対決 (小説)

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対決』(たいけつ)は、月村了衛小説[1]光文社の「ジャーロ」2023年5月号から11月号まで連載され[2][3]、2024年4月に光文社より単行本が刊行された[1]。2026年2月には光文社文庫として文庫化された[4]

概要 対決, 著者 ...
対決
著者 月村了衛
発行日 2024年4月24日
発行元 光文社
ジャンル 長編小説
日本の旗 日本
言語 日本語
形態 四六判
ページ数 320(四六判)
360(文庫版
コード ISBN 978-4-334-10298-2
ISBN 978-4-334-10907-3(文庫版)
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ある医大が入試で女子受験者の点数を意図的に下げているという疑惑を追求する新聞記者・檜葉菊乃と医大の理事・神林晴海がお互いに共通する思いを持ちながらも、立場を異にし対立していく姿が描かれる。

NHK BSプレミアム4KNHK BSの「プレミアムドラマ」枠にてテレビドラマ化され、2026年4月5日から5月3日まで放送された[5]

あらすじ

登場人物

主要人物

檜葉菊乃(ひば きくの)
日邦新聞東京本社社会部記者。43歳。司法担当でP担と呼ばれる検察官担当[注 1]のチームリーダー(四番機[注 2])。シングルマザー。統和医大が入試の採点過程で女子の点数を意図的に下げているという疑惑を追及していく。
神林晴海(かんばやし はるみ)
統和医大理事。45歳。小山内の推薦により事務局から抜擢され、理事の内では最年少。緊急理事会で女子受験生差別入試事案対策専任の常務理事に選任される。

日邦新聞東京本社社会部

相模(さがみ)
P担キャップ。42歳。高校1年の娘がいる。
西森(にしもり)
20代後半でP担では最年少。一番機。
甲斐田(かいだ)
P担の中では比較的温厚な人物。30代半ば。二番機。幼稚園の年長の娘がいる。
和藤(わとう)
不健康にやせた男。42歳。三番機。女性である菊乃の下の地位であることが内心面白くない。
東海林(しょうじ)
社会部長。菊乃の静岡支局時代の上司で菊乃を本社に抜擢した。自身を筆頭に「統和医大差別入試疑惑特別対策班」を編成する。
堀江(ほりえ)
司法担当デスク。

統和医科大学

千代田区にある建学102年を誇る中堅私立医大。

小山内源壱(おさない げんいち)
前医学部長。病理学界の重鎮。誰に対しても公平に接する。晴海の仕事ぶりを高く評価し、後に理事に推薦している。
蜂須賀(はちすか)
小山内の後任の医学部長。副理事長。入試における男子受験生の優遇制度を主導する。
北加世子(きた かよこ)
教授で理事。56歳。多数の著書を出版。医学界で生き抜く処世術にたけている。菊乃の娘・麻衣子が彼女の著書「医学界で自立する女性」を愛読している。
三浦絵美香(みうら えみか)
事務局情報課職員。30歳。晴海の元同僚で晴海のことを変わらず慕っている。
玉置(たまき)
事務局広報課職員。40歳手前。有能な職員。菊乃を含む日邦新聞記者からの再三の問い合わせに対応する。
久米井(くめい)
事務局長。蜂須賀派と並ぶ一大派閥の遠山歯学部長におもねり、派閥に属する熊崎准教授のハラスメントをもみ消そうとした。
本間(ほんま)
理事長。女子受験生差別入試の是非ではなく大学の名誉を守ることを第一に言及する。
沢原有希恵(さわはら ゆきえ)
事務局学生管理室職員。ハラスメント相談窓口で学生の対応をしており、落合優亜からの相談も受けていた。
落合優亜(おちあい ゆうあ)
歯学部の女子学生。熊崎准教授のゼミに所属していた。熊崎准教授からの執拗で苛烈なセクハラアカハラを受け続けた。
熊崎(くまざき)
歯学部准教授。大派閥である遠山派に属している。女子学生に対して陰湿なセクハラを繰り返す。

菊乃の家族・関係者

檜葉麻衣子(ひば まいこ)
菊乃の娘。17歳。公立高校2年。医者になるのが幼い頃からの夢で医学部専門の予備校「医究ゼミ」の現役クラスに通っている。北加世子に憧れ、統和医大に志望校を変更しようとする。
麻衣子の父
菊乃の元夫。自称デザイナー。典型的なDV男。暴力が生後間もない娘にまで及びそうになった時、菊乃が離婚を決意した。

晴海の家族

晴海の父
故人。現在晴海が一人暮らしをする中野区鷺宮の戸建てを結婚と同時に購入し、住宅ローンを完済して間もなく脳溢血で他界している。
晴海の母
故人。夫の死から間もなくしてガンで亡くなっている。

東京地検

武居(たけい)
次席検事。菊乃から統和医大から押収したブツの中に女子受験生入試差別の証拠書類がなかったか聞かれる。執拗に食い下がる菊乃に対して「オウンリスクで」と呟く。
日高(ひだか)
特捜部長。武居の上司。

取材対象者

瀬島(せじま)
初老のドイツ語講師。かつて統和医科大学の教養課程でドイツ語を教えており、菊乃の取材に応じて大学の不正入試の実態を話す。
山口(やまぐち)
豊島区にある検診センター眼科の女性医師。36歳。菊乃の取材を受け、内密にという条件で入試差別は事実であり、医大生になってから知ったと話す。
志村(しむら)
江東区の病院に勤務する外科医。36歳。菊乃の取材に対して女子一律減点があるのは知っているが、医療現場が求めるのは体力のある男子だという実態があると話す。
吉澤(よしざわ)
中野区で内科の個人クリニックを経営する女性医師。52歳。女子一律減点について憤慨し、菊乃に入試不正の実態を暴いてほしいと言う。

その他

須永真紀子(すなが まきこ)
お茶の水にある医究ゼミ本部校総合企画部職員。保護者面談の名目で菊乃を呼び出して晴海も同席の上、 医究ゼミと統和医大は相互協力の関係にあるため、麻衣子に統和医大の特別推薦枠を提供できると持ちかける。
戸嶋(とじま)
麻衣子の高校の担任教師。定年を間近に控えたベテラン。女子に対して偏見を持ち、社会的にも不適切な発言が多く、麻衣子からも抗議を受けている。

書誌情報

テレビドラマ

概要 対決, ジャンル ...
対決
ジャンル 連続ドラマ
原作 月村了衛
脚本 渡邉真子
演出 池田千尋
小菅規照
出演者 松本若菜
豊嶋花
大倉孝二
大原櫻子
山中崇
前野朋哉
濱尾ノリタカ
石坂浩二
渡辺いっけい
高畑淳子
鈴木保奈美
音楽 小山絵里奈
エンディング ヒグチアイ「ひと匙」
国・地域 日本の旗 日本
言語 日本語
製作
制作統括 黒沢淳(テレパック)
熊野律時(NHK)
放送
放送チャンネルNHK BSプレミアム4K
NHK BS
映像形式文字多重放送
音声形式ステレオ放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間2026年4月5日 - 5月3日
放送時間日曜 22:00 - 22:45
放送枠プレミアムドラマ
放送分45分
回数5
公式サイト
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2026年4月5日から5月3日までNHK BSプレミアム4KNHK BSの「プレミアムドラマ」枠にて放送された[5]。主演は松本若菜[7]

キャスト

主要人物(テレビドラマ)

檜葉菊乃(ひば きくの)
演 - 松本若菜
日邦新聞東京本社社会部の記者。検察担当(P担)。医大の入試で女子の受験生の点数を意図的に下げているという疑惑を追う。シングルマザー。
神林晴海(かんばやし はるみ)
演 - 鈴木保奈美[5][8]
菊乃と対立することとなる医大の理事。女子受験生差別入試事案対策専任の常務理事に選任される。

統和医科大学(テレビドラマ)

北加世子(きた かよこ)
演 - 高畑淳子[5][8]
循環器内科教授で理事。多数の著書を出版。医学界で生き抜く処世術にたけている。菊乃の娘・麻衣子が彼女の著書を読み憧れている。
小山内源壱(おさない げんいち)
演 - 石坂浩二[5][9]
元・医学部長。統和医大の発展に寄与した最大の功労者。
三浦絵美香(みうら えみか)
演 - 大原櫻子[5][8]
事務局情報課職員[注 3]。晴海が事務局で働いていた時の後輩であり、晴海を慕い尊敬している。
蜂須賀三郎(はちすか さぶろう)
演 - 渡辺いっけい[5][8]
医学部長で副理事長。医療現場を回すためにはやむを得ないと男子受験生優遇措置を主導している。

日邦新聞東京本社社会部(テレビドラマ)

相模和史(さがみ かずし)
演 - 大倉孝二[5][8]
菊乃の同僚の記者。司法担当(P担)のキャップ。菊乃に対して理解はあるが、男性記者たちとの軋轢に頭を悩ませる。
和藤由伸(わとう よしのぶ)
演 - 山中崇[5][8]
菊乃の同僚の記者。司法担当(P担)。菊乃には何かと対抗心を持っている。
西森旬(にしもり じゅん)
演 - 濱尾ノリタカ[5][8]
菊乃の同僚の記者。P担では最年少。独身で一人暮らし。「自然体で令和を生きるZ世代」。
甲斐田亮二(かいだ りょうじ)
演 - 前野朋哉[5][8]
菊乃の同僚の記者。夫婦仲は良好。幼稚園児の娘がいる。菊乃の葛藤や悩みの一番の理解者。

菊乃の家族

檜葉麻衣子(ひば まいこ)
演 - 豊嶋花[5][8]
菊乃の一人娘。高校生。小さい頃から医者を目指し、医学部専門の予備校「医進ゼミナール」に通っている。多忙な母を気遣い、食事の支度や家事をよく手伝っている。

ゲスト

第1話
統和医科大学(ゲスト)
佐藤拓己
演 - 浜中文一 [10](第2話、第3話、第5話)
事務局情報課長
久米井晋
演 - 大高洋夫[11](第2話[注 4]、第4話、第5話)
事務局長。
本間榮一
演 - 石丸謙二郎[12](第2話[注 4]、第4話、第5話)
理事長。
庄司義和
演 - 宮川浩明(第2話[注 4]、第4話[注 5]
学長。
遠藤茂
演 - 尾美としのり[13](第2話[注 4]、第3話 - 第5話)
常務理事。
理事
演 - 隈部洋平[14](第4話、第5話)、佐藤裕(第4話、第5話)
落合優亜
演 - 中村里帆[15](第2話[注 4] 、第3話 - 第5話)
熊崎准教授のゼミ所属の学生。
熊崎直樹
演 - 笠原秀幸[16](第3話[注 4]、第4話)
医学解剖学准教授。
大学食堂スタッフ
演 - 松金よね子[17](第2話)
食堂に来た晴海に親しげに話しかける。
有田庸介
演 - 石山順征[18](第2話、第3話、第5話)
職員。西森の取材を受け、晴海がITシステムを一新して職員の残業が少なくなったと話す(第2話)。
職員
演 - 渡辺光(第2話[注 4])、沢栁優大[19](第2話[注 4]
記者会見後「裏口(入学)なんか、昔からどこでもやってるのにな」と話していたところ、晴海に叱責される。
菊乃の取材対象者(ゲスト)
瀬島正彦
演 - 岩松了[13](第2話[注 4]
元統和医大講師。裏口入学の件で菊乃の取材を受け、女子一律減点の方が問題だと話す。
志村孝志
演 - 橋本淳[20](第2話[注 4]
総合病院に勤務する外科医。
山口英里紗
演 - 陽月華 [21](第2話[注 4]
美容皮フ科さつきクリニックの医師。
吉澤慶子
演 - 渡辺真起子[22](第2話[注 4]、第5話)
総合病院に勤務する内科医。
マスコミ関係者(ゲスト)
アナウンサー
演 - 神谷文乃[23](第3話)
北加世子にインタビューするアナウンサー。
記者
演 - うえきみゆ[24]、西川綾乃[25]
統和医大前でレポートする記者。
紺野
演 - 比佐仁[26]
中部テレビの記者。統和医大の記者会見で質問する。
その他(ゲスト)
莉子
演 - 新井美羽[27](第2話 - 第5話)
麻衣子の予備校での親しい先輩。優亜の友人。
折田雄二
演 - 森永徹
失言で辞任する文部科学大臣。
武居[注 6]
演 - 姜暢雄[28](第2話)
地検特捜部長。
第2話
東海林
演 - 岩谷健司[29](第3話)
日邦新聞東京本社社会部長。菊乃の静岡支局時代の上司で菊乃を本社に抜擢した。
堀江健太
演 - 東根作寿英[30](第3話)
日邦新聞東京本社社会部デスク。
落合ゆかり
演 - 清水美砂[31](第3話 - 第5話)
落合優亜の母。大学の屋上から飛び降り、命を取り留めた娘のICUに駆けつける。
統和医大職員
演 - かないしゅう
「例の学生」(優亜)が屋上から飛び降りたことを北に報告する。
統和医大職員
演 - 大和田大楽
日邦新聞の取材を受け、産休・育休が取りやすくなったのは神林のおかげと話す。
清掃員
演 - 綾田俊樹[32]
統和医大で清掃作業をしている。和藤の取材を受ける。
神林大輝
演 - 川﨑健太[33](第3話・第5話[注 5]
晴海の3歳下の弟。故人。都内の大学病院に勤務していた医師で20年以上前に過労死している。
第3話
医進ゼミナールの職員
演 - 兼光ほのか[34]
三者面談に来た菊乃を麻衣子とは別の部屋に案内し、医進ゼミナール特別顧問としての晴海と面談をさせている。
弓子、洋司
演 - 片岡礼子[35](第4話)、二階堂智[36](第4話)
晴海行きつけの店の店主夫婦。日邦新聞の取材を受け、晴海が理事になった後も特別生活が派手になったわけではないと話している。

スタッフ

放送日程

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放送回放送日演出
第1話4月05日池田千尋
第2話4月12日小菅規照
第3話4月19日
第4話4月26日池田千尋
最終話5月03日
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NHK BSプレミアム4KNHK BS プレミアムドラマ
前番組 番組名 次番組
京都人の密かな愉しみ Rouge 継承
(2026年1月4日 - 3月22日)
対決
(2026年4月5日 - 5月3日)
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関連項目

脚注

外部リンク

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