年中行事

毎年行われる行事 From Wikipedia, the free encyclopedia

年中行事(ねんちゅうぎょうじ、ねんじゅうぎょうじ)とは、毎年特定の時期に行われる行事の総称。狭義では、伝統的な事柄、特に宮中での公事を指すが、広義では、個人的な事柄から全国的・世界的な事柄なども含まれる。

宮中の年中行事を題材とした平安時代末期の絵巻物年中行事絵巻

日本の年中行事

日本における年中行事は、四季の農作業にかかわる事柄が多い。それに長い間の朝廷公家武士の生活が、民衆の暮らしに取り入れられ、しみこんでできあがったものが多い[1]。七夕などの伝統行事はこちらにも数えられる場合がある(七夕やクリスマス等は伝統行事でもある)。年中行事等に関する風俗慣習は「無形民俗文化財」であり[2][3][4]、特に重要なものは「重要無形民俗文化財」の指定対象となっている[3]

民俗学では、年中行事は毎年ほぼ同じ時期に反復され、家族地域共同体などの社会集団によって営まれる一連の行事として捉えられてきた[5][6]。研究上の整理でも、季節感、祝祭日と暦法、予祝祓い収穫贈答地域差などが主要な論点とされている[6]。日本では、年中行事や祭りの多くが稲の豊作を祈り、あるいは感謝する農耕の祭事に由来するとされ、季節の循環に応じて各地で継承されてきた[7]。このため、日本の年中行事は単なる月別の催しの一覧ではなく、季節、生業、信仰、贈答などが重なって構成される生活文化のまとまりとして理解される[6][7][5]

一方で、現代の年中行事は固定的ではなく、社会ライフスタイルの変動に伴って、伝統的な行事の変容や衰退と、新しい行事の定着が併存している[5]。民俗学の概説では、伝統的な年中行事だけでなく、歴史的に多様な暦法に基づく行事や、節分に関連した恵方巻の普及のような新たな民俗も、現代日本の年中行事を理解する対象に含めている[6]。したがって、年中行事の月別配列は固定的な標準形を示すというより、各時代の社会条件の中で何が繰り返し行われ、共同体や家庭に受け入れられてきたかを示す整理として読むのが適切である[5][6]

主な年中行事

四月
稲荷祭 - 灌仏会 - 十三詣り - 入学式 - 花見
五月
葵祭 - 白馬節会 - 神田祭 - こいのぼり - 三社祭 - 端午 - 運動会
六月
厳島神社例祭 - 山王祭 - 虫送り - 大祓
七月
夏休み - 川開き - 山開き - 海開き - 祇園祭 - 七夕 - 那智火祭り - 天神祭 - 侫武多 - お盆 - 御中元新盆
八月
北野神社例祭 - 十五夜 - 月見 - 八朔 - 放生会 - 御中元(旧盆)
九月
石清水八幡宮例祭 - 十三夜 - 重陽 - 鶴岡八幡宮例祭 - 岸和田だんじり祭 - 秋分 - 敬老の日
十月
亥子 - 会式 - 夷講 - くんち - 鞍馬火祭 - 金刀比羅宮例祭 - 誓文払 - 十日夜 - ハロウィン
十一月
顔見世 - 七五三 - 酉の市 - 鞴祭
十二月
冬休み - 成道会 - 正月事始め - 春日若宮神社例祭 - 大根焚き - 煤払い - 歳暮 - 追儺 - 冬至 - クリスマス - 歳の市 - 大掃除 - 除夜の鐘 - 年越しそば - 大晦日
一月
正月 - 初荷 - うそかえ - 恵方参り - 年占い - 出初式 - 七草 - 七日正月 - 十日戎 - 鏡開き - 小正月 - 藪入り - 粟穂稗穂 - 祝い棒 - かまくら - 削り掛け - 左義長 - 鳥追い - なまはげ - 繭玉 - 小豆粥 - 蘇民将来 - 仏の正月 - 年賀
二月
事八日 - 節分 - 初午 - 建国記念の日紀元節)バレンタインデー - 針供養 - 涅槃会 - 雪まつり - 旧正月日本の旧正月
三月
春休み - 上巳 - 雛祭り - ホワイトデー - 卒業式 - 春分 - 御水取り - 彼岸

出典

関連項目

外部リンク

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