本山勝寛
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5人きょうだいの4番目として大分県に生まれる。兄が2人、姉と妹がそれぞれ1人いる。少年時代は、母親とは12歳で死別したが、生前に母親が毎晩本を読み聞かせをしてくれたことが印象に残っていると述懐している[1][2]。学習漫画 日本の歴史シリーズなどの学習漫画をセリフを暗記するほど読んでいた[3]。14歳から新聞配達やウェイターなどをする極貧アルバイト生活を送り、15歳の時に父親がホンジュラスに移住、長兄と姉も国外にいたため、家では次兄と妹と自分の3人だけで生活していた[1]。高校は大分県立大分上野丘高等学校に進学[4]。高校1年まで野球部に所属していたが、父親がホンジュラスに移住し、親が家に不在になった際に退部し、アルバイトを本格的に始め、家計を支えた。経済的理由から、お米とキャベツがメインの食生活をしていた[5][1]。高校2年の冬、進路に悩んでいた時に、一時帰国していた父親から「おまえには多くの人々を助け、導く使命がある。その将来を準備するために自分の進路と大学を考えろ」と言われたことが進路を真剣に考えるきっかけになった[6]。その頃、漫画『おーい竜馬』(原作:武田鉄矢、作画:小山ゆう)と司馬遼太郎の小説『竜馬がゆく』を読んで、坂本龍馬に憧れて影響を受け[7]、坂本龍馬や幕末の志士のように日本を良くしたいとの思いから、「日本を良くするなら、リーダーを輩出している東大に進学だ」と考え、高校3年になる直前の春休みから受験勉強を始めた[8]。親が不在だったため、受験勉強の休憩を兼ねて行う食器洗いや洗濯などの家事がストレス解消につながったと述べている[9]。高校2年終了時の模試判定がE判定だったが、塾や家庭教師に頼らずに、東大合格者の受験体験記を精読・研究するなどして独学で受験勉強をし、1999年に東京大学理科一類に現役合格を果たした[1][10]。
東京大学では、理科I類から、その年に新設された工学部システム創成学科知能社会システムコースに、文・理の学問的枠組みを超えて「テクノロジーを活用して社会変革を起こす」というコンセプトに惹かれ、1期生として進学[11]。指導教官は同学科の新設に尽力しプロジェクトマネジメント・経営学・船舶工学を専門とする宮田秀明教授[12] [13]。2003年に卒業し、学士(理学)の学位を取得した。大学4年間、国の制度により授業料は全額免除されていた[14]。日本学生支援機構と地元の大分市から貸与型奨学金合計400万円を借りて大学生活に充てた[15]。ほかに給付型奨学金を公益財団法人山岡育英会(ヤンマー創設者山岡孫吉が創設)から受けていた[15]。東京大学の授業に通いながら、山崎製パンの工場で深夜業のアルバイトを一日10時間以上行ったり、佐川急便の荷物トラック積みの夜勤、引越し屋、飲食店、塾講師、家庭教師など様々なアルバイトを行った。また、妹がいる実家に仕送りをしていた[16][1]。在学中の4年間で、歴史・思想・政治・科学・経済などの多ジャンルに亘り1000冊以上の本を読んだとされている[17]。特に、内村鑑三の『代表的日本人』を座右の書の一つとし、内村鑑三と二宮尊徳を尊敬する人物に挙げている[18]。ソフトバンクグループ創業者の孫正義が人生50年計画を立てていたことを知り、自身も人生50年計画を立て、40代を経営者として確立する期間と位置付け、40歳で起業すると定めた[19]。南米パラグアイの学校等におけるボランティア活動での経験を通して、自分の進む道が明確になっていったと述べている[3]。東大原理研究会に所属し、3年次には代表を務めた[20]。東京大学卒業後、韓国の鮮文大学校とアメリカ合衆国の統一神学校に留学して統一神学を学んだ[21]。その間、短期間ながらJr.STFプログラムのスタッフとして活動した[21]。また、語学系出版社アルクで同社取締役(当時)の森田正康が主導したプロジェクト「東大よりハーバードに行こう」で公式ブログを書き、ハーバード大学を目指す準備課程をリアルタイムで綴り、公開し、実際に合格を果たした[3] [1]。ハーバード受験時に難解英単語4000単語を1ヶ月で暗記し、その勉強法を公開している[22]。その後、ハーバード大学教育大学院(en:Harvard Graduate School of Education)に留学。留学中、『ジャパン・アズ・ナンバーワン』の著者でハーバード大学名誉教授のエズラ・ヴォーゲルの私的勉強会に塾生として参加した[23][1]。2007年に国際教育政策(International Education Policy)専攻修士課程を修了。修了後は日本財団に就職した[24]。
日本財団での勤務のかたわら、東京大学やハーバード大学の受験経験などをもとに『お金がなくても東大合格、英語がダメでもハーバード留学、僕の独学戦記』(ダイヤモンド社)や『16倍速勉強法』(光文社)を出版した。その後、『マンガで鍛える読書力』(PHP研究所)、『マンガ勉強法』(ソフトバンククリエイティブ)、『YouTube英語勉強法』(サンマーク出版)、『16倍速英語勉強法』(朝日新聞出版)、『一生伸び続ける人の学び方』(かんき出版)『最強の独学術』、『最強の暗記術』、『好奇心を伸ばす子育て』(大和書房)、『今こそ「奨学金」の本当の話をしよう。』(ポプラ社)、『そうゾウくんとえほんづくり』(KADOKAWA)など、勉強法や教育論、子育て本、児童向けワークブックなどを著した。著書は韓国、台湾、中国、タイなどでも翻訳出版された。また、漫画家の里中満智子や編集者の佐渡島庸平、iU(情報経営イノベーション専門職大学)学長の中村伊知哉、明治大学教授の藤本由香里らと共著で『学べるマンガ100冊』(文藝春秋)を出版した。
日本財団では、広報グループを経て、国際協力グループではハンセン病の制圧と人権問題、障害者支援の活動に携わり、世界30ヵ国を訪問、国連の関係機関にハンセン病差別撤廃決議や対策の働きかけを行った[3][25]。また、国連防災機関に対して障害者と防災に関する働きかけを行い、2015年に仙台で開催された第3回国連防災世界会議において障害者も参画した仙台防災枠組2015-2030の採択に寄与した[26]。同財団が2015年に関連団体として創設した公益財団法人日本財団パラリンピックサポートセンターへ出向し、同センターの創設に従事した。同センターの推進戦略部・広報部ディレクターを務め、香取慎吾、稲垣吾郎、草彅剛ら新しい地図によるパラリンピック・パラスポーツ応援の普及啓発事業や教育事業などの責任者を務めた[27]。同センターは2016年に朝日新聞社が実施する朝日スポーツ賞を受賞した[28]。国際パラリンピック委員会と同センターが共同開発したパラリンピック教育教材の開発と普及に従事した[29][30]。同センター出向終了後、日本財団の子どもサポートチームや人材開発チームのチームリーダーを歴任、子どもの居場所事業「子ども第三の居場所」を全国に100ヵ所以上開設、展開する事業等の責任者を務めた[31]。
日本財団在職中、当時男性では珍しかった育児休業を4回にわたって取得し、自身の子育て経験をメディアやブログ等で積極的に発信している[32]。6児の父親でもある[33]。
2021年12月に40歳で日本財団を退職し、子ども向けSNSを開発する株式会社4kizを創業、代表取締役CEOに就任[34]。2022年7月、同社から12歳以下の子供向けSNSアプリをリリース[35]。2024年5月に同アプリの利用可能年齢を15歳以下に引き上げた[36]。2024年11月に静岡県牧之原市が主催するビジネスコンテスト「まきチャレ2024」で準大賞を受賞[37]、2025年4月に第10回日本アントレプレナー大賞エンタメ部門賞を受賞した[38]。
著書
- 『お金がなくても東大合格、英語がダメでもハーバード留学、僕の独学戦記』ダイヤモンド社、2007年。ISBN 9784478003251。
- 『16倍速勉強法―「東大」「ハーバード」ダブル合格』光文社〈光文社ペーパーバックスBusiness〉、2008年。ISBN 9784334934316。(のち光文社知恵の森文庫、2011年、ISBN 9784334785871)
- 『マンガで鍛える読書力』PHP研究所、2009年。ISBN 9784569706603。
- 『「東大」「ハーバード」流・16倍速仕事術 「掛け算」で成果を伸ばす』光文社、2010年。ISBN 9784334976118。
- 『YouTube英語勉強法』サンマーク出版、2011年。ISBN 9784763130792。
- 『頭がよくなる! マンガ勉強法』ソフトバンククリエイティブ〈ソフトバンク文庫〉、2012年。ISBN 9784797371154。
- 『ハーバード合格 16倍速英語勉強法』朝日新聞出版、2015年。ISBN 9784023313842。
- 『一生伸び続ける人の学び方』かんき出版、2016年。ISBN 9784761271923。
- 『最強の独学術~自力であらゆる目標を達成する「勝利のバイブル」』大和書房、2017年。ISBN 9784479796107。
- 『今こそ「奨学金」の本当の話をしよう』ポプラ社〈ポプラ新書〉、2018年。ISBN 9784591158029。
- 『最強の暗記術』大和書房、2018年。ISBN 9784479796619。
- 『そうゾウくんとえほんづくり』KADOKAWA、2019年。ISBN 9784046045362。
- 『最強の独学術 自力であらゆる目標を達成する「勝利のバイブル」』大和書房〈だいわ文庫〉、2020年8月。ISBN 978-4-479-30828-7。
- 『自力でできる子になる好奇心を伸ばす子育て』大和書房、2020年9月。ISBN 978-4-479-78517-0。
- 『最強の暗記術 あらゆる試験・どんなビジネスにも効く「勝利のテクニック」』大和書房〈だいわ文庫〉、2021年2月。ISBN 978-4-479-30855-3。
共著
- 『学べるマンガ100冊』(佐渡島庸平・里中満智子・中村伊知哉・藤本由香里共著、文藝春秋、2016年、ISBN 9784163904764、ISBN 416390476X)
テレビ出演
ラジオ出演
- 『ARROWS (ラジオ番組)』(J-WAVE、2024年2月18日)[43]
- 『DREAM PITCH』(J-WAVE、2025年1月17日)[44]