戸辺誠
日本の将棋棋士
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棋歴
1998年の第23回小学生将棋名人戦で3位になり、同年、12歳で奨励会に入会。2006年に20歳でプロデビューを果たす。小学生の頃、磯子将棋センターに通っていたが[注 1]、茨城県に引っ越した[1]。 そのため、奨励会には同県から通っていた[2]。2007年、第20期竜王ランキング戦6組で優勝。決勝トーナメントでは初戦で敗退。初参加から2期目となる第67期(2008年度)C級2組順位戦で、8勝2敗で昇級(五段昇段)。翌第68期(2009年度)C級1組順位戦では10戦全勝し、2期連続昇級(六段昇段 = 当時の最年少六段)。また、2009年度に戦った第51期王位戦予選で、森内俊之九段、久保利明棋王らを破り挑戦者決定リーグに進出。さらに、王位戦・白組リーグでは羽生善治名人らに勝ち4勝1敗とし、同じく4勝1敗の羽生とのプレーオフとなったが敗れ、挑戦者決定戦進出を逃す。なお、この間、2009年度を勝率0.7619(2位)・32勝10敗で終え、将棋大賞の新人賞を受賞している。2010年、第23期竜王ランキング戦5組で優勝。決勝トーナメントでは2勝を挙げる。
棋風
人物
- 弟が3人、妹が1人いる大家族の長男。実家は新潟県十日町市で米農家を営んでおり、「日本一高額の米を生産する農家」としてテレビなどの取材を受けている。テレビ番組「銭形金太郎」やETV特集で取り上げられたこともある。
- 2010年3月に結婚[9]。同年9月13日に長男[10]、2012年12月20日に長女、2016年3月1日に次男が誕生している[11]。
- 2007年8月22日の朝日杯将棋オープン戦一次予選で、加藤一二三九段に勝利。加藤にとっては、この敗戦が史上初の公式戦1000敗目となった。
- 鈴木大介は戸辺のことを、奨励会員のときから序盤研究仲間として頼りにしている(戸辺は相振り飛車戦法の最新序盤定跡に精通している)。左利き、振り飛車党という共通点もある。
- プロ入りから2年も経たない2008年に、早くも弟子を取った[注 2]。2023年には小山直希が自身の弟子から初のプロ棋士となったが、この時点でもまだ36歳、当時23歳の小山とは13歳差という若さであった。なお、戸辺一門には芸能人コース(非公式)が存在し、NHK「将棋フォーカス」MCを担当していたつるの剛士と伊藤かりんが入会している。ちなみに将棋フォーカスの放送でも話題に上がるように、弟子に対して丁寧に技術を指導することで知られている。
- 広瀬章人、高崎一生とは同い年で、上述の第23回(1998年)小学生将棋名人戦では、茨城県勝田市立(現ひたちなか市)勝倉小学校6年の戸辺は3位。優勝者は高崎。広瀬は東日本大会で戸辺に敗れている。また、第51期王位リーグで戸辺に唯一の黒星をつけたのは高崎で、このとき王位挑戦権を得たのは広瀬。また、2010年6月6日放送のNHK杯戦・対西川和宏戦では、対局者2名・読み上げ係・記録係の4名全てが同学年という、珍しい状況が生じた[注 3]。
- 佐藤天彦、糸谷哲郎、広瀬章人、高崎一生、戸辺らは奨励会時代に「平成のチャイルドブランド」としてとりあげられたこともある。
- 2014年には、中村太地らと共に若手棋士・女流棋士のユニットである東竜門を立ち上げ初代役員を務めた[12][13][14]。
- 横浜DeNAベイスターズの大ファン。2019年9月に横浜スタジアムで始球式を務めた[15]。
- 2020年5月にYouTube『戸辺チャンネル』を開設したことをTwitterで発表[16]。
弟子
昇段履歴
主な成績
将棋大賞
- 第37回(2009年度) 新人賞
在籍クラス
→竜王戦と順位戦のクラスについては「将棋棋士の在籍クラス」を参照
| 開始 年度 |
順位戦 出典[21] |
竜王戦 出典[22] | ||||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 期 | 名人 | A級 | B級 | C級 | 期 | 竜王 | 1組 | 2組 | 3組 | 4組 | 5組 | 6組 | 決勝 T |
|||||
| 1組 | 2組 | 1組 | 2組 | |||||||||||||||
| 2006 | 65 | 四段昇段前 | 20 | 6組 | 0-1 | 6-0 | ||||||||||||
| 2007 | 66 | C242 | 6-4 | 21 | 5組 | -- | 1-2 | |||||||||||
| 2008 | 67 | C220 | 8-2 | 22 | 5組 | -- | 3-2 | |||||||||||
| 2009 | 68 | C128 | 10-0 | 23 | 5組 | 2-1 | 5-0 | |||||||||||
| 2010 | 69 | B221 | 7-3 | 24 | 4組 | -- | 1-2 | |||||||||||
| 2011 | 70 | B206 | 7-3 | 25 | 4組 | -- | 4-1 | |||||||||||
| 2012 | 71 | B204 | 6-4 | 26 | 3組 | -- | 0-2 | |||||||||||
| 2013 | 72 | B207 | 6-4 | 27 | 4組 | -- | 5-2 | |||||||||||
| 2014 | 73 | B207 | 6-4 | 28 | 4組 | -- | 3-2 | |||||||||||
| 2015 | 74 | B207 | 7-3 | 29 | 4組 | -- | 1-2 | |||||||||||
| 2016 | 75 | B207 | 4-6 | 30 | 4組 | -- | 1-2 | |||||||||||
| 2017 | 76 | B216x | 3-7 | 31 | 4組 | -- | 1-2 | |||||||||||
| 2018 | 77 | B222* | 4-6 | 32 | 4組 | -- | 1-2 | |||||||||||
| 2019 | 78 | B218+ | 6-4 | 33 | 4組 | -- | 1-2 | |||||||||||
| 2020 | 79 | B207 | 5-5 | 34 | 4組 | -- | 3-2 | |||||||||||
| 2021 | 80 | B212 | 6-4 | 35 | 4組 | -- | 1-2 | |||||||||||
| 2022 | 81 | B209 | 6-4 | 36 | 4組 | -- | 3-2 | |||||||||||
| 2023 | 82 | B209 | 5-5 | 37 | 4組 | -- | 1-2 | |||||||||||
| 2024 | 83 | B215 | 38 | 4組 | -- | |||||||||||||
| 順位戦、竜王戦の 枠表記 は挑戦者。右欄の数字は勝-敗(番勝負/PO含まず)。 順位戦の右数字はクラス内順位 ( x当期降級点 / *累積降級点 / +降級点消去 ) 順位戦の「F編」はフリークラス編入 /「F宣」は宣言によるフリークラス転出。 竜王戦の 太字 はランキング戦優勝、竜王戦の 組(添字) は棋士以外の枠での出場。 | ||||||||||||||||||
年度別成績
| 年度 | 対局数 | 勝数 | 負数 | 勝率 | (出典) |
|---|---|---|---|---|---|
| 2006 | 8 | 5 | 3 | 0.6250 | [23] |
| 2007 | 39 | 23 | 16 | 0.5897 | [24] |
| 2008 | 33 | 24 | 9 | 0.7272 | [25] |
| 2009 | 42 | 32 | 10 | 0.7619 | [26] |
| 2010 | 42 | 29 | 13 | 0.6904 | [27] |
| 2006-2010 (小計) |
164 | 113 | 51 | ||
| 年度 | 対局数 | 勝数 | 負数 | 勝率 | (出典) |
| 2011 | 43 | 27 | 16 | 0.6279 | [28] |
| 2012 | 37 | 17 | 20 | 0.4594 | [29] |
| 2013 | 29 | 17 | 12 | 0.5862 | [30] |
| 2014 | 35 | 23 | 12 | 0.6571 | [31] |
| 2015 | 44 | 29 | 15 | 0.6590 | [32] |
| 2016 | 34 | 17 | 17 | 0.5000 | [33] |
| 2017 | 37 | 18 | 19 | 0.4864 | [34] |
| 2018 | 32 | 16 | 16 | 0.5000 | [35] |
| 2019 | 33 | 17 | 16 | 0.5151 | [36] |
| 2020 | 34 | 20 | 14 | 0.5882 | [37] |
| 2011-2020 (小計) |
358 | 201 | 157 | ||
| 2020まで (累計) |
522 | 314 | 208 | ||
| 年度 | 対局数 | 勝数 | 負数 | 勝率 | (出典) |
| 2021 | 38 | 20 | 18 | 0.5263 | [38] |
| 2022 | 26 | 13 | 13 | 0.5000 | [39] |
| 2023 | 34 | 18 | 16 | 0.5294 | [40] |
| 2021-2023 (小計) |
98 | 51 | 47 | ||
| 通算 | 620 | 365 | 255 | 0.5887 | [41] |
| 2023年度まで | |||||
出演
テレビ
- 将棋講座(NHK教育テレビジョン、2011年10月 - 2012年3月)「戸辺流 振り飛車で目指せ!初段」講師
- 将棋フォーカス(NHK Eテレ、2021年10月 - 2022年3月)番組内将棋講座「戸辺誠の振り飛車で技を磨こう!」講師
著書
書籍
- 楽しく勝つ!! 力戦振り飛車 (2008年8月、毎日コミュニケーションズ、ISBN 978-4-8399-2934-3)
- 戸辺流相振りなんでも三間飛車 (2009年4月、毎日コミュニケーションズ、ISBN 978-4-8399-3162-9)
- 石田流の基本―本組みと7七角型(2012年2月、浅川書房、ISBN 978-4-8613-7034-2)
- 振り飛車4→3戦法(2013年、マイナビ出版、ISBN 978-4-8399-4639-5)
- 戸辺流 こだわりのゴキゲン中飛車(2019年1月、マイナビ出版、ISBN 978-4-8399-6839-7)[42]
- 1手ずつ解説するゴキゲン中飛車(2022年7月、マイナビ出版、ISBN 978-4-8399-7961-4)[43]
- 1手ずつ解説する相振り中飛車(2024年2月、マイナビ出版、ISBN 978-4-8399-8549-3)[44]
他、多数[45]
DVD
- 将棋DVD 攻めて強くなる戸辺流中飛車(2017年7月7日、ルーク)[注 4]