岩上紘一郎
From Wikipedia, the free encyclopedia
来歴
幼少時に映画『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』を観たことをきっかけにハリウッド映画に憧れ、15歳で単身渡米する[1]。
アメリカ・ニューメキシコ州のCollege of Santa Fe(現: Santa Fe University of Art and Design)映画科に進学し、当初は映画監督を志して映画制作を学んだ。
在学中は、同校に後に映画『ヘレディタリー/継承』『ミッドサマー』などで知られる映画監督アリ・アスター(Ari Aster)も在籍しており、同世代の映画制作者が集う環境で映画制作に取り組んだ。
卒業後は、ロバート・ダウニー・Jr.主演の映画『デュー・デート〜出産まであと5日!史上最悪のアメリカ横断〜』にプロダクション・アシスタントとして参加し、ハリウッドの商業映画制作の現場を経験する。
その後、テレビドラマ『ザ・プロテクター/狙われる証人たち』の制作に関わり、日本人・ヤクザ役のオーディションを手伝った経験からキャスティング業務に強い関心を抱くようになる。
同作のキャスティングディレクターを務めていたキャサリン・ブリンク(Kathryn Brink)の下で約3年間にわたり修行し、オーディション運営、俳優選定、スタジオやプロデューサーとの調整など、キャスティングの実務を基礎から学んだ。
アメリカ映画・テレビ業界において制作スタッフとして経験を積み、テレビドラマ『ブレイキング・バッド』や、マーベル・スタジオ製作の映画『アベンジャーズ』、アーノルド・シュワルツェネッガー主演の映画『ラストスタンド』などの作品において、制作関連業務を通じて現場に関わった[2]。
その後、映画『ウルヴァリン:SAMURAI』の制作に関わったことを契機に、日本を舞台とする海外作品や国際共同制作への関心を強め、2015年に帰国する[2]。
株式会社カイジュウ設立
2015年に帰国後、国際共同制作作品におけるキャスティングを専門とする株式会社カイジュウを設立。以降、日本と海外を横断するキャスティングディレクターとして活動を本格化させる。
現在は東京およびロサンゼルスを拠点に、海外作品を中心として、大手企業によるグローバル広告、グラミー賞受賞歴を持つアーティストのミュージックビデオ、国際的に展開されるリアリティー番組、ならびに劇場公開映画やテレビドラマなど、幅広いプロジェクトに携わってきた。
映像作品の分野では、Netflixドラマ『全裸監督 シーズン2』、HBO Max『TOKYO VICE』(製作総指揮:マイケル・マン)、Apple TV+『PACHINKO』など、世界配信を前提とした作品において日本キャストのキャスティングを担当している[2]。
その活動は、米映画業界誌『The Hollywood Reporter』および英字新聞『The Japan Times』において紹介され、両メディアから「既存の枠組みを超え、日本と世界をつなぐ架け橋」と評されている[3][1]。
また、国際的な広告・デザイン賞であるD&AD Awardsのキャスティング部門審査員を務めたほか、International Emmy AwardsおよびAsian Academy Awardsの審査員としても選出されている。
その後、Amazon Studios Japanにてキャスティング部門の責任者を務め、日本オリジナル作品および国際共同制作作品のキャスティング戦略を統括。退任後、再び株式会社カイジュウ代表として活動。
受賞・ノミネート
全米キャスティング協会(CSA)が主催するアーティオス賞(Artios Awards)において、以下のノミネート歴がある。
| 年 | カテゴリ | 作品名 | 結果 | 共同候補者 |
|---|---|---|---|---|
| 2026 | 長編映画(大予算・ドラマ部門)キャスティング賞 | Marty Supreme | ノミネート | Jennifer Venditti, Alan Scott Neal |
| 2023 | テレビシリーズ(パイロット・第1シーズン・ドラマ部門)キャスティング賞 | Pachinko | ノミネート | Mary Vernieu, Michelle Wade Byrd, Corinne Clark, Jennifer Page |