小正月
From Wikipedia, the free encyclopedia
日本の風習
日本
古くはこの小正月までが松の内だった(この日まで門松を飾った)ものが、江戸時代に徳川幕府の命により1月7日の大正月までとされたが、関東地方以外には広まらなかった。
この日の朝には小豆粥を食べる習慣があり、早朝に食べることから「あかつき粥」、小豆の色合いから「紅調(うんじょう)粥」「さくら粥」とも呼ばれている[7]。古くは『土佐日記』や『枕草子』などにも、小正月に小豆粥を食べたことが記されている。現在でも東北地方の農村などに、左義長の前に小豆粥を食べる習慣が残っている地域がある[7]。これらの地域では、元日から小正月の期間中に小豆(あるいは、獣肉を含む赤い色をした食品全般)を食することが禁忌とされている場合が多い。
繭玉をつくって養蚕の予祝をおこなったり、「道具の年越し」とし農具のミニチュアをこしらえ豊作を祈願する習慣が残っている地域もある。例えば、養蚕農家建築が多くある、群馬県みどり市東町小夜戸地区では、小正月を祝う大朴(おおぼく)、粥掻棒(かゆかきぼう)、孕箸(はらみばし)、御刀大小二振、采配、打ち出の小槌、掻花(かきばな)、十六殿神(でんじ)、掻花十二神将などの飾りで豊作と家内の発展を祈願する[8]。
年神や祖霊を迎える行事の多い大正月に対し、小正月は豊作祈願などの農業に関連した行事や家庭的な行事が中心となる。本来は人日まで竈を休ませるはずの松の内に、忙しく働いた主婦をねぎらう意味で、女正月という地方もある[9]。場所によっては男性が女性の代わりに料理などの家事を行う日とされる。
かつて元服の儀を小正月に行っていたということから、1月15日は成人の日という国民の祝日となった[10]。しかし、その名前から小正月との関連がわかりづらく、かつ、高度経済成長期以降の都市化などの影響で小正月自体がなじみが薄いものとなったこともあり、2000年から成人の日は1月第2月曜日[注釈 1]に変更されている。
2023年2月20日、自民党の有志議員でつくる「保守団結の会」が党本部で会合を開き、全国各地の祭りや年中行事を保存・継承するため、行事の集中する小正月の1月15日を休日とすることを求める決議をまとめ、代表世話人の赤池誠章政調副会長らが山本左近文部科学政務官に手渡した[11]。
小正月の行事として、「左義長」(どんど焼き)、「綱引き」[12]、「粥占い」[13]、「婿投げ・墨塗り」[14]、「婿押し」[15]などが行われる地域がある[10]。