日本語能力試験

日本語を母語としない人を対象とする日本語能力の検定試験 From Wikipedia, the free encyclopedia

日本語能力試験(にほんごのうりょくしけん、英語: Japanese-Language Proficiency Test、略称JLPT日語能試)は、公益財団法人日本国際教育支援協会独立行政法人国際交流基金が主催する日本語母語としない人の日本語能力を認定する、世界最大規模の[1]語学検定試験である。日本国内では日本国際教育支援協会が、日本国外では国際交流基金が現地機関と共同で試験を実施している[2]

略称 日語能試・JLPT
実施国 世界の旗 世界
資格種類 公的資格
概要 日本語能力試験, 英名 ...
日本語能力試験
日本語能力認定書(N1)
英名 Japanese-Language Proficiency Test
略称 日語能試・JLPT
実施国 世界の旗 世界
資格種類 公的資格
分野 日本語
試験形式 筆記試験マークシート
認定団体 公財法人日本国際教育支援協会
独立行政法人国際交流基金
後援 外務省文部科学省文化庁
認定開始年月日 1984年
等級・称号 N1、N2、N3、N4、N5
(2009年までは1級、2級、3級、4級)
公式サイト https://www.jlpt.jp/
ウィキプロジェクト ウィキプロジェクト 資格
ウィキポータル ウィキポータル 資格
テンプレートを表示
閉じる

概要

台湾で開催された日本語能力試験のポスター

日本を含め世界92カ国・地域(2025年)で一部の受験地を除き7月上旬12月上旬の年2回実施される、日本語母語話者を対象とする日本語能力の認定試験である。日本国籍の有無を問わず、原則として日本語を母語としない人であれば誰でも受験できる。過去最高となった2025年の年間応募者数はのべ約194万人、うち受験者数はのべ約165万人を記録し、全レベル合計約35%が合格した[3]

日本語能力試験は後述入国ビザ留学のほか、就職、昇給・昇格への活用など、様々な目的で利用されている。そのため主に、日本企業での就職または日本への出稼ぎ(特に東南アジアの受験者[4])や、留学などに必要な日本語能力認定書取得を目的とする受験者が多いとされる。

現行試験(2010年以降)で認定するレベル(級)は、最上級のN1から最下級のN5までの5段階である。最も難しいN1の能力は「幅広い場面で使われる日本語を理解することができる[5]」とされている。しかし、日本語能力試験の解答方法は択一式(多くの問題は4択、一部は3択)のマークシート方式であり、話す能力や書く能力を直接判定するものではないため、たとえ同じレベルの認定を受けた人であっても、実際の日本語力は人によりばらつきがあるとみられる[6]

問題文は、実施するにかかわらず全て日本語で書かれている。また、試験後に問題冊子を持ち帰る事は認められていない。

新日本語能力試験(2010年から)は日本初のマイノリティのための言語政策につながっていると主張されている[7]

試験の利用

出入国管理(在留資格)

日本国査証(ビザ)の取得申請や、留学資格を得るための選考試験受験などに必要な日本語能力の要件を、出入国管理及び難民認定法(入管法)に規定の在留資格ごとに解説する。

留学

日本語を母語としない者の場合、日本の国立大学への派遣国費留学には、日本語能力試験N1を要求される(日本人アメリカ留学に際して、TOEFLで高得点を獲得した証明を要求される場合があることと同様)。なお、正規留学私費留学等には日本語能力試験ではなく日本留学試験が課されることも多い。ただし、日本留学試験を行わない国の志望者に対して日本語能力試験の成績を認めるなど例外措置もある。

また、大学専門学校での入学にあたって、「日本語能力試験N2以上合格、または日本留学試験の日本語(記述を除く)得点が200点以上」という基準が、独自の日本語試験が免除されるなどの目安となっている。

高度専門職

出入国在留管理庁の高度人材ポイント制による出入国管理上の優遇制度のポイント計算において、日本語能力試験N1[注 1][7]を有する者または外国の大学において日本語を専攻した者は15点を、日本語能力試験N2[注 2]を有する者は10点を加算する[8]。この制度は、学歴、職歴、年収研究実績等により合計70点以上を獲得し高度外国人材に認定された者が、出入国管理上の様々な優遇措置を得られる制度である[9]

医療

外国において医科大学医学部)を卒業した者、または医師免許を取得した者が、日本で医師国家試験又は医師国家試験予備試験の受験資格を得るための書類審査において、審査基準の1つである日本語能力として、日本の中学校および高等学校を卒業していない者は日本語能力試験N1の認定を受けていることが条件である[10][11]。また医師国家試験以外にも医療保健に関する多くの国家試験で日本語能力試験N1が受験資格になっている[12]

海外の看護師学校養成所を卒業した人が、日本の准看護師試験を受験するためには、日本語能力試験N1の認定が必要である。

経済連携協定に基づき、ベトナムなどからの外国人看護師介護福祉士候補者の受入れについて、訪日前日本語研修において一定レベル(相手国により日本語能力試験N3程度以上またはN5程度以上)の日本語習得を入国条件としている。また訪日前研修以前にN2程度以上の日本語能力を有する者は日本語研修が免除となる[13]

特定技能

特定技能」では分野・業務区分により要件が異なるが、日本語能力の要件として、一般に「国際交流基金日本語基礎テスト(JFT-Basic)」または日本語能力試験(JLPT)等による証明が用いられる[14]。JLPTでは、特定技能1号でN4相当が要件の一つとして扱われることがある[15]

技能実習(介護)

技能実習生の要件について、介護職種のみに日本語能力試験が課せられている。具体的には、第1号技能実習(1年目)は日本語能力試験N4[注 3]合格者、第2号技能実習(2年目)は日本語能力試験N3[注 3]の合格者であることが要件の1つである[16]

技能実習制度は見直しが進められ、制度として「育成就労」への移行が議論・制度化されている[17]

技術・人文知識・国際業務

技術・人文知識・国際業務(いわゆる技人国)の在留資格では、日本語能力試験の級を一律の要件とする制度ではないが、職務内容により一定の日本語能力が実務上必要とされ、採用・配属の目安としてN2程度が挙げられることがある[18]

2026年4月15日以降の申請から、カテゴリー3または4に該当する企業・団体で働く場合に、日本語能力試験N2(またはCEFR B2相当)以上の日本語能力証明書の提出が必要となった[18]

表記

やさしい日本語は旧3級(現N4)程度の日本語能力で理解できる表現のみを使用する。

歴史

沿革

1984年昭和59年)、日本国際教育協会(当時)と国際交流基金が年1回(12月)の試験として開始した。2001年(平成13年)をもって私費外国人留学生統一試験が廃止され、2002年(平成14年)に日本留学試験が開始されると、それまで日本の大学への正規留学・私費留学等に日本語能力試験が私費外国人留学生統一試験と共に課されていたが、これが廃止された。2009年(平成21年)に試験を年1回から年2回(7月、12月)に増やした。

2010年(平成22年)に試験を大幅に改定した。レベルを1級-4級の4段階からN1-N5の5段階に変更し、試験科目、試験時間および合格点を再編した。7月試験ではN1~N3のみ実施したが、同年12月試験からN4、N5を加えた全レベルを実施している。2020年(令和2年)7月は新型コロナウイルス感染症の世界的流行のため中止した。2020年12月にN4とN5の、2022年12月にN1の試験時間を一部変更した。

受験者数

受験者数については、1984年(昭和59年)開始当時は世界15カ国・地域で約7,000人の受験者であったが、2009年(平成21年)まで継続して増加した[3]。特に2000年代に入ってからの増加はめざましく、2009年(平成21年)には試験回数を年2回に増やした事と、試験改定前の年であった事から年間のべ約77万人が受験した。

試験改定を行った2010年(平成22年)以降は年間のべ60万人前後で推移していたが、2010年代後半になると再度大幅に増加。2017年(平成29年)に年間のべ約89万人で8年ぶりに記録を更新し、2019年令和元年)には年間のべ約117万人を記録した。2020年から2022年は新型コロナウイルス感染症流行の影響により大きく落ちた。

2023年(令和5年)には、それまで受験者の少なかったミャンマーでの急増[19]もあり、年間のべ約127万人で4年ぶりに記録更新。2025年(令和7年)には年間のべ約165万人となった。

試験レベル

レベルの概要

2010年(平成22年)の改定から、N1-N5の5段階である。「N」は「Nihongo(日本語)」「New(新しい)」を表している。

さらに見る レベル, 認定の目安 ...
レベルと概要[5]
レベル認定の目安 旧試験との比較
N1 幅広い場面で使われる日本語を理解することができる。旧試験の1級よりやや高めのレベルまで測れる。合格ラインは旧試験とほぼ同じ。
N2 日常的な場面で使われる日本語の理解に加え、より幅広い場面で使われる日本語をある程度理解することができる。旧試験の2級とほぼ同じレベル。
N3 日常的な場面で使われる日本語をある程度理解することができる。旧試験の2級と3級の間のレベル。
N4 基本的な日本語を理解することができる。旧試験の3級とほぼ同じレベル。
N5 基本的な日本語をある程度理解することができる。旧試験の4級とほぼ同じレベル。
閉じる

CEFRレベルとの対応

2024年10月、国際交流基金は、ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR) レベル参考表示のための基準設定を行い、2025年12月試験から成績書類にCEFRレベルの参考表示を行うとしている。対応するCEFRレベルは表の通り[20]

なお、TOPJ実用日本語運用能力試験[21]およびJ.TEST実用日本語検定[22]がそれぞれ示すCEFRとの対応関係を参考に記載する。

さらに見る CEFR, 日本語能力試験 ...
CEFRレベルとの対応表
CEFR 日本語能力試験 (参考)TOPJ実用日本語運用能力試験 (参考)J.TEST実用日本語検定
C2 N/A上級 AA級 - 特A級
C1 N1 142点以上上級 C - B準B級 - 準A級
B2 N1 100点 - 141点中級 B - AC級
N2 112点以上
B1 N2 90点 - 111点中級 CD級
N3 104点以上
A2 N3 95点 - 103点初級 A-4E級
N4 90点以上
A1 N5 80点以上初級 A-5F級
閉じる

試験内容

日本語能力試験は、2010年(平成22年)からの新試験において、日本語に関する知識とともに実際に運用できる日本語能力を重視する。そのために日本語能力試験は、文字・語彙・文法といった言語知識と、その言語知識を利用してコミュニケーション上の課題を遂行する能力を測ることとし、この能力を「課題遂行のための言語コミュニケーション能力」と呼ぶ[23]

能力の測定にあたり、「言語知識(文字・語彙・文法)」「読解」「聴解」の三つに分けて試験を行う[24]

全問マークシート方式によって日本語の知識、読む力および聞く力を測る。話したり書いたりする能力を直接測る試験科目はない[23]。文字(漢字)の問題は正しい読み方や表記を選択肢から選ぶものであり、直接書く問題はない。

試験科目と時間

さらに見る レベル, 言語知識(文字・語彙・文法)・読解 ...
レベル言語知識(文字・語彙・文法)・読解聴解合計
N1 110分 55分 165分
N2 105分 50分 155分
レベル言語知識(文字・語彙)言語知識(文法)・読解聴解合計
N3 30分 70分 40分 140分
N4 25分 55分 35分 115分
N5 20分 40分 30分 90分
閉じる

N1とN2では「言語知識(文字・ 語彙・文法)」と「読解」を一つの試験科目として試験を実施するが、N3、N4、N5では、「言語知識(文字・語彙)」 と「言語知識(文法)・読解」の二つの試験科目で実施する。これは、N3、N4、N5では、出題される語彙、漢字、文法項目の数が少ないので、「言語知識(文字・語彙・文法)・ 読解」の一つの試験科目にするといくつかの問題がほかの問題のヒントになることがあるためである[25]

問題構成

大問の構成は以下の通り。

さらに見る 試験科目, 満点 ...
大問の構成[26]
試験科目 満点 大問 レベル 内容
言語知識 文字・語彙 60点[注 4] 漢字読み 漢字で書かれた語の読み方を問う
表記 N2-N5 ひらがなで書かれた語の漢字表記・カタカナ表記(N5のみ出題)を問う
語形成 N2 派生語や複合語の知識を問う。N1とN3は文脈規定で同様の知識を問う
文脈規定 一文中の空所に入る意味的に最も適当な語を問う
言い換え類義 出題される語や表現と意味的に近い語や表現を問う
用法 N1-N4 語が文の中でどのように使われるのかを問う
文法 文の文法1(文法形式の判断) 一文レベルの空所補充形式。文の内容に合った文法形式かどうかを判断できるかを問う
文の文法2(文の組み立て) 一文レベルの並べ替え形式。統語的に正しく、かつ、意味が通る文を組み立てることができるかを問う
文章の文法 一文を超えたレベルの空所補充形式。文章の流れに合った文かどうかを判断することができるかを問う
読解 60点[注 4] 内容理解(短文) テキストに書かれている事実関係が理解できているか、理由や原因が把握できているか、その文脈ではどのような意味なのかを理解できているかなどを問う
内容理解(中文)
内容理解(長文) N1、N3
統合理解 N1-N2 複数のテキストを読み比べて、比較・統合しながら理解できるかを問う
主張理解(長文) N1-N2 テキストが全体として伝えようとしている主張・意見を読み取ることができるかを問う
情報検索 情報素材の中から必要な情報を探し出すことができるかを問う
聴解 60点 課題理解 具体的な課題解決に必要な情報を聞き取り、次に何をするのが適当か理解できるかを問う
ポイント理解 事前に示されている聞くべきことをふまえ、ポイントを絞って聞くことができるかを問う
概要理解 N1-N3 テキスト全体から話者の意図や主張などを理解できるかどうかを問う
発話表現 N3-N5 イラストを見ながら、状況説明を聞いて、適切な発話が選択できるかを問う
即時応答 質問などの短い発話を聞いて、適切な応答が選択できるかを問う
統合理解 N1-N2 内容がより複雑で情報量の多いテキストについて、内容の理解を問う
閉じる

得点区分と合格点

2010年(平成22年)の改定より、得点はすべて点数等化による「尺度点」によって出されている。このため、試験の難易に関わらずどの回で受験しても同じ能力であれば同じ得点になるとされる。また、得点区分は試験時の試験科目(時間割)と異なっている。N4とN5の得点区分が「言語知識(文字・語彙・文法)」と「読解」で一つになっているのは、「言語知識」と「読解」の能力で重なる部分が多いので、「読解」だけの得点を出すよりも、「言語知識」と合わせて得点を出すこと が学習段階の特徴に合っていると考えられるためである[25]

各級とも総合得点が合格点以上かつ、各得点区分が基準点以上であれば合格となる。合格点は、N1-N3は2010年(平成22年)8月30日に、N4-N5は2011年(平成23年)1月31日に発表された。

N1-N3

  • 言語知識(文字・語彙・文法)(0点-60点)
  • 読解(0点-60点)
  • 聴解(0点-60点)

N4~N5

  • 言語知識(文字・語彙・文法)・読解(0点-120点)
  • 聴解(0点-60点)
さらに見る 総合得点, 言語知識(文字・語彙・文法) ...
各級の合格点・基準点
総合得点言語知識(文字・語彙・文法)読解聴解
得点範囲 0点-180点 0点-60点 0点-60点 0点-60点
合格点 基準点
N1 100点 19点 19点 19点
N2 90点 19点 19点 19点
N3 95点 19点 19点 19点
総合得点言語知識(文字・語彙・文法)・読解聴解
得点範囲 0点-180点 0点-120点 0点-60点
合格点 基準点
N4 90点 38点 19点
N5 80点 38点 19点
閉じる

受験申込

日本国内で受験する場合の申込みは、第1回(7月)試験は3月から4月上旬に、第2回(12月)試験は8月から9月上旬に受付を行う。受験料は7,500円[27]インターネットの国内受験者用ウェブサイトからMyJLPTへの登録後、申込受付期間内に申込む(個人申込と団体申込の2種)[注 5]。協会から受験票を返送するための日本国内の住所を記入する必要があるため、住所がない場合は日本国内に住所を持つ代理人に受験票等の受け取りを依頼する必要がある。どの級も同じ時間帯に試験を行うので、複数級の受験はできない。受験会場は受験者が願書に記入した「希望受験地区」と住所欄の郵便番号を基に協会が指定する。

日本国外で受験する場合は現地機関が独自に受付を行うため、申込み方法や締切日などが日本国内で受験する場合と異なる。また、出願先の国と異なる国で受験することは出来ない。

合否結果

試験結果は試験翌月の下旬からウェブサイトで確認できる。

日本国内の受験者には圧着はがきで「合否結果通知書」が送付[注 6]される。成績書類の様式や手続き方法が異なる国外受験者の試験結果は試験の翌々月上旬に日本から発送されるため、到着までに多くの日数を要する。

学校や会社などへ提出するA4サイズの「認定結果及び成績に関する証明書」は、インターネット出願の場合はウェブサイトから手続きすることで、郵送出願もしくは2011年以前の受験者については、合否結果通知書または日本語能力認定書のコピーを所定の手数料を支払えば発給されるが、国外受験者の成績書類には偽造が相次いでいる[28][29][30]。これに対して、日本政府は「在留資格審査において地方出入国在留管理局に提出された証明書類に疑義が生じた場合、必要に応じて試験実施団体に照会し真偽確認するなど厳格な審査を実施」し、証明書類の偽造が確認された場合には「在留資格を付与していない」としている[31]

評価と問題点

利点

  • 日本だけでなく、海外でも同じ試験で学習者の能力を測れる。海外で取得した資格は日本へ進学や就職する時にも使える。
  • 違う文化圏、母語の学習者が同じ試験を受けて、同じ評価を受けることができる。
  • 成績証明書の再発行が公式サイトでできる。

問題点

  • 4技能ではなく、読む、聞くのみの試験となる。話す、書く試験はないこと。学習者の本当の能力を測れない。
  • 漢字圏学習者に有利と見られる。
  • マークシートの試験であるため、試験構成から見ると偏りがある。
  • 海外の受験は試験開始時間が異なるので、カンニングがしやすい状況となっている。
  • 過去問が非公開にも関わらず、ネットでは過去問が無断アップされている。

[32][33]

カンニング問題と試験運営

同じ試験で国によって開始時間が異なることを利用し、時差を利用したカンニングが起きたことが注目された。また他に替え玉受験など不正問題が多発するため、試験の信憑性が疑われる[34]

国別受験者数

過去最高受験者数を記録した2025年(令和7年)の受験地別の受験者数は表の通りである。あくまで受験地別の分布であり、受験者の国籍を表したものではない。

例年は、中国での受験者が最も多く、その次に韓国または台湾で、その後には東南アジア南アジア諸国が続いていた。しかし、2023年にミャンマーでの受験者が前年の約3倍の約17万6千人となり、中国に続き2番目に多い国となった[19]。東南アジアでの受験者が多いのは日本への出稼ぎや、あるいは現地の日系企業などで働くために受験する人が多いためと推察される[4]

また、上級レベルとなるN1・N2では、中国を筆頭に韓国や台湾といった東アジア諸国の受験者数が非常に多い一方で、中級レベル以降のN3・N4・N5レベルは東南アジア・南アジア諸国の受験者数が多くなっている[35]

さらに見る 国・地域, 受験者数 ...
2025年 国別海外受験者数[3]
国・地域受験者数構成比
7月12月合計
中華人民共和国の旗 中国[注 7] 145,384 145,966 291,350 31.7%
ミャンマーの旗 ミャンマー 76,960 69,246 146,206 15.9%
大韓民国の旗 韓国 58,252 59,990 118,242 12.9%
中華民国の旗 台湾 27,010 36,700 63,710 6.9%
 ベトナム 30,175 30,040 60,215 6.6%
インドネシアの旗 インドネシア 22,645 26,490 49,135 5.3%
インドの旗 インド 17,918 16,677 34,595 3.8%
タイ王国の旗 タイ 13,528 16,302 29,830 3.2%
バングラデシュの旗 バングラデシュ 12,419 15,123 27,542 3.0%
スリランカの旗 スリランカ 8,215 7,851 16,166 1.7%
その他 31,957 49,871 81,828 8.9%
海外計 444,463 474,256 918,719 100%
日本の旗 日本国内 324,766 402,228 726,994 -
合計 769,229 876,484 1,645,713 -
閉じる

2009年までの試験内容

1984年から2009年まで実施された旧試験の内容について述べる。

さらに見る 旧級, 語彙数 ...
旧試験の級(試験レベル)[36]
旧級 語彙数 漢字数 学習時間の目安 能力の目安 対応する新試験
1級 10000語 2000字 900時間 社会生活をする上で必要な総合的な日本語能力 N1
2級 6000語 1000字 600時間 一般的な事柄について、会話ができ、読み書きできる能力 N2
3級 1500語 300字 300時間 日常生活に役立つ会話ができ、簡単な文章が読み書きできる能力 N4
4級 800語 100字 150時間 簡単な会話ができ、平易な文または短い文章が読み書きできる能力 N5
閉じる
さらに見る 旧級, 文字・語彙 ...
旧試験の試験時間[37]
旧級文字・語彙聴解読解・文法合計
1級 45分 45分 90分 180分
2級 35分 40分 70分 145分
3級 35分 35分 70分 140分
4級 25分 25分 50分 100分
閉じる
さらに見る 文字・語彙, 聴解 ...
旧試験の配点
文字・語彙聴解読解・文法合計
100点 100点 200点 400点
閉じる
さらに見る 旧級, 合計点 ...
旧試験の合格基準[38]
旧級合計点
1級 280点(70%)以上 / 400点
2級 - 4級 240点(60%)以上 / 400点
閉じる

脚注

関連項目

外部リンク

Related Articles

Wikiwand AI