怒りの戦い
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第一紀、太陽が登ってから500年以上経てモルゴスとその王国はベレリアンドの大半を支配するようになっていた。ドリアスもゴンドリンも滅び、自由の民の残存者はシリオンの河口とバラール島にいるだけになっていた。ゴンドリンの陥落を生き延びたトゥオルとイドリルの息子エアレンディルは西方の大陸、神々の住まう地アマンに、愛船ヴィンギロトで大航海を挑んだ。結果それは成功し、彼はアマンの地でヴァラールの神々にエルフと人間の窮状を説明し、救いを求めた。ヴァラールはエアレンディルの嘆願に心を動かされ、彼の願いは認められた。そこで西方の軍勢は戦いの準備を整え、マイアールのエオンウェを総大将とし、ヴァリノールにいたイングウェの民ヴァンヤールとフィナルフィンが率いるノルドールとともに船に乗り込んだ。一方テレリ族(ファルマリ)はまだ同族殺害を恨んでおり、船員を派遣して船を航行させたが、戦争には参加しなかった。
戦闘
太陽の第一紀545年、ヴァリノールの軍勢はベレリアンドに降り立った。ベレリアンドのエルフ達はこれに加わらなかったが、人間族のエダイン三王家はヴァリノールの軍に与した。しかし残りの人間族の大半はモルゴス側に立って戦った。モルゴスはその全兵力を動員して迎え撃った。その総数はアンファウグリスに収まらないほど膨大であり、山々は西方の軍勢の声で鳴り響き、戦争は北方全域で激化した。最終的にはモルゴス側に不利に傾き、オークもバルログも少数を残して皆殲滅された。戦争が末期に入るとモルゴスは最後の反撃として切り札を切った。有翼の竜たちを放ったのである。その中でも最強のものが黒竜アンカラゴンであった。この飛竜の大群は一時ヴァラールの軍勢を押し戻すほどの猛威をふるったが、そこにヴァルダによって浄められ空中を飛行できるようになったヴィンギロトに乗ったエアレンディルと、鳥の王ソロンドール率いる大鷲たちが現れ、一昼夜に及ぶ激戦の末、アンカラゴンがエアレンディルに討たれ、かの黒竜の落下でサンゴロドリムの塔が毀たれたことで勝敗が決した。アングバンドは徹底的に破壊され最深奥部に逃れていたモルゴスは捕らえられ、再びアンガイノールの鎖で縛られた。こうしてモルゴスの王国は滅んだ。