志賀山
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| 志賀山 | |
|---|---|
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発哺温泉越しに望む志賀山 | |
| 標高 | 2,037 m |
| 所在地 |
長野県下高井郡山ノ内町 |
| 位置 | 北緯36度42分01秒 東経138度30分57秒 / 北緯36.70028度 東経138.51583度座標: 北緯36度42分01秒 東経138度30分57秒 / 北緯36.70028度 東経138.51583度 |
| 山系 | 志賀高原 |
| 種類 | 複成火山 |
| 志賀山の位置 | |
志賀山(しがやま)は、長野県下高井郡山ノ内町にある火山。標高2,037m。なお、国土地理院地図では「志賀山」の位置に標高2,035.7mの峰と標高2,037mの峰の2つが掲載されており、山ノ内町の案内図などでは西側の峰(標高2,035m)を「志賀山」とし東側の峰(標高2,037m)を「裏志賀山」と記載している[1][2]。
志賀高原を構成する山の一つである。山麓には四十八池湿原と呼ばれる高層湿原があるほか、周辺には大沼池、渋池などの湖沼があり、池めぐりをすることもできる。紅葉の季節は9月下旬から10月上旬である[1]。浸食をほとんど受けていない噴出時の地形そのままの渦巻状溶岩流が見られる、非常に珍しい山である[3]。
志賀山は、隣接の寄生火山・鉢山火砕丘とともに「志賀火山」を構成し[4][5]、草津白根山と併せ、「草津白根火山群」を構成している[6]。2026年現在、活火山に指定されていないものの、研究データから、活火山の可能性が高いとされる(後述)。
草津白根山との相互関係性
志賀山を含む、志賀高原の成因は100万年前ごろ東館山・西館山・竜王山などが噴火し、その火山活動をきっかけに横湯川と角間川に断層がおこって志賀カルデラができた。その後両川がせき止められ湖となった[7]が、約25万年前中央部から志賀山が噴出した。この噴出物により、四十八池のうち、琵琶池、丸池、蓮池、長池、下の小池、上の小池、三角池などの湖沼が形成された。5万~10万年前に再び志賀火山が噴火。四十八池のうち大沼池は、このときに横湯川がせき止められた事で形成された堰止湖である[8]。2.7万年前にはマグマ噴火で、寄生火山の鉢山火砕丘が形成[5]。同じく2万年前に丸池溶岩流が流出。1万年前に、志賀山で溶岩ドーム形成とマグマ噴火(おたの申す平溶岩)が生じた[9]。従来、これが最新の噴火とされてきた[8]。
しかし、近隣の草津白根山噴火を機に進んだ研究で、1万年前以降にも噴火があった可能性が指摘されている[4]。マグマ噴火は直近のものが志賀山火口から6400年前に起きた。このマグマ噴火ののち、志賀火山の山頂付近で水蒸気噴火が繰り返し起き、最新のものは1600年ごろに起きていた可能性がある[5]。これが事実ならば、志賀山は「おおむね過去1万年以内に噴火した火山および現在活発な噴気活動のある火山」という気象庁による活火山の定義に当てはまる。この研究を踏まえ、火山噴火予知連絡会(噴火予知連)は志賀山について「活火山認定の検討が必要な火山」と認識している。志賀山の活火山としての蓋然性や、後述の草津白根山との相互関係を示す調査結果について、長野県危機管理防災課は「気象庁の動きを見て、必要に応じ対応したい」、山ノ内町も「今後、活火山に選定されれば対応を考えたい」と、いずれも対応には慎重な姿勢を示している[4]。
志賀山の活火山の蓋然性と関連して、2018年の草津白根山の本白根山噴火以降、志賀山と草津白根山の相互関係が指摘されている。本白根山の噴火以降、地震計を増設したところ同高原から草津白根山までのエリアで地震活動に連続性が確認された。地下構造を把握する研究の結果でも、志賀火山地下に草津白根山と類似した酸性熱水系の存在が示唆される[6]など、共通性が見られるという。志賀山と直線で約9キロしか離れてない、本白根山とは「一体的な火山群として研究を進める必要がある」とされる。そのため、志賀山がある長野県下高井郡山ノ内町、上高井郡高山村、草津白根山がある群馬県吾妻郡草津町などと情報共有を密にして連携を深める必要があるとの提言がされている[4]。
