新田哲史
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1975年に生まれて早稲田大学法学部を卒業し、2000年に読売新聞東京本社へ入社し地方支局、社会部、運動部で10年余り記者を務め、のちにPR会社へ入社する。2013年に独立して企業や政治家の広報やブランディング支援に従事する[2]。
2014年東京都知事選挙で起業家の家入一真を擁立し、政策をTwitterで公募して選挙資金をクラウドファンディングで募るなどインターネットを駆使し、家入の選挙活動を広報担当として支援した[3][4]。
アゴラ研究所所長の池田信夫に請われて2015年10月から、池田主宰の言論サイト『アゴラ』の編集長を務めた[5]。2016年9月に行われた民進党の代表選挙に立候補した蓮舫の二重国籍問題を、八幡和郎と池田がいち早く追及した際に編集長として支援した。就任1年で月間ページビュー数を300万から1000万に押し上げた[6]としている。2020年12月にアゴラ編集長を退任[7]した。
2021年4月に、ニュースサイト「SAKISIRU」を創刊[8]した。
2024年4月、経営不振からSAKISIRUのサイトを閉鎖し、noteに移行[9]。以後はYouTubeでの発信に活動の軸足を移す。
報道活動での注目事案
富山県知事による違法選挙準備疑惑
2020年(令和2年)富山県知事選挙の告示直前にあたる同年10月6日、「アゴラ」にて、当時の現職・石井隆一知事の選挙活動に関する特ダネを報じた。この報道では、知事選の立候補予定者討論会に向けた「想定問答」や、公式サイトに掲載された「政策集」の下書きといった選挙準備用の資料が、県の複数の部署の職員によって、公務用のイントラネット内のパソコンで作成・共有されていた「証拠」を独占入手し公開した[11]。
記事公開後、石井は記者会見を開き、関与が疑われた県の経営管理部長(当時)が公用パソコンでの資料作成を認めた。新田は、検事経験を持つ郷原信郎弁護士の見解を交え、これらの行為が公職選挙法上の「公務員等の地位利用」の禁止、および自治体行政のコンプライアンス上の問題に該当する可能性を指摘。この報道は現職知事による公私混同の疑義として知事選の選挙戦に影響を与え、有権者の判断を促す重要な情報として広く注目された。
兵庫県百条委員会秘密会開催時における、片山元副知事に対する記者クラブの言論封殺疑惑
2024年(令和6年)兵庫県知事選挙の直前、自身のYouTubeチャンネル「SAKISIRU」において、知事選の契機となった県議会の百条委員会秘密会終了後、片山安孝前副知事が報道陣の囲み取材を受けた際の音声記録を独占入手し公開した。この音声は「ある報道関係者からの公益通報(内部告発)」として提供された[12]。
公開された音源には、片山が元県民局長の処分理由に関わる公用パソコン内のプライバシー情報(例:「不倫日記」)を、公益性に基づき限定的に説明しようとした際、現場のNHKや朝日新聞などの記者クラブ所属の記者たちが、プライバシー保護や責任問題に言及し、片山の発言を再三静止し、執拗に詰問する様子が記録されていた。新田は、記者たちが情報公開を求める立場にありながら、都合の悪い情報に対して「言論封殺」にあたるような行動を取ったと批判。この特ダネは、当時の兵庫県政を巡る報道におけるマスメディアの報道姿勢や記者クラブのあり方に大きな問題提起を促し、世論の反響を呼んだ。
論評
大手ネットメディアの「左傾化」批判
蓮舫の二重国籍問題について、BuzzFeed Japanやハフポスト日本版が蓮舫に擁護的な報道[13][14]をしたことや、ニュースプラットフォームのヤフーニュースが蓮舫を独占インタビューしたオリジナル記事を作成して、二重国籍を認める前の段階ながら「私が日本人であるということは法的にも気持ち的にも解決している話」など一方的な主張を掲載したこと、などを問題視した。インタビュアーを朝日新聞出身の野嶋剛が務めたことやBuzzFeed Japanに朝日出身者が多いことなどを挙げ、「資本力のある大手のネットメディアでリベラル的な“偏向”が目立つ」「大手にリベラル系の存在感ばかりが目立ってくると、論調のバランスが崩れないか、危惧もある」[15]と評した。
高野連批判
2007年の高校野球部員特待生問題で、高野連に批判が起こると、読売新聞は夏の大会直前に「高野連ってなに?」と題した連載を開始[16]した。連載執筆者の新田[17]は、「特待生制度は、選手強化、野球のレベルアップに何もしない高野連に代わり、私立校が財政負担をしている一面もある」と論評すると、高野連は「何もしない」の記述について「まったく事実に反する報道」と抗議して読売に記事の訂正と謝罪を求めたが、読売は拒否した[18]。
読売を退社後も、炎天下の大会運営や投手の登板過多は「虐待」[19]で、高知商業の野球部員が同校ダンス同好会の有料イベントに出演したことで野球部長の処分を高野連が一時検討したことは「狂信的なアマチュア原理主義」[20]、とそれぞれ批判した。
交友関係
- コラムニストの勝谷誠彦のファンで、有料配信メール『勝谷誠彦の××な日々。』を2007年の創刊初期から購読した。記者時代の取材を機に面識を得て[21]、勝谷が2018年8月に劇症肝炎で入院すると、官能小説家の花房観音らと『勝谷誠彦の××な日々。』の代筆に携わる。退院後に動画番組「勝谷誠彦の『血気酒会』」へ復帰するとゲスト出演した[22]。勝谷は2018年11月28日に死去し、勝谷の最後の映像作品で対談相手となった、と新田は述べている[23]。
- 乙武洋匡は2014年東京都知事選挙の後に知り合い、 ゲストに招いてアゴラの動画番組で対談した[24]。新田の初著作『ネットで人生棒に振りかけた!』に、乙武と堀江貴文が帯の推薦文を寄稿した[25]。
- 早稲田大学在学中は放送研究会で活動し、1学年後輩に元衆議院議員の金子恵美[26]、2学年後輩にLINE取締役CSMOの舛田淳[27]、がいたと回顧している。
- 参政党の結党初期から創設メンバーで党幹部(当時)の渡瀬裕哉の誘いに応じ勉強会の講師を務め、他のメディア関係者よりも付き合いが長く、参政党について記事を執筆している[28]。
著書
- 『朝日新聞がなくなる日 - “反権力ごっこ"とフェイクニュース』 ワニブックス 宇佐美典也との共著、2017年8月。ISBN 4847096118
- 『蓮舫VS小池百合子、どうしてこんなに差がついた? - 初の女性首相候補、ネット世論で分かれた明暗』 ワニブックス、2016年12月。ISBN 4847065808
- 『ネットで人生棒に振りかけた!: 先の読めない時代の情報版「引き寄せの法則」』 アスペクト、2015年11月。ISBN 4757224389