愛ある別れ

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B面 Together Again
リリース
録音 1976年3月-4月
「愛ある別れ」
シカゴシングル
初出アルバム『シカゴX カリブの旋風
B面 Together Again
リリース
録音 1976年3月-4月
ジャンル ソフトロックポップス
時間
レーベル コロムビア・レコード
作詞・作曲 ピーター・セテラ
プロデュース ジェームズ・ウィリアム・ガルシオ
チャート最高順位
シカゴ シングル 年表
雨の日のニューヨーク
1976年
愛ある別れ
(1976年)
君のいない今
1977年
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愛ある別れ」(あいあるわかれ、原題:If You Leave Me Now)は、アメリカロックバンドであるシカゴの楽曲。アルバム『シカゴX カリブの旋風』(1976年)から同年7月30日にシングルカットされ、シカゴ初のナンバーワン・ヒットとなり、第19回グラミー賞で彼等に数々の賞をもたらした。

1983年にコロムビア・レコード(現:SMEI)から発売されたシカゴのコンピレーション・アルバム(コロンビア38590)に収録され、同アルバムのタイトル曲にもなっている。

作詞・作曲はピーター・セテラ。ボーカルもセテラが務め、ブラス・セクションを活かした音楽性が特徴である。当時のシカゴとしては珍しいラブ・バラードでありながら、世界各国でヒットし、シカゴの認知を広める一曲となった。

1976年10月23日にはBillboard Hot 100のトップに立ち、2週間その座に留まりグループにとって初のナンバーワン・ヒットとなったほか、イージーリスニング・チャートでも1位を獲得した。

収録アルバムとしては前々作となる『シカゴⅧ 未だ見ぬアメリカ』以降、シカゴはAOR・ポップス路線へと移行し始め、その到達点としてこの曲は全米ナンバーワン・ヒットを記録したが、一転してバンドのリーダーであるテリー・キャスロバート・ラムはこのような音楽性に反対した。

2010年、シカゴはアメリカがん協会と提携し、本曲を彼らのコンサートのライブ・ステージで一緒に歌う機会をオークションによる入札方式で提供し、その収益を乳癌の治療のためにアメリカがん協会に寄付した。この募金活動はその後も継続されている。

評価

アメリカの音楽業界誌『キャッシュボックス』はこの曲を「優れたバラード」であり、「豊かな色彩の」インストゥルメンテーションと「丁寧に構築された」ボーカルを備えていると評した。

2016年にグループがロックの殿堂入りした際、エンターテイメントとポップカルチャーのライターであるトロイ・L・スミス(Troy L. Smith)は、「殿堂入りの候補に対する疑念を払拭する(原文:kill any doubt about their candidacy)」シカゴの7曲のリストに「愛ある別れ」を入れ、「バンドの名声と、それによるロックの殿堂入りに大きく貢献するものだ」「そして正直なところ、ピーター・セテラはシカゴの曲の中で間違いなく最高のボーカルを披露している」と述べている。

受賞

この曲はシカゴにとって国際的にも最大のヒットとなり、シカゴの活動拠点であるアメリカのほかにもイギリス、オーストラリア、アイルランド、カナダ、オランダといった他の国々でもチャートを制覇している。特にイギリスでは3週間1位を維持した。1999年にアメリカで設立されたオンライン誌『ポップマターズ』のライターであるザカリー・ハウル(Zachary Houle)は、「この曲は発売と同時にラジオに浸透し、ニューヨークでチューニングした人は、それぞれフォーマットの異なる4つの局で同時にこの曲が流れたと言われています」と評した。

編曲を手掛けたジミー・ハスケルとプロデューサーのジェームズ・ウィリアム・ガルシオが、第19回グラミー賞の最優秀編曲伴奏ボーカリスト賞を受賞した。また、デュオ、グループ、コーラスによる最優秀ポップ・ボーカル・パフォーマンス賞を受賞し、これがグループにとって初のグラミー賞受賞となった。また併せてグラミー賞のレコード・オブ・ザ・イヤーにもノミネートされている。

さらに、発売から1978年の8月まででこの曲はアメリカだけで140万枚を売り上げ、RIAAからゴールドとプラチナに認定されている。「ガーディアン」紙は2020年6月の記事で「The Greatest UK No 1s: 100-1」のリストの73位に「愛ある別れ」を挙げ、「あり得ないほど瑞々しくて美しく書かれているが、その悲しみは浸透していて心を揺さぶるものである」と指摘した。

チャート

売上

国/地域 認定認定/売上数
カナダ (Music Canada)[30] Gold 75,000^
イギリス (BPI)[31] Gold 500,000^
アメリカ合衆国 (RIAA)[32] Platinum 1,000,000^

^ 認定のみに基づく出荷枚数

他のメディアでの起用

「愛ある別れ」はビデオゲームやアニメーション作品といったメディアにも起用されている。以下はその一例。

  • 2013年に発売されたビデオゲーム『グランド・セフト・オートV』のサウンドトラックに収録(ゲーム内のラジオ局「Los Santos Rock Radio」に収録されている)。また作中においては主人公の一人トレバー・フィリップスが、自身が誘拐した麻薬王の妻を返す際のBGMとしても使用されている。
  • 米国のアニメ作品『サウスパーク』の1話「Casa Bonita」に登場。
  • アメリカのコメディ番組『モダンファミリー』の第3シーズン12話「Egg Drop」で取り上げられている。
  • イギリスのコメディホラー映画『ショーン・オブ・ザ・デッド』では、ショーンがまだ別れを引きずっており、エドが彼を励まそうとするシーンでこの曲が登場した。
  • 2000年代初頭には、ウェブサイトPets.com(現在は閉鎖済み)のCMでマスコットの「ソックパペット」がこの曲を披露した。
  • 1999年の映画『スリーキングス』でサウンドトラックに収録。この映画の舞台は91年の湾岸戦争時代のイラクになっており、ワシントン・ポスト紙でこの映画をレビューしているデッソン・ハウは、映画監督のデヴィッド・O・ラッセルが、このシーンで移動中の車の外の「狂乱の混乱音」から、この曲の「やさしい音」が流れている車内に切り替えたことを語っている。
  • Amazon Prime Videoの自動車ドキュメンタリーシリーズ『The Grand Tour』で2024年に配信開始されたシーズン5・エピソード3内でサハラ砂漠の砂丘を駆け抜ける際のBGMとして使用されている。

Chessによるカバー

他のアーティストによるカバー

脚注

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