抒情組曲 (グリーグ)
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6曲からなる『抒情小曲集』第5集は1891年の作曲で、全10集に及ぶ一連の曲集の中でも最も評価が高いものである。この第5集から4曲が、1895年にニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団の指揮者アントン・ザイドル(ドヴォルザークの『新世界より』の初演者として知られる)によって管弦楽用に編曲され、『ノルウェー組曲』(英: Norwegian Suite)と名付けられた。ザイドルが選んだのは原曲第2曲「ノルウェー農民の行進」、第3曲「小人の行進」、第4曲「夜想曲」、第6曲「鐘の音」である。
ザイドルの没後、ノルウェーの作曲家・指揮者でグリーグの姪の婿でもあるヨハン・ハルヴォルセンがザイドル未亡人から総譜を送ってもらい、1904年にクリスチャニア(現オスロ)の国立劇場のオーケストラで指揮した。グリーグはそのリハーサルを聴いて、自らの手で改訂したいと考え、ザイドル未亡人の承諾を得て同年に改訂を行った。もともとザイドルの編曲はグリーグに無断で行われたものだったにもかかわらず、本来必要のない改訂料まで未亡人側に支払われている。
グリーグはザイドルが編曲しなかった原曲第1曲「羊飼いの少年」を新たに編曲し、他の曲もほとんど全面的にオーケストレーションを改めた。さらに「鐘の音」については改訂作業後に組曲から割愛している。曲順も後述するように変更しており、名実ともに「グリーグ編曲」となっている。
初演については不明。楽譜は1905年にライプツィヒのペータースから出版された。
演奏時間は曲順に約5分、約2分、約4分、約3分で、計約14分である。