宗谷黒牛
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宗谷黒牛は、宗谷岬牧場が生産する牛肉であり、次の3種類の交雑牛に付与されるブランドである[1]。
素牛(肥育前の子牛)は、F1のBD牛を道内の家畜市場から調達する以外は、自家生産している[2]。出荷規模は年間1,000頭程度で、内訳はBBD牛20%、BD牛75%、BA牛5%である[3]。繁殖牛は500頭いる[3]。

全国農業協同組合連合会(全農)の安全・安心システム第1号認証を受けた飼養管理、非遺伝子組み換えトウモロコシの飼料への採用、明文化された生産方針・理念・基準に基づいた肥育を行う[1]。宗谷岬牧場が定める独自の「飼料給与マニュアル」に沿って肥育される。 北海道遺産である宗谷丘陵に広がる広大な牧草地(約900 ha[3])で放牧し、天塩町の牛舎を買い取って分場としている[3]。牛舎は常に換気扇を作動させ、舎内の乾燥状態を保つ[4]。飼養期間は24 - 29か月である[5]。ウシはストレスのない環境で育ち、人に良くなつく[4]。
流通
歴史
1983年、稚内市など宗谷管内7市町村および7農協が出資者となり、社団法人宗谷畜産開発公社を設立した[8]。公社は肉牛専門の直営農場「宗谷岬肉牛牧場」を開設し、肉牛の飼育を開始した[1]。当初はアンガス種やヘレフォード種などの日本国外の種を肥育していたが、牛肉の輸入自由化などを契機に、黒毛和種の交雑牛に転換した[11]。「わっかない牛」というブランド名を使っていた[8]が、1999年頃から宗谷黒牛の名称を使い始め、2005年9月に商標登録された[1]。
2007年、社団法人宗谷畜産開発公社は、生産施設等を栃木県の農業生産法人株式会社ジェイイーティーファーム(JETファーム)に売却し、その関連会社株式会社宗谷岬牧場が営業を承継した[1]。牧場名から「肉牛」を外したのは、事業継承のタイミングで酪農部門を導入したからである[2]。