希望の国のエクソダス
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バブル崩壊から日本経済が停滞して10年、閉塞感が漂う2001年6月パキスタンの北西辺境州で、地雷処理に従事していた日本人の少年が負傷したとCNNが報じた。カメラの前でパシュトゥーン族の衣装でカラシニコフを構えた少年は、インタヴュアーの問いかけに「あの国には何もない、もはや死んだ国だ、日本のことを考えることはない」と応えた。その言葉は全国の中学生たちの意識に変革を及ぼす。彼らは集団不登校から自分たちでネットワーク『ASUNARO』を組織し、インターネットなどを駆使して新たなビジネスを始める。巧妙な外為市場の操作によって巨額の利益を得た元中学生たちは3年後、北海道に広大な土地を購入して30万人規模で集団移住、独自に都市整備と経済圏を創り上げ「希望だけがない国、日本」からの実質的な独立を果たす。
主な登場人物
- 関口テツジ 30代前半のフリーの雑誌ライター
- 由美子 関口と同棲している経済部門のライター
- 後藤 関口と組む雑誌ライター
- 山方 文部省の若手官僚
- 中村秀樹 ASUNAROを組織する"ブルーギャング"のメンバー
- 楠田穣一 (ポンちゃん) "ブルーギャング"のリーダー
- ナマムギ 日本を捨てパシュトゥーン族の中で生きる少年