 | - | 44,655 | |
| 1991年 | - | 45,388 | |
| 1992年 | - | 45,261 | |
| 1993年 | - | 45,115 | |
| 1994年 | - | 44,937 | |
| 1995年 | - | 45,212 | |
| 1996年 | - | 44,634 | |
| 1997年 | - | 42,480 | |
| 1998年 | - | 41,342 | |
| 1999年 | - | 41,079 | |
| 2000年 | - | 40,423 | |
| 2001年 | - | 39,600 | |
| 2002年 | - | 38,798 | |
| 2003年 | - | 38,199 | |
| 2004年 | - | 37,327 | |
| 2005年 | 11月8日 | 72,061 | 36,552 |
| 2006年 | - | 31,488 | |
| 2007年 | - | 30,368 | |
| 2008年 | 11月18日 | 58,424 | 29,660 |
| 2009年 | - | 28,753 | |
| 2010年 | 11月9日 | [近鉄 1]57,064 | 28,421 |
| 2011年 | - | 27,772 | |
| 2012年 | 11月13日 | [近鉄 2]56,257 | 27,559 |
| 2013年 | - | 27,879 | |
| 2014年 | - | 26,816 | |
| 2015年 | 11月10日 | [近鉄 3]54,483 | 26,872 |
| 2016年 | - | 26,753 | |
| 2017年 | - | 26,650 | |
| 2018年 | 11月13日 | [近鉄 4]51,146 | 26,151 |
| 2019年 | - | [# 1]25,733 | |
| 2020年 | - | [# 2]19,564 | |
| 2021年 | 11月9日 | [近鉄 5]42,954 | [# 3]20,948 |
| 2022年 | 11月8日 | [近鉄 6]44,017 | [# 4]22,210 |
| 2023年 | 11月7日 | [近鉄 7]44,369 | [# 5]22,592 |
| 2024年 | 11月12日 | [近鉄 8]43,752 | [# 6]22,546 |
駅周辺

住宅地と文教地区
奈良市の西部にあり、帝塚山学園の最寄り駅である。目立った商業施設はパラディ学園前がある程度で商業地域とは言いづらいが、広範囲に開発された住宅地の玄関口として利用客が多い。特に学園南地区、登美ヶ丘地区、中登美ヶ丘地区の一角には住宅地として利用され、近鉄の元会長であった佐伯勇の邸宅(現、松伯美術館)に代表されるように近鉄の首脳も居を構えることもあった。駅北側には多くの学習塾が立地し、また美術館が複数あり、文教地区を印象付けている。
北口
パラディ
北口に存在する複合商業施設。主要テナントは以下の通り。
- スーパーマーケットKINSHO 学園前店
- セリア パラディ学園前店
- matsukiyo LAB パラディ学園前店
- 三菱UFJ銀行 近鉄学園前支店
- りそな銀行 近鉄学園前支店
その他
南口
バス路線
北口・南口それぞれのロータリーにのりばが設置されており、奈良交通の路線バスが発着。停留所名はそれぞれ「学園前駅(北口)」「学園前駅(南口)」。駅周辺の住宅地や近鉄けいはんな線の駅に向かうバスが多数発着しており、奈良交通全体でも屈指の本数・系統数を有する大ターミナルとなっている。
北口を中心に発着。奈良交通学園前案内所も北口側にある。
北大和営業所の担当路線が多いが、北口の一部路線は平城営業所の、南口の一部路線は奈良営業所の担当である。
北口8番のりばに乗り入れる関西国際空港発着のリムジンバスは関西空港交通と共同運行[注 1]。7番のりばは現在はおりばとしてのみの使用である。
ラッシュ時には一部路線で急行が運行される。北口の路線についてはバスの通行が集中する1区の停留所と登美ヶ丘一丁目、登美ヶ丘二丁目、北登美ヶ丘一丁目停留所を通過する。夕ラッシュ時には登美ヶ丘一丁目と北登美ヶ丘一丁目にも停車する。32系統は登美ヶ丘一丁目にも停車後、学園前駅まで無停車。
| のりば | 担当 | 路線名 | 系統・行先 | 備考 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 北口 | 1 | 北大和 | 奈良北高校線 | 19系統:奈良北高校 | 奈良北高校開校日のみ8時台前半に3本運行。 |
| 平城 | 学園前高の原線 | 1系統:東登美ヶ丘一丁目 | |||
| 10系統:高の原駅 | 日中までの運行。神功四丁目経由。 | ||||
| 11系統:高の原駅 | 夕方以降の運行。県営平城住宅経由。 | ||||
| 2 | 学園前北線 | 6系統:東登美ヶ丘六丁目東 | |||
| 3 | 北大和 | 生駒イトーピア線 | 102系統:鹿ノ台北二丁目 | 朝のみ運行。学研奈良登美ヶ丘駅では市道沿いの南のりばに停車。 | |
| 112系統:鹿ノ台北二丁目 | |||||
| 113系統:鹿ノ台北二丁目 | 平日夕方のみの運行。急行便。 | ||||
| 奈良学園登美ヶ丘線 | 3系統:中登美ヶ丘四丁目 | 平日・土曜朝のみ運行。奈良学園登美ヶ丘のみ停車の快速便。 | |||
| 4 | 学園前朝日町循環線 | 31系統:青葉公園 | 夕方以降に運行(土曜・休日は3本のみ)。 | ||
| 32系統:学園前朝日町循環 | |||||
| 学園緑ヶ丘線 | 33系統:学園緑ヶ丘一丁目 | ||||
| 5 | 中登美ヶ丘団地線 | 9系統:中登美ヶ丘四丁目 | 平日朝1本のみの運行。急行便。 | ||
| 109系統:学研奈良登美ヶ丘駅 | 朝夕のみ運行。急行便。平日朝2本は3番のりばから発車。 | ||||
| 110系統:学研奈良登美ヶ丘駅 | 日中及び夜間の運行。 | ||||
| 北大和住宅線 | 129系統:学研北生駒駅 | 朝夕のみ運行。急行便。平日朝2本は3番のりばから発車。中登美ヶ丘四丁目経由。 | |||
| 130系統:学研北生駒駅 | 日中及び夜間の運行。中登美ヶ丘四丁目経由。 | ||||
| 6 | 西登美ヶ丘真弓線 | 8系統:西登美ヶ丘五丁目 | 平日朝3本のみ運行。 | ||
| 126系統:学研北生駒駅 | 平日朝2本のみ運行。真弓一丁目経由、西登美ヶ丘五丁目は経由しない。 | ||||
| 127系統:学研北生駒駅 | 平日朝のみ運行。急行便。西登美ヶ丘五丁目・真弓一丁目経由。 | ||||
| 128系統:学研北生駒駅 | 西登美ヶ丘五丁目・真弓一丁目経由。 | ||||
| 学園高山線 | 135系統:高山サイエンスタウン | 朝のみ運行。急行便(西登美ヶ丘五丁目も経由しない)。 | |||
| 136系統:高山サイエンスタウン | 平日朝2本のみ運行。西登美ヶ丘五丁目は経由しない。 | ||||
| 138系統:高山サイエンスタウン | 土休日は7本のみの運行となる。 | ||||
| 南口 | 11 | 西千代ヶ丘線 | 22系統:西千代ヶ丘二丁目 | 学園中三丁目経由。 | |
| 26系統:西千代ヶ丘二丁目 | 学園大和町三丁目経由。 | ||||
| 奈良 | 阪奈道路線 | 160系統:高畑町 | 平日朝1本のみの運行。 | ||
| 12 | 奈良富雄線 | 48系統:近鉄奈良駅 | |||
| 41系統:尼ヶ辻駅 | 1日2本のみの運行。 | ||||
| 北大和 | 大和町線 | 21系統:学園大和町五丁目 | |||
| あやめ池線 | 36系統:学園前あやめ池循環 | 朝夕に運行。 | |||
| 37系統:学園前あやめ池循環 | 日中に運行。大和西大寺駅南口経由。 | ||||
| 13 | 赤膚線 | 23系統:赤膚山 | |||
| 学園前若草台線 | 27系統:若草台 | 本数わずか。休日ダイヤでは設定がない。 | |||
| 学園前奈良病院線 | 28系統:奈良県総合医療センター | 若草台経由。 | |||
| 29系統:奈良県総合医療センター | 日中までの運行。若草台は経由しない。 | ||||
| 西の京高校線 | 34系統:六条西三丁目 | ||||
| 35系統:六条西三丁目 | 平日朝3本のみ運行。藤ノ木台四丁目まで無停車の急行便。 | ||||
特記事項
朝ラッシュ時のバス遅延を防止するため、7時15分から8時15分まで(日祝を除く平日)に、当駅周辺で以下のような交通規制が行われる。
- 駅に通り抜けできる道は駅と逆方向に一方通行(二輪・軽車両・バス・タクシーおよび指定許可車を除く)
- 市道登美ヶ丘中町線の登美ヶ丘三丁目付近(中登美交番前)から奈良西警察署付近までの当駅方面の車線は二輪・軽車両・バス・タクシーおよび指定許可車以外進入禁止
この交通規制は駅から1km以上離れた場所から実施され、一般車の駅方面への進行が不可になっている。全国的にも珍しい大胆な交通規制だが、交通規制の背景には、朝ラッシュ時に15分以上のバス遅延が日常化していた道路事情の悪さがある。当駅のバスターミナルに接する市道登美ヶ丘中町線は片側1車線の道路で、住宅地から大阪・奈良方面へ連絡する幹線道路と当駅への進入路を兼ねているため、交通渋滞が発生しやすい。現在でも土休日昼間から夕方時を中心に当駅付近から北行きは阪奈道路学園前ICの手前辺りから(酷い場合は中町ランプ付近から)、南行きは登美ヶ丘一丁目交差点辺りから渋滞し、バスの定時性が妨げられる場合がある。ただしやや離れた北側に近鉄けいはんな線の学研奈良登美ヶ丘駅が開設されたこともあり、車の流入は以前よりは少なくなっている。
