山崎リュウキチ
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高校時代よりオウム真理教の事件に興味を持ち、カルトや過激思想の情報を収集するようになる。コロナ禍より、陰謀論に関係する社会運動を中心として観察して発信している[1]。
2024年には三浦春馬が自殺してから4年が経つのであるが、この時期に三浦の自殺は陰謀論であるとされるようになっているとする。山崎は三浦が亡くなった直後には所属事務所が死の真相を隠蔽しているという都市伝説が自然形成されていたとするが、芸能人に関するこのような噂が広まるということはよくあることであるとする。だが2020年9月頃にQアノン系のインフルエンサーが三浦の死を取り上げたことで、Qアノンと三浦の死が結びついたとする。世界はディープステートに支配されているということを信じる人々によって、三浦は安倍晋三に関する知ってはいけない秘密を知ったために暗殺されたというストーリーも語られたのこと。それからの2021年秋頃に三浦の死の陰謀論が組織化されたとする。組織で街頭でのビラ配りや所属事務所への抗議活動が行われたとのこと。そして2022年下旬頃にその組織は黒川敦彦を引き込んでいたとのこと。黒川は元々三浦は不審死だと考えていたために交流を持つようになり、その後に黒川は三浦の死に関する組織を立ち上げたとのこと[2]。2022年5月には三浦が死亡したことに関するデモ活動が行われるようになっていたとのこと。日本の財界も政界も芸能も偽日本人ばかりで、三浦はそれを懸念したために靖国神社に参拝したために偽日本人から狙われていたということが主張されていたとのこと。山崎はこのような活動を観察しており、それは文章を掲げて無言で1時間ほど行進をするという内容であったとしている。このような活動が2023年1月に東京駅で始められて、月に1回ほどのペースで都内の様々な駅で行われるようになっているとのこと。参加者は声を張り上げたりビラを配ったりしていないために、これはデモ活動ではないと主張しているとのこと。判例ではこのような活動は、私設管理者が駄目と言えば建造物侵入罪が成立するとのこと[3]。
2025年には財務省を解体することを求めるデモ活動にが行われ大勢が集まっていたのだが、山崎はこのデモ活動を最初から観察していた。山崎はこのデモ活動に着目していた理由は、元々観察対象としていた反ワクチンや陰謀論との距離の近さを感じていたからであった。山崎はこのデモ活動は陰謀論と排外主義に飲み込まれて反移民運動に結び付くということを予想していたのだが、その通りになっていたとのこと。初期の財務省へのデモ活動を行っていた人物というのはれいわ新選組の支持者で、政治経験も無く無名の人物であったが、反ワクチン系のインフルエンサーが拡散したために注目を浴びるようになったとのこと。このことから財務省関連と反ワクチンは親和性が高いとする[4]。
山崎は排外主義を煽るインフルエンサーは、過去には財務省への抗議や反ワクチンに関する情報を拡散しているというケースが多く、バラバラにも見えるテーマを結び付けているとする。そして日本政府というのは国民の代表者ではなく、何らかの勢力の走狗として走らされているという漠然とした話として、このような世界観を共有する政治空間が形成されているとしている。さらには同じ人物によって全省庁を解体するデモ活動までが行われるようになっていたとのこと。山崎はこのようなデモ活動の参加者に質問をしたこともあるのだが、そこからは参加者は調べたり議論したりすることなく、インフルエンサーの発信をそのままなぞっているのみのようであったとのこと。マスコミには排外主義とは不安への寄り添いを軸として、個人の生活や過去に焦点を当てた報道が多く見られるものの、山崎はそれに対してデモ活動とは自然発生するようなものではなく煽る存在があるためであるからとする。マスコミは煽る側の歴史や実態を軽視しがちであるとする、山崎は『陰謀論と排外主義』という書籍を著したのであるが、この書籍には煽る側のことについて網羅的に論じたとする[5]。
津村記久子が選ぶ2026年の潮流を知るための書籍に、山崎も著した『陰謀論と排外主義』が選ばれていた。この書籍では山崎は、社会運動の参加者は、終わりの無い物語への欲求を抱えているとしている。このような人々というのは金銭的に余裕の無い若者であるというのは従来的な像であり否定されつつあるとのこと。金があろうとも、ある種の豊かさを剥ぎ取られた老若男女であるとしている。そこに残されているものがヘイトスピーチも含めた他社への影響力の渇望と、自分にとって都合の良い物語を受け入れる虚像への条件付の愛であるとのこと。津村はこの書籍が発売されたということは希望であり、正気でい続けるための手引書であると評している[6]。
脚注
- ↑ “山崎リュウキチ 検索結果一覧 | 扶桑社”. www.fusosha.co.jp. 2026年1月3日閲覧。
- ↑ “「三浦春馬さんは殺された」という陰謀論が消えない理由 「つばさの党」黒川氏も“関与”の過去(全文)”. デイリー新潮 (2024年7月10日). 2026年1月3日閲覧。
- ↑ “自殺報道を否定する集団“三浦春馬勢”の不気味…訴えは陰謀論とヘイトスピーチの抱き合わせ|陰謀論者の大行進 春のトンデモ最前線”. 日刊ゲンダイDIGITAL (2024年3月26日). 2026年1月3日閲覧。
- ↑ 山崎リュウキチ (2025年11月28日). “陰謀論に飲み込まれ崩壊……「財務省解体デモ」の報道されなかった裏側”. 日刊SPA!. 2026年1月3日閲覧。
- ↑ 山崎リュウキチ (2025年12月2日). “「財務省解体デモ」が排外主義運動へと変貌するまで。人々の“あやふやな不安”を後押しに”. 日刊SPA!. 2026年1月3日閲覧。
- ↑ “【書評】津村記久子氏が選ぶ“2026年の潮流を知るための1冊”『陰謀論と排外主義』 愛国や保守の外皮を着て排外主義を持ち出す勢力の膨張”. NEWSポストセブン. 2026年1月3日閲覧。