愛の若草物語
1987年に放送された日本のテレビアニメおよび関連作品
From Wikipedia, the free encyclopedia
概要
原作はアメリカの小説家・ルイーザ・メイ・オルコットの著書『若草物語』(Little Women)、および第2部の『続・若草物語』(Little Women Married, or Good Wives)。原作は作者の家庭をモデルとしており、特に次女のジョオ(ジョー)は作者本人がモデルとされ、ジョオを中心に話が進んでいく。本作品でもこの点は踏襲されているが、ナレーションを末女(四女)のエイミーが務めている為、主人公をジョオに据えながらもエイミーの視点から物語が語られる、というスタイルが採られている。またEDクレジットにおいては、主人公・ジョオ役の山田栄子ではなく、長姉・メグ役の潘恵子がトップにクレジットされていた。なお、『世界名作劇場』関連の販促物や商品展開においては、四姉妹全員が描かれない場合、本作品の代表キャラクターとしてジョオまたはエイミー、あるいはエイミーとベスが、他作品の主人公たちとともに描かれることがある。
オープニング(OP)・エンディング(ED)テーマは、当初は新田恵利が歌っていたが、第15話から新曲に差し替えられた。このうち、第2期OPテーマ「いつかきっと!」は歌詞の内容が四姉妹それぞれの夢を歌うもので、姉妹の担当声優が実際に歌うというものであった。夢の内容は姉2人が1番、妹2人は2番に該当しており、1番と2番が毎回交互に使用されていた。この曲は元々挿入歌として作られていたものであり、OPの差し替え前にも既に作中で何度か使用されていた。
本作は1860年代を舞台としており、放送当時においては、5年前の『南の虹のルーシー』(1830〜40年代)以来、その後に制作された作品群の中では最も古い時代設定を持つ作品であった。同作に見られた一部のアナクロニズムとは異なり、本作では当時の時代考証に基づいた再現がより重視されている。ただし、女性が身分を問わずスカートの膨らみを出すために着用していたクリノリンについては、作画上の作画の難しさから省略されている。その一方で、スカートのシルエットや当時の衣装全体のデザインは維持されている[1]。
なお、1993年には本作の続編として、『世界名作劇場』第19作『若草物語 ナンとジョー先生』が制作された。ただし、本作で加えられた一部の設定変更については、同作では原作小説により忠実な形へと改められている。
あらすじ
南北戦争時代のアメリカ北部の堅実な家庭が舞台。ペンシルバニア州にマーチ家の四姉妹(上からメグ、ジョオ、ベス、エイミー)と母メアリー、黒人の家政婦ハンナが暮らしていた。1863年の夏頃、南北戦争から一時帰宅した父フレデリックの勧めで、戦火に巻き込まれないよう急遽マーチ家の引っ越しが決まる。メアリーたちは戦地に戻るフレデリックの身を案じつつ、父の叔母マーサを頼ってマサチューセッツ州のニューコードの街へと旅立つ。
マーサの屋敷に着いたマーチ家は経済的事情により裕福な叔母に頼んで居候させてもらうが、彼女の甥デーヴィットから“叔母の遺産狙い”を疑われ始める。数日後ジョオが知り合った新聞記者アンソニーのつてで一軒家を借りることになり、マーサにお礼を告げて引っ越していく。マーチ家は新居での生活を始めるがマーサに気に入られたジョオは毎日屋敷に通い、叔母の相手をしながら空いた時間に小説家を目指して作品作りに取り掛かる。
その後メグは家庭教師のバイト、ベスは自宅でハンナの家事の手伝いやピアノの練習、エイミーは新しい学校生活、メアリーは慈善活動とそれぞれに励む。秋になると隣家に住む老紳士ジェームスのもとで孫のローリーが一緒に暮らし始め、ジョオと同い年の彼に四姉妹も興味津々。ローリーの家庭教師カールは勉強中もマーチ家の様子が気になる彼に手を焼いていたが、いつしかメグに恋心を抱き始める。
個性豊かな四姉妹は出征した父の帰還を楽しみにしながら周りの人との交流を深め、それぞれの夢を追いながら成長していく。しかし翌年の秋の終わり頃、戦地にいる父がワシントンの病院に入院したことを知らせる電報がマーチ家に届き、ジョオたちはショックを受ける。病院に行くことになったメアリーから留守を預かった四姉妹は、ハンナや親しくなった人達の協力を得て困難を乗り越えていく。
登場人物
マーチ家
原作では姉妹の年齢差は5歳であるのに対し、本作では約9歳となっている。『世界名作劇場』シリーズの他作品と同様に、本作でも一部主要人物の年齢が引き下げられており、メグ(16歳)とジョオ(15歳)は原作通りである一方、ベスとエイミーはそれぞれ13歳・12歳から10歳・7歳に変更されている。
- ジョセフィン・マーチ
- 声 - 山田栄子
- 本作品の主人公。マーチ家の次女で通称はジョオ。15歳。活発で男勝りな性格だが、雷だけは大の苦手。また、衝動的な一面もあり、その点はエイミーとも共通している。小説家になるのが夢で読書や芝居鑑賞が好き。そそっかしく不注意な所があり、暖炉の前に立つ癖がある[2]。
- マーサに特に気に入られており、彼女が元の性格に戻るきっかけとなった人物でもある。マーチ家がマーサとの同居生活を終えた後もジョオだけは、マーサの屋敷に毎日通って身の回りの世話をして少しの賃金をもらっている。ジョオも、気難しい面があるとは考えながらも、マーサを良く思っている。ローリーやアンソニーとは仲がいいが、それぞれから恋愛感情を抱かれていることには、全く気づいていない。
- マーガレット・マーチ
- 声 - 潘恵子
- マーチ家の長女。通称はメグ。16歳。ヘアネットで後ろ髪をまとめた髪型が特徴[3]。姉妹の一番上だけあり、おしとやかでしっかりした性格で家族の前では自分の意見を言えるが他人の前では控え目。ただし社交界に対し強い憧れを抱いていたり、結婚後は裕福な生活を望んでいる[4]。ニューコード移住後は、家庭教師の仕事を行い家計を助けており[5]、その後家庭教師先の家族から人脈が広がる。
- エリザベス・マーチ
- 声 - 荘真由美
- マーチ家の三女。通称はベス。10歳。気弱だが優しい性格。病気がちな事から学校へは行かず、ほぼ1日を家で過ごす[注 1]。ピアノを弾くことが大好きでほぼ毎日弾いている。ミルキーアンを拾ってきた張本人で、ピートという名の人形[6]と共にかわいがっている[7]。
- エイミー・マーチ
- 声 - 佐久間レイ[8]
- マーチ家の四女。姉妹では唯一略称がなく、エイミーとそのまま呼ばれる。7歳。わがままでおませな性格で物欲が強く根に持つタイプなため、活発なジョオとはよく口論もする。学校ではクラスメイトに比べて先生から叱られることが多い[9]。大人の女性になることに強い憧れを抱いている。低い鼻を気にしている為、毎晩洗濯バサミで鼻をつまんで寝ている[10]。算数が苦手[11]。趣味はお絵かきでその後徐々に上達する[12]。
- メアリー・カーティス・マーチ
- 声 - 中西妙子
- マーチ家の母親。40歳前後[13]。思いやりがあり穏やかで[14]しっかりとした性格で戦地に行った夫フレデリックの代わりにマーチ家を引っ張る。フレデリックと同じく奴隷制度には反対の立場を取っており、冒頭の街では南軍の奴隷だった黒人の若者ジョンを自宅に匿いピンチを救う。ニューコードに来てからは、恵まれない人々の為、慈善活動[15]も行っている。原作では名前は「マーガレット」である[16]。
- フレデリック・マーチ
- 声 - 阪脩
- マーチ家の父親。奴隷解放の為、北軍の兵士(階級は大尉[17])として南北戦争[18]に参加している。愛国心に溢れ非常に強い信念の持ち主。かつて世話になったマーサには、強い感謝の念を抱いているが約20年間会えていない[19]。若い頃に大学を中退した[20]後、土木技師になり戦地でも橋造りなどの作業に携わる[17]。原作では名前は「ロバート」であり、牧師でもある。また南北戦争中は北軍に従軍し、チャプレンとして勤務している。
- ハンナ
- 声 - 大方斐紗子
- マーチ家の黒人家政婦。人のいい活発な性格で、料理がうまい。マーチ一家の全員から慕われ、信頼されている。ただし猫は大の苦手。冒頭の街でジョンと出会った時は境遇は違うが、同じ黒人として奴隷制度について心を痛めている。家政婦だが時には子供たちのために注意することもあり[21]、物語の後半では数週間ワシントンに行くことになったメアリーの代わりに四姉妹を支える。なお、原作小説には黒人という設定はない。
- ミルキーアン
- マーチ一家の子猫。ペンシルベニア州に住んでいた頃、雨に打たれ弱っていたところをベスが見つけ、家に連れて来た。名前は、ミルクのように真っ白な毛色によるもの(ベスが命名)。子猫だけあってやんちゃな面があり、ハリーににらめっこで勝利したことも。原作には登場しない。一方で、原作のマーチ家では複数の猫が飼われており、そのうちスノーボールという雌猫には行方不明になるエピソードがある一方、もう1匹の猫の名前は明かされていない。
マーサ関連
- マーサ・フォーレット(旧姓マーチ[22])
- 声 - 水城蘭子
- フレデリックの叔母。港の倉庫などを所有する資産家で、現在事業は弁護士に任せている[23]。幼くして両親を亡くしたフレデリックを引き取り、我が子同然のように育てた。しかし、その後反対を押し切ってニューヨークへ行ったことに対し、強い憤りを感じていた。
- 登場当初は、人間不信から非常に意地の悪い面を見せていたが、徐々に昔のように戻っていく。ただしその後も頑固で気まぐれな性格は治らずジョオたちを困らせることがある[24]。姉妹の中ではジョオを特に気に入っており、養子にとメアリーや本人に依頼したこともある。
- 趣味は読書で随想集や講話集を読んでおり[25]小説は嫌いだった[26]が、その後ジョオの影響を受けて小説も読むようになる[27]。大の医者嫌い[28]。
- 原作では「マーサ・フォーレット」という名前は登場せず、「マーチおば」として知られる。
- デーヴィット・フォーレット
- 声 - 塩屋浩三
- マーサの甥でフレデリックの義理の従兄弟。20代後半の独身で両親は既に他界している様子[29]。兵役免除の制度を利用している[30]。キング家の長男と友人なため時々自宅に訪れており、家庭教師をするメグと偶然会うこともある。
- マーサの死後自分が資産を継ごうと企んでいて、たびたび彼女にたかりに来るなど、偏狭で金に汚い性分の持ち主で嘘も多い[31]。性格に裏表がありマーサや資産家の前ではいい人を演じているが他の者には偉そうな態度を取る。また、マーチ家に対しては“マーサの遺産狙い”と思い込んで嫌味を言ったり様子をうかがうなどしている。
- エスター
- 声 - 鵜飼るみ子
- マーサ家の若いメイド。やや無愛想な面があり、マーチ一家との初対面時には、ジョオたちは悪印象を抱いた。基本的には親切だが、時々頑固になるマーサの言動に困ったり、性格の悪いデーヴィットには素っ気ない対応をしている。
- ドロシー
- 声 - 向殿あさみ
- マーサ家のコック。登場は1回きり。買い物からマーサ家に帰宅した所、急遽マーチ家6人が同居を始めたことを知らされ、ハンナと慌てて食事の支度をする。
- ベン
- 声 - 広瀬正志
- マーサ家の御者。優しいおじさん。長年フォーレット家に仕えており、大学生時代のフレデリックのこともよく知っている[32]。マーサの屋敷に来るたびに我が物顔で命令してくるデーヴィットのことを良く思っていないが、渋々言うことを聞いてあげている。
- ハリー
- マーサの飼っているプードル。真っ白な毛並みをしている。ミルキーアンと出会った当初小競り合いをしたが[33]、数日間マーサ家で顔を合わせる内に一緒に遊んだりするようになる[23]。
- ポリー
- 声 - 山田恭子
- マーサの飼っている九官鳥。マーサからは「ポリちゃん」と呼ばれている。マーサの言葉を聞いて過ごして来たため、口の悪い言葉でしか鳴かない[34]。ジョオがマーサの世話の為に来るようになってから、別の言葉も少し覚えた。
ローレンス関連
- ジェームス・ローレンス
- 声 - 宮内幸平
- ニューコードでマーチ一家の隣に住む老人。地元では、ニューコード商船の会長として広く知られている[35]。ヒゲを蓄えた威厳のある顔をしているため姉妹から怖がられていたが、実はとても優しい人物。ただしローリーには将来自身の事業を引き継いでもらいたいと考えているため、時に厳しい一面を見せることもある。
- マーサとは若い頃からの友人だがここ十数年会えていない状態[36]。孫娘のリンダ(ローリーのいとこ[37][38])をかわいがっていたが数年前に亡くしており、形見であるピアノを自宅で大事に保存している[39]。
- ローリー・ローレンス[40]
- 声 - 飛田展男
- ジェームスの孫。ジョオと同じく15歳[41]。母を亡くしており、兄弟姉妹もいないために家族愛に憧れており、マーチ家の家族の団欒を自宅の窓から時々見て羨ましく思っている。ピアノを弾くのが大好きでピアニストを目指していたが、ジェームスに猛反対され、大学へ行くよう言われている。マーチ家とは隣人として親しくなり後にジョオを好きになるが、物語中では大きく進展はしない。最終話のエイミーによるナレーションで、後に(原作通りに)エイミーと結婚したことが語られている。
- カール・ブルック
- 声 - 小島敏彦
- ローリーの家庭教師。ローリーがジェームスの家で暮らし始めた頃から勉強を教えるようになるが、ほどなくしてメグに好意を抱くようになる。数年前に父を亡くし母子家庭となり、家計を支えるため自身も苦労してきた[42]。元騎兵隊で乗馬は得意[43]。その後ジェームスから頼まれてメアリーと共にフレデリックの入院先の病院に行くことになり、2人を支えながらマーチ家に状況を手紙で知らせる。原作では名前は「ジョン」である[44]。
ニューコードタイムズ社
いずれも本作品オリジナルのキャラクターである。
- アンソニー・ブーン
- 声 - 曽我部和恭
- ジョオが小説を持っていったニューコードタイムズ社の新聞記者兼文芸欄担当[45]。ニューコードに引っ越してきたジョオたちに知人の借家を紹介する。ずばずばとものをいう性格。取材などで忙しく街なかを歩き回っているため神出鬼没で、色々な場所で偶然ジョオと出会うことがある[46]。当初は小説を貶した為にジョオに嫌われたが、徐々に仲が良くなった後、好意を抱くようになる。その後ニューヨークの新聞社で働きたいという夢を持ち始める。
- ヘンリー・マードック
- 声 - 槐柳二
- ニューコードタイムズ社の編集長[47]。とても気のいい性格。アンソニーとは対象的に小説家を目指すジョオに出会った頃から応援しており、その後彼女の小説を気に入り新聞に連載した。
- ジョン・マーティー
- 声 - 関俊彦
- 一家がペンシルベニア州を離れる少し前に出会った、南軍から逃げ出した黒人奴隷。マーチ家の協力で南軍から隠れ通し、自由の身となる。フィラデルフィアの印刷所で1年働いた後、脱走の際にメアリーから借りた20ドルを返済するため、ニューコードのマーサの屋敷を訪ねてきた。その後、ジョオの紹介でニューコードタイムズ社の植字工となる。
キング家
メグの家庭教師先の家族
- キング夫人
- 声 - 梨羽由記子
- メグが勉強を教える子の母親。四人の子を持ち、夫はニューコードで一番の銀行家。裕福な家柄で上品だが、家庭教師のメグ[48]に少々偏見を持っている。マーサの甥であるデーヴィットを信頼しておりキング家で問題が起きた時に何度か相談している。
- メグが勉強を教える2人の子供
- 声 - 鷹森淑乃(キャサリン)、渡辺久美子(トーマス)
- 日本で言う小学校低学年ぐらいの姉弟。メグは2人に勉強を教えるだけでなく世話係や遊び相手としても一緒に過ごしている。2人とも勉強より遊びに夢中でわがままを言ったり、姉弟ケンカしてメグを困らせる。
- パティ
- 声 - 白石彩子[49]
- キング家の長女。年はメグと同い年ぐらい。キング家の舞踏会にメグを招待したいと母親に相談する。自身はメグを慕っているが、彼女が母と兄から少々見下されており心を痛める。
- エド
- 声 - 難波圭一
- キング家の長男。パティの兄。デーヴィットとは友達だが、親に隠れて一緒にクラブで賭け事をするなどしている。その後父親と喧嘩になるなど家庭内で色々とトラブルを起こす。
モファット家
- アニー・モファット
- 声 - 加藤雅子(初代[50])、青羽美代子(2代目[51])
- サリーの友人。サリーの家の舞踏会でメグと知り合い親しくなる。春頃にメグとサリーに数週間泊りがけで自宅に遊びに来るよう誘い、3度の舞踏会を開いたり観劇を一緒に見に行くなど楽しく過ごす。
- ベル
- 声 - 富沢美智恵
- アニーの姉。気位が高く歯に衣着せぬ物言いをする。舞踏会では濃いめのメイクに頭に羽飾りをつけるなど派手な格好をしている。控え目な格好をするメグを引き立てるため自身と似たようなメイクや装飾品で変身させる。
- モファット夫妻
- 声 -村松康雄(ファーガスン)、佐久間なつみ(モファット夫人)
- アニーの両親。モファット家はポーツマス(ニューハンプシャー州)一の名家でジェームスとは仕事で何度か会っている[13]。メグのことを「可愛くて感じのいい娘」と気に入るが、直後に“メグはローリーと付き合っている”と勘違いする。
エイミーが通う学校の関係者
- デービス
- 声 - 北村弘一
- エイミーのクラス担任のベテラン教師。規律厳しく口うるさい性格で生徒からはあまり好かれておらず、陰で“デービスおやじ”と呼ばれている[52]。たまに褒めることもある[53]が、基本的にエイミーたち生徒には厳しく接しておりルールを守らない時は叱ったり罰を与えるなどしている。
- エイミーの学校の友だち
- 声 - スージー(後藤真寿美)、ケティ(吉田美保)、キャロリン(真柴摩利)
- エイミーと同じクラスの生徒で特に親しい3人。途中までエイミーと一緒に下校したり、“キャンディ・パーティ”[54]をして楽しく過ごしている。
- ジェニー・スノー
- 声 - 柴田由美子
- エイミーと同じクラスの生徒。言動がお高く止まっているため周りから“気取り屋”などと評されている[9]。ある日授業中にエイミーがデービスに褒められたことが気に入らず、皆の前で恥をかかせようとする。
その他の人々
- サリー・ガーディナー
- 声 - 川村万梨阿
- パティの友人。キング家で大事なブローチを失くし困っていた所、偶然メグに拾われたことから親しくなり、後日自身の家の舞踏会にメグとジョオを誘う。マーサによると、サリーの父親はローレンスの会社の支配人か何かをしている[55]。
- クリスティ
- 声 - 藤本譲
- フォーレット家と親しい医者。医者嫌いのマーサが体調を崩してもなかなか診察させてくれず手を焼かされている。若い頃のフレデリックのことも知る人物で、マーサの診察をしにフォーレット家に訪れた所ジョオと出会う。
- リンカーン大統領
- 声 - 仲村秀生
- ゲティスバーグ演説のシーンに登場。民衆の前で「人民の人民による人民のための政治を絶やさないこと」を宣言する[28]。
- トム・ブルック
- 声 - 坂本千夏
- カールの年の離れた弟。エイミーと年が近いわんぱくないたずら坊主。夏休みの間カールの下宿で寝起きし、日中はローレンス家に通いエイミーたちと一緒に外で遊ぶ。運動神経が良く逆立ち歩きや前方宙返りなどが得意。
- バングス医師
- 声 - 緒方賢一
- ある時熱を出したベスを診察して猩紅熱(しょうこうねつ)と診断し、数日間マーチ家に訪れて治療にあたる。
- サットン
- 声 - 梅津秀行
- ペンシルベニア州でエイミーの教師を務めていた人物。温厚な性格。出征に際してマーチ家を訪れ、とりわけメグに好意を寄せている様子を見せたが、彼女がそれに応えていたかは不明である[56]。
スタッフ
主題歌
オープニングテーマ
エンディングテーマ
各話リスト
本放送は1987年。フジテレビ系列にて、毎週日曜19:30 - 20:00(第39話まで)→19:30 - 19:58[58](第40話以降、いずれもJST)に放送。
各回のサブタイトルは、グリーンバックにメグ・ジョオ・ベス・エイミーが窓から顔を出している絵[59]の上側に表記されていた。また、第15話以降はサブタイトル表示時にエイミーによるサブタイトルコールが行われるようになり、その後、主人公によるサブタイトルコールは1992年『大草原の小さな天使 ブッシュベイビー』まで続いた。なお、サブタイトルコールは1981年の『家族ロビンソン漂流記 ふしぎな島のフローネ』以来6作ぶりである。中間アイキャッチには、左上に作品ロゴを配し、エイミーがリボンでミルキーアンを遊ばせる様子が用いられている。Aパートではミルキーアンがエイミーの横を跳ねながら通り過ぎ、Bパートではエイミーの上に落ちかかる直前の場面で映像が止まる。次回予告のナレーションは、メグ・ジョオ・ベス・エイミーがランダムで担当した[60]。
| 話数 | 放送日 | サブタイトル | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 視聴率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 第1話 | 1月11日 | パパが帰って来た!! | 黒田昌郎 | 黒川文男 | 山崎登志樹 | 18.8% |
| 第2話 | 1月18日 | ミルキー・アンを拾った | 黒川文男 | 16.7% | ||
| 第3話 | 1月25日 | あぶない!早く逃げて!! | 17.1% | |||
| 第4話 | 2月1日 | 戦争がはじまる! | 矢沢則夫 | 黒川文男 | 18.4% | |
| 第5話 | 2月8日 | 町が燃えてしまう! | 辻伸一 | 19.6% | ||
| 第6話 | 2月15日 | さよなら ふるさと! | 楠葉宏三 | 古山匠 | 19.7% | |
| 第7話 | 2月22日 | おば様はいじわる! | 矢沢則夫 | 山崎登志樹 | 19.9% | |
| 第8話 | 3月1日 | お家を貸して下さい! | 辻伸一 | 古山匠 | 17.3% | |
| 第9話 | 3月8日 | 怒りん坊のジョオ! | 矢沢則夫 | 山崎登志樹 | 17.3% | |
| 第10話 | 3月15日 | ほめられて けなされて | 杉村博美 松見真一 | 古山匠 | 18.0% | |
| 第11話 | 3月22日 | マーサおば様はお気の毒! | 楠葉宏三 | 山崎登志樹 | 17.2% | |
| 第12話 | 3月29日 | 雷なんて大嫌い! | 辻伸一 | 古山匠 | 17.9% | |
| 第13話 | 4月5日 | 私たちの変な家 | 杉村博美 | 山崎登志樹 | 15.5% | |
| 第14話 | 4月12日 | エイミーと悪い友だち | 辻伸一 | 古山匠 | 16.2% | |
| 第15話 | 4月19日 | お隣からのぞく不思議な少年! | 楠葉宏三 | 山崎登志樹 | 13.4% | |
| 第16話 | 4月26日 | ひどい!メグは泥棒なんかじゃない!! | 山口武志 松見真一 | 古山匠 | 16.1% | |
| 第17話 | 5月3日 | ジョオとリンカーン大統領の演説! | 楠葉宏三 | 山崎登志樹 | 12.8% | |
| 第18話 | 5月10日 | メグとジョオ舞踏会にデビュー!? | 辻伸一 | 大谷敦子 | 14.9% | |
| 第19話 | 5月17日 | おこげドレスと素敵な紳士 | 杉村博美 | 古山匠 | 16.1% | |
| 第20話 | 5月24日 | ジョオのお見舞いは元気がいっぱい! | 楠葉宏三 | 山崎登志樹 | 17.2% | |
| 第21話 | 5月31日 | 発表! はりきりジョオの自信作 | 岡部英二 | 古山匠 | 11.1% | |
| 第22話 | 6月7日 | おなかのすいたクリスマス | 辻伸一 | 山崎登志樹 | 16.7% | |
| 第23話 | 6月14日 | ベス! 思いがけない贈物に大喜び!! | 杉村博美 山口武志 | 古山匠 | 16.4% | |
| 第24話 | 6月21日 | メグの小さな恋のはじまり? | 岡部英二 | 山崎登志樹 | 13.3% | |
| 第25話 | 6月28日 | 小説家ジョオの2ドルの傑作! | 楠葉宏三 | 古山匠 | 12.6% | |
| 第26話 | 7月5日 | 怖がりベスとお隣の老紳士 | 辻伸一 | 山崎登志樹 | 13.0% | |
| 第27話 | 7月12日 | 学校でお仕置されたエイミー![61] | 八沖繁雄 | 古山匠 | 14.5% | |
| 第28話 | 8月2日 | エイミー!なんてことするの! | 黒田昌郎 | 山崎登志樹 | 13.8% | |
| 第29話 | 8月9日 | 死なないで!エイミーが川に落ちた! | 辻伸一 | 古山匠 | 10.1% | |
| 第30話 | 8月16日 | ゴメンねと言えたらいいのに! | 杉村博美 | 山崎登志樹 | 10.1% | |
| 第31話 | 8月30日 | メグはきせかえ人形じゃない![62] | 黒田昌郎 杉村博美 | 古山匠 | 15.1% | |
| 第32話 | 9月6日 | 困ったマーサおばさんの性格 | 辻伸一 | 山崎登志樹 | 11.8% | |
| 第33話 | 9月13日 | 楽しい楽しい野外パーティだ! | 八沖繁雄 | 古山匠 | 16.6% | |
| 第34話 | 9月20日 | エイミーは悪い夢を見た! | 杉村博美 | 山崎登志樹 | 13.1% | |
| 第35話 | 9月27日 | メグ、それはやっぱり恋なのよ!! | 辻伸一 | 古山匠 | 13.1% | |
| 第36話 | 10月4日 | ジョオの小説が新聞にのった! | 四辻孝夫 | 山崎登志樹 | 8.4% | |
| 第37話 | 10月11日 | チチキトク…ジョオが髪を売った! | 杉村博美 | 古山匠 | 14.0% | |
| 第38話 | 10月18日 | 悪い知らせの電報がきた! | 辻伸一 | 山崎登志樹 | 12.7% | |
| 第39話 | 10月25日 | みんなが書いた手紙、手紙、手紙 | 波岡伸 | 古山匠 | 14.8% | |
| 第40話 | 11月1日 | ベスが猩紅熱にかかった! | 八沖繁雄 | 山崎登志樹 | 13.4% | |
| 第41話 | 11月8日 | お母さま早く帰ってきて! | 波岡伸 | 古山匠 | 15.5% | |
| 第42話 | 11月15日 | 神様、どうかベスを助けて! | 辻伸一 | 山崎登志樹 | 14.2% | |
| 第43話 | 11月22日 | 大都会ニューヨークへ行こう! ジョオ | 池野文雄 | 古山匠 | 13.1% | |
| 第44話 | 11月29日 | ニセ手紙事件・犯人は誰か? | 辻伸一 | 山崎登志樹 | 10.4% | |
| 第45話 | 12月6日 | おじいさまがローリーをなぐった! | 池野文雄 | 古山匠 | 12.1% | |
| 第46話 | 12月13日 | 思いがけないクリスマスプレゼント | 山崎登志樹 | 15.9% | ||
| 第47話 | 12月20日 | さよなら! アンソニー | 辻伸一 | 古山匠 | 12.6% | |
| 第48話 | 12月27日 | 春!それぞれの旅立ち | 黒川文男 | 山崎登志樹 | 14.9% | |
| 平均視聴率 14.9%(関東地区・ビデオリサーチ社調べ) | ||||||
放送局
※放送系列は放送当時、放送日時は1987年12月終了時点のものとする[63]。
| 放送地域 | 放送局 | 放送日時 | 放送系列 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 関東広域圏 | フジテレビ | 日曜 19:30 - 20:00 | フジテレビ系列 | 制作局 |
| 北海道 | 北海道文化放送 | |||
| 秋田県 | 秋田テレビ | [64] | ||
| 宮城県 | 仙台放送 | |||
| 福島県 | 福島テレビ | |||
| 新潟県 | 新潟総合テレビ | [65] | ||
| 富山県 | 富山テレビ | |||
| 石川県 | 石川テレビ | |||
| 福井県 | 福井テレビ | |||
| 長野県 | 長野放送 | |||
| 静岡県 | テレビ静岡 | |||
| 中京広域圏 | 東海テレビ | |||
| 近畿広域圏 | 関西テレビ | |||
| 鳥取県・島根県 | 山陰中央テレビ | |||
| 岡山県・香川県 | 岡山放送 | |||
| 広島県 | テレビ新広島 | |||
| 愛媛県 | 愛媛放送 | [66] | ||
| 福岡県 | テレビ西日本 | |||
| 佐賀県 | サガテレビ | |||
| 熊本県 | テレビ熊本 | フジテレビ系列 テレビ朝日系列 | ||
| 沖縄県 | 沖縄テレビ | フジテレビ系列 | ||
| 青森県 | 青森放送 | 金曜 17:00 - 17:30 | 日本テレビ系列 テレビ朝日系列 | [67] |
| 岩手県 | 岩手放送 | TBS系列 | [68] | |
| 山形県 | 山形テレビ | 木曜 19:00 - 19:30 | フジテレビ系列 | [69] |
| 山梨県 | 山梨放送 | 月曜 19:00 - 19:30 | 日本テレビ系列 | |
| 徳島県 | 四国放送 | 水曜 17:30 - 18:00 | ||
| 高知県 | 高知放送 | 金曜 16:30 - 17:00 | ||
| 長崎県 | テレビ長崎 | 日曜 18:00 - 18:30 | フジテレビ系列 日本テレビ系列 | [70] |
| 大分県 | テレビ大分 | 水曜 16:00 - 16:30 | 日本テレビ系列 フジテレビ系列 テレビ朝日系列 | |
| 宮崎県 | テレビ宮崎 | 日曜 18:00 - 18:30 | ||
| 鹿児島県 | 鹿児島テレビ | 木曜 19:00 - 19:30 | 日本テレビ系列 フジテレビ系列 |
原作小説
先に述べた登場人物の名前や姉妹の年齢設定の変更以外にも、原作小説とは異なる点がある。物語は主に『若草物語』を基にしており、一部は『続・若草物語』の冒頭から採られている。
本作の前半部分はオリジナルであり、マーチ家が新しい家に引っ越した後から原作小説の筋立てが取り入れられる。第18話は第3章を基にしており、原作前半に沿った展開となっている。また、第1章(1863年のクリスマス)の内容は第21話から始まる。
なお、原作ではマーチ家がペンシルベニア州からマサチューセッツ州へ移住する設定は存在せず、物語全体はマサチューセッツ州を舞台としている。原作はオルコットの半自伝的作品であり、作中で地名は明示されていないものの、その舞台は一般に作者一家が暮らしていたコンコードとされる。一方、本作では架空の海辺の町ニューコードが舞台として設定された。これは、前年度放映の『愛少女ポリアンナ物語』で用いられたポートランドの背景設定を参考にニューコードが創作されたためである[1]。
本作では、子猫のミルキーアンやデーヴィット・フォーレットをはじめ、ニューコードタイムズ社の全スタッフやマーサの使用人など、複数のオリジナルキャラクターが登場する。さらに、シリーズの結末は『続・若草物語』の冒頭を基にしているが、原作では前作の出来事から3年後に位置するのに対し、アニメでは数か月しか経過していない。ジョーは原作ではメグの結婚後にニューヨークへ旅立つが、アニメでは婚約パーティーの後に出発する。
最終話ではエイミーのナレーションによって、四姉妹のその後の物語が続くことを示唆する描写がある。しかし、原作の続編にあたる『続・若草物語』は世界名作劇場ではアニメ化されていない。同作は四姉妹の成長後を描いた、より成熟した内容となっており、ベスの死など重く劇的な展開も含まれている。そのためか、続編としてはシリーズ第3作『第三若草物語』を原作とする『若草物語 ナンとジョー先生』が制作された。同作は四姉妹を中心とした物語ではないものの、成人したジョーが主要人物の一人として登場し、物語は主に子供たちを中心に展開される。なお、メグも一部のエピソードに登場し、エイミーも短い場面に姿を見せるが台詞はなく、ベスは物語開始時点ですでに故人となっているなど、四姉妹の扱いは限定的なものとなっている。
映像ソフト化
- 放送終了直後にアニメビデオ劇場シリーズでVHSが全12巻で発売。1990年代にもバンダイビジュアルブランドで再発売が行われた。
- テレビシリーズのDVDは2000年3月25日 - 6月25日にかけて全12巻が発売。各月ごとに3巻ずつ同時発売という販売方式は前作までと同様である。
- 2012年12月21日には後述のデジタルリマスターHD版を収録、ファミリーセレクションDVDボックスを発売。
その他
注釈
- 第09話