杖と剣のウィストリア
日本の漫画作品、テレビアニメ番組
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『杖と剣のウィストリア』(つえとつるぎのウィストリア)は、大森藤ノ(原作)、青井聖(作画)による日本の漫画作品。『別冊少年マガジン』(講談社)にて2021年1月号から連載中[1]。
| 杖と剣のウィストリア | |
|---|---|
| ジャンル | ファンタジー[1] |
| 漫画 | |
| 原作・原案など | 大森藤ノ |
| 作画 | 青井聖 |
| 出版社 | 講談社 |
| 掲載誌 | 別冊少年マガジン |
| レーベル | 講談社コミックス |
| 発表号 | 2021年1月号 - |
| 発表期間 | 2020年12月9日[1] - |
| 巻数 | 既刊15巻(2026年4月9日現在) |
| アニメ | |
| 原作 | 大森藤ノ |
| 総監督 | 𠮷原達矢(Season2) |
| 監督 | 𠮷原達矢(Season1) 中野英明(Season2) |
| シリーズ構成 | 𠮷原達矢(Season1) 木村暢(Season2) |
| キャラクターデザイン | 小野早香 |
| 音楽 | 林ゆうき |
| アニメーション制作 | アクタス バンダイナムコピクチャーズ |
| 製作 | 「杖と剣のウィストリア」製作委員会 |
| 放送局 | TBS系列ほか |
| 放送期間 | Season1:2024年7月7日 - 9月29日 Season2:2026年4月12日 - |
| 話数 | Season1:全12話 |
| 小説:杖と剣のウィストリア グリモアクタ -始まりの涙- | |
| 原作・原案など | 大森藤ノ・青井聖 |
| 著者 | 大森藤ノ |
| イラスト | 夕薙 |
| 出版社 | SBクリエイティブ |
| レーベル | GA文庫 |
| 発行日 | 2024年7月31日 |
| 発売日 | 2024年7月14日 |
| テンプレート - ノート | |
| プロジェクト | 漫画・アニメ |
| ポータル | 漫画・アニメ |
魔法を使えないが強い力と卓越した剣技を持つ主人公が、幼き日の約束を果たすため、魔法絶対至上主義の世界で塔の頂を目指すファンタジー[2]。
連載開始時には松岡禎丞が声を担当するPVが公開された[1]。2026年1月時点で部数が300万部を突破している[3]。
2024年7月には前日譚となる『杖と剣のウィストリア グリモアクタ -始まりの涙-』がGA文庫(SBクリエイティブ)より刊行された[4]。
ストーリー
一人前の魔導士を目指して、リガーデン魔法学院に入学したウィル・セルフォルト。努力家のウィルには、魔導士として致命的な弱点があり、それは魔法が全く使えないことである。それ故に、同級生や教師からは「無能者」呼ばわりされて辛い日々を送るが、ウィルはそれでも強い気持ちで邁進していく。
これは、一人の少年が世界を変える物語であり、「杖」と「剣」が交わる「魔剣譚(ウィストリア)」である。
登場人物
主要人物
声の項はテレビアニメ版の声優。
- ウィル・セルフォルト
- 声 - 天崎滉平[2]、日向未南(幼少期)
- 本作の主人公[1]。種族はリザンス。捨て子であるため、孤児院で育った。魔法学院六年生。エルファリアと塔の頂で再会するという約束を胸に、魔法学院に通っている。学院ではコレットなどの親交を持つ女性は何人か存在するが、基本的にエルファリアの事しか異性として意識していない模様。魔法至上の世界において、魔法が使えない「無能者」と呼ばれる少年。この世界の常識である「杖」を用いての魔法は一切行使できないが、類まれなる超人的な身体能力で「剣」を振るう「戦士」であり異端児。学院卒業後は、第401期生「過酷の世代」として塔では雷の派閥に所属する。
- 魔法が使えないとされているがそれは正しくなく、彼の身には唯一無二の「勇気」の魔法が宿っている。これは「剣」を用いて行使される彼だけの魔法であり、剣に魔法を装填する「魔剣(ウィース)」こそがウィル本来の魔法の在り方。本来彼にとって杖とは無用の長物であり、学院で彼が受けている授業とは、言ってしまえば「剣士」が杖を持って「魔法使い」の真似事を行っているのに過ぎないため、彼にはそもそもやり方が合っていなかった。この魔法は強力だが、体に対しての負荷が大きく、未成熟な幼少期にエルファリアを救うため魔剣を発動させた際には、代償に記憶の欠損が起こって当時の詳細を忘れており、そのために魔法が使えない(正確には使い方が分からない)無能者となっていた。
- この魔法は、他者の魔法を剣で受けて己に取り込む「装塡」と、出力は落ちるが自身の身に記憶された魔法を想起して装填する「想塡」の二つが基本的な使い方で、取り込む事さえ出来ればあらゆる属性を付与した剣技と同属性の魔法を扱える。だが、境界祭で起こった襲撃事件で一度だけ使えた、髪の毛が白銀となり、雷速で動き莫大な膂力を発揮する身体強化魔法のような力「白銀解放(リミット・オフ)」や、シェイドとの戦いで意識を失ったまま闇魔法を喰って発動した抜剣召喚(ロードバースト)「黒覇(メルギトール)」といった基本の二つとは異なる使い方も確認されている。また、この力を見たキャリオットは、伝承に記された世界を始めた「始源の鍵」である「第五源素」と、アロンは魔女王が誓いし「杖」と「剣」と述懐した。
- 境界祭襲撃事件で見せた「剣」の魔法と、壊滅の危機にあった都を救った功績により、卒業後ついに念願の塔へと登ることができた。そこでも派閥への所属を巡って紆余曲折があったが、最終的にジャンケンの結果でゼオの派閥に所属させられることになってしまった。
- 「破滅の書」所属の闇魔導士シェイドが、戦いで気を失ったウィルを傀儡にしようと彼の記憶に潜った際に、幼少期だけでなくもっと多くの記憶が穴だらけな状態である事が判明。更に記憶の深淵にある起源には「魔女王メルセデス」の姿と天井を埋め尽くす花と玉座が存在し、彼女の手によって侵入者であるシェイドは強制的に排除された。またシェイドが現実に帰還した後も、意識を失ったまま動くウィルの右眼にはメルセデスの右眼と同じ紋様が浮かび上がっていた。
- エルファリア・アルヴィス・セルフォルト
- 声 - 関根明良[2]
- 本作のヒロインでウィルの幼なじみ[2]。愛称はエルフィ。種族はリザンス。史上最年少となるわずか15歳で至高の五杖に上り詰めた、飛びぬけた魔法の才能を持つ天才少女[2]。ウィルと同じく捨て子であり、同じ孤児院で物心ついた時からずっと彼と一緒に育ってきた。初恋相手はウィルで幼少期からずっと変わらず想い続けている。
- 氷の派閥を率いる「氷姫の杖(アルヴィス・ヴィーナ)」と呼ばれる至高の五杖(マギア・ヴェンデ)の一人。「深窓の氷姫」の異名を持ち、水と氷に関する全ての魔法を使いこなす。また魔導士の中でも随一の魔法発動速度を誇る。「十二の氷秘法(エル・グラス・フロース)」と呼ばれる自身が創造した十二の魔法が最大の武器。その中でも、一の法「白の芸術(アルスワイス)」でエルフィ本人と見分けが付かないほどの高精度な分身体を多数作り出し、全員で魔法を斉射する面攻撃や、分身が詠唱を引き継ぎ攻撃されても即座に詠唱を繋げられる「継承詠唱」により、強敵との戦闘中でも超長文詠唱を妨げられる事無く行使できるスタイルが強味。
- その天才性と類まれな美貌により、学院では「聖女」と崇められ、人気を博している。だがその本当の姿は、常に大好きなウィルの事しか考えていない恋愛脳かつ、放っておくとひたすら自堕落な生活を送る「怠惰の権化」であり、外面と内面の余りの落差に「聖女の皮をかぶった不真面目至高の五杖」などの綽名を付けられたダメ人間。二度寝・三度寝は当たり前、外出もなかなかしない、部屋では面倒くさいと服すら着ずに全裸で過ごそうとし、側近に怒られたこともある[6]。
- 完璧な外面とダメ人間な内面とは異なり、魔法に関しては一切偽りがなく、超越的な実力を持つ。わずか2歳にしてオリジナル魔法「白の芸術」を編み出したのを始め、魔法に関しての逸話には事欠かない。幼少期に暴走した魔造兵器に襲われた際、ウィルの魔法によって命を救われており、彼が本当はすごいという事を知っている数少ない人物。それゆえに、約束が果たされることを疑っていなかった。どういう手段を用いたか、学院でのウィルの行動を塔に居ながらにして知っており、いつも塔の上から彼を見ていた。自身の代わりに目となるようなものをウィルの傍に配置しているのではと考えられるが詳細は不明。
リガーデン魔法学院
- ワークナー・ノーグラム
- 声 - 関智一[7]
- 魔法生物学を担当する魔法学院教師で、学院での数少ないウィルの理解者[7]。ウィルの本来の魔法を含め、彼に関する事柄をある程度知っているらしいが、なんらかの制約があるのか、それらをウィルに教えることはなかった。致命傷を受けて一度命を落としても、鼓動が再開すれば蘇る不死身同然の肉体を持っていることや、ウィルに関する事柄も含め、謎が多い人物。
- エドワルド・セルフェンス
- 声 - 遊佐浩二[7]
- 闇魔法学と魔源学史を担当する、魔法学院教師[7]。闇の派閥で「非才の到達者」と呼ばれ、才無き身でありながら至高の五杖に手をかける寸前にまで至ったことがある上級魔導士。闇派閥の首領であるワルサー・リンデンは私を真に絶望させた「研鑽の狂気を秘める者」と呼んだ。だが結局は最後の最後で夢破れて塔を去り、後に教師となった。そのため塔の事を「杖の墓場」とまで言う。ウィルに対して特に辛辣で非常に嫌味な人物であるが、それはこのまま進めば彼に自分と同じ挫折と絶望が待ち受けるだろうと思っての事。実際は生徒想いな教師であり、ウィルにことさらに辛くあたるのも、全てはかつての自分と同じ末路を辿らせないために、違う道を選ばせようとしていたため。これにより、自身が嫌われたり憎まれたりするのを厭わなかったゆえの態度だった。卒業式で「剣」の魔法を示して、塔に上がる彼を見送った。
- エリザ・ノスフェラート
- 声 - 小清水亜美
- ワークナーやエドワルドと同じくリガーデン魔法学院の女教師。ワークナー達の後輩。学院の教師陣の中でも上位の実力の持ち主。美人だが目の周りに濃い隈がある。プロフィールでは種族はリザンスとなっているが、コミックに収録されているQ&Aで彼女が吸血種である事を仄めかす描写があり、ワークナーの血を吸いつくして永遠の眷属にしてしまえば良かったと考えている記述がある。仲のあまり良くない先輩であるエドワルドからは「蛭」と、クレイルウィからは「頭花畑の吸血姫」と呼ばれている。ワークナーが初恋相手で、女を甘やかすなら私だけにしておくといいと言うなど今でも気持ちが変わっていない様子が伺えるが、ワークナーの方はその気持ちを受け入れるつもりはない模様。
- コルドロン・アヌーブ
- 声 - 鈴木れい子[8]
- リガーデン魔法学院の校長を務める老女。魔法を使えない無能者たるウィルの在学を認め、彼の成長を楽しんでいる。
- 実は校長の姿は老化魔法によって加齢して作られた外見であり、本来の姿は妙齢(に見える)の美女。魔法によって老衰を克服しており、不老の魔女とも呼ばれる。塔内では本来の姿で過ごし、どこにも所属せず真名である鉄槌の魔女「ケリドウェン」と名乗っている。クレイルウィの師匠。
- 校長としては炎と水の魔法しか見せていないが、本来は光を除く全属性(6属性)の複数属性者(ムルトス)。ウィルの「剣」の魔法の事についても最初から知っている人物で、「剣」本来の担当であるフィンを差し置いて彼を学院に所属させ育てていた。この事でフィンは「剣」の発見が遅れ、総合実習においてダンジョン内でウィルに出会うまで「剣」の血統が生き延びていた事を知らなかった。
魔法使いの塔(メルセデス・カウリス)
- クレイルウィ・セラ
- 声 - 中原麻衣
- 塔の上級魔導士。どの派閥にも属しておらず、「調停者」と呼ばれる。ワークナーやエドワルドと同期で、学生時代は三人一組の問題児小隊として扱われていた。三種類の魔法を扱う複数属性者。ケリドウェンの弟子。境界祭で司会進行を務めていたが、突如魔物が召喚され襲撃してきたため、塔の上級魔導士達を指揮して戦った。
- 今年、塔へ登ってきたウィル達「過酷の世代」への説明会にて、境界祭襲撃事件において内部から塔の門が開かれた痕跡がある事、裏切り者が塔内部に存在する事を明かし、各派閥の内部調査を行う極秘の「勅令」を与える。この理由は、塔の門は登録された上級魔導士にしか開けないためで、今年登ってきたばかりの世代は全員対象外となるため。こうした表向きの説明をウィル達に行っていたが、実際はこの世代の中にも既に破滅の書の手先が混じっている事を察しており、こうした内定調査を行っているといった情報を各派閥へ意図的に流布していた。これらはアロンが描いた絵図であり、これに沿って塔内に多数存在するだろう破滅の書のスパイ全てを炙り出すことが目的だった。
- ケリドウェン
- コルドロン・アヌーブ 参照。
無色の派閥
- クロイツ・ハーロン
- 塔の第一階節「無色の庭(カラーレス・ガーデン)」を拠点とする上院の首長。どの派閥の色も付いていない制服を纏う(通称:白服)。クロイツ研究所を構えている。優秀ではあるが狂気的な絶対解剖信者であり、言動や行動含めてどうにもマッドサイエンティスト気味。ウィルを陥れて派閥に所属させず、その後で実験動物として切り開いて「魔剣」の秘密を探ろうと企んでいた。だが、その企みはウィルが辿り着いた「想填」とゼオによってあっさりと砕かれた。
- 塔において、基本的に戦闘職の白服はどの派閥にも属していない落ちこぼれ扱いされるが、第一階節は魔法研究の最前線でもあり、魔工師を始めとした研究・開発を主に行う非戦闘職の魔導士たちにとっては探求の楽園となる。そのため、派閥からの誘いを断る者が多い。クロイツもその類で、派閥の誘いを蹴り、多くの研究で貢献して、上院の首長にまで登り詰めた模様。
- チャールズ
- 上院首長クロイツの補佐官。クロイツの右腕を務められるほど優秀な研究者だが、気弱な性格でいつも上司の無茶振りに振り回されている苦労人。ユリウスの事件の後、塔内でウィルと出会った際に「世界には悲しいことが溢れてるけどどんな世界が欲しい?」と問いかけ、チャールズ自身は「みんなが心のそこから笑えたらいいなぁって思うよ」と語った。
- これが今までのチャールズの人となりだったが、それはアーヴィンと同じくシェイドの傀儡魔法を利用した偽りの姿であった。本来の姿は「破滅の書」の構成員であり、非常に優秀な頭脳と非情さを併せ持つ幹部の一人。クロイツが自身と同等以上の頭脳を持つと認める程で、雑兵でも扱える様に小型改良した簡易量産型「魔導士殺し」を持つ「魔狩(スレイム)」部隊を作り出し、「塔の制御盤(カウリス・パネル)」を用いた塔の崩壊、ひいては「空の鍵」の封印を解いて大結界を解除することを目的としたテロを計画した首謀者であった。その用意周到さと非情さは、至高の杖達(計画を見抜いていた光皇アロンを除く)や上級魔導士、用心深いクロイツ、捨て駒である事を隠して動員していた塔に潜伏する百名の同志達さえも欺いてみせ、天の鍵の一歩手前まで迫った。しかし、天の鍵の正体である破王バアルに身体に刺さる杖の傷口から血液を浴びせられ、一瞬にして異形のモンスターと化す。そのまま身体は暴走して戦い続けるも辛うじて残った意識は救いを求め、それを聞き届けたウィルに救済(討伐)された。
- スラムの出身で、幼少期は母親が大好きな少年だった。だが母親は偽りの空の光を浴びると全身に痣が出て激しい痛みを感じる体質で、魔法世界から弾き出された存在だった。だが息子であるチャールズはその体質を受け継いでおらず、幼さからただ母を喜ばせようと思って光の下に咲く花を摘みに出る。この時息子の何ともない姿を目の当たりにした母親は、自分は光に苦しみ続けているのになんでと激情に駆られてチャールズを殺そうとし、死の間際に生きたいと無意識で放った魔法で返り討ちにしてしまった。このことで偽りの空ひいては魔法世界は間違っていると深い絶望と激しい憎しみを抱いたチャールズは、幼心にこんな世界絶対にブッ壊すと決意。力を求めて破滅の書に辿り着いた。そこで世界に排斥された同志を得て、偽りの空を暴いて真実が手に入ればママはきっと褒めてくれると考え世界の崩壊に邁進するようになった。
- ロスティ・ナウマン
- 声 - ???
- ウィルのルームメイトで、エルファリアを思わせるほど彼に強い愛情を抱いている[7]男子生徒。腕のいい魔工師で、ウィルに魔道具を提供していた。水や氷の魔法を使える。ウィルの魔法について知っている節があり、どうしてウィルにそこまでべったりなのかを含めて、謎を抱えた存在。
- 『境界祭』の事件でウィルを強大な魔物「ディヴェンデ」から庇って「魔導士殺し」に貫かれ、魔法が消されるような描写で消滅し、確実に死亡したはずだった。しかし、卒業式の日についに塔に登ることとなったウィルを、無傷の状態で学院の壁の上から見守っていた。
- ウィルが塔に登ってからは役目を終えたかのように登場しなくなっていたが、ユリウスがエマによって瀕死の重傷を負わされた際にアイリスと共に救援に駆けつけた。死亡者として卒業しておらず、上院への資格も持っていないロスティがなぜ塔に居るのかは不明なまま、それ以降無色の派閥として氷姫の指示で「反魔狩」を氷の派閥所属者の下へ配達したりするなど、ウィルに関わらない所でエルファリアの小間使いの様な事をしている姿を見せるようになった。
光の派閥
- アロン・マステリアス・オールドキング
- 声 - 大塚芳忠[8]
- 光の派閥を率いる「光皇の杖(マステリアス・ノア)」と呼ばれる至高の五杖の王。144歳。厳めしい表情を常に浮かべる老人。至高の五杖の頂点として塔の上級魔導士達を纏める立場にあるが、フィンを伴って迷宮への遠征に赴き留守にしていることが多い模様。プロフィールによると、ゼオ以上の暴力、キャリオット以上の頭脳、エルノール以上の魔力、エルファリア以上の魔法技術を有するとある。ただしこれでも年齢により衰えている模様。ログウェルとの関係は塔で最も触れてはならないタブーとなっている。塔内に蠢く破滅の書の企みを暴くため、塔内の各派閥を含めたすべての魔導士に互いを監視させるような情報を流してあえて塔内に混乱を齎し、その混沌を俯瞰することで全てを暴き出す絵図を描いていた。
- アイリス・X・ステラマリス
- 声 - 大久保瑠美[8]
- 表向きはリガーデン魔法学院の四年生ということになっているが、実際は「発掘機関(ウォッチャー)」の一員。身分を隠して、「アイリス・チャーチル」という偽名で学院に通っている。頑張っている人が好みであり、ウィルにも好意を持っている節がある。そのため彼の身柄を取り合ってエルフィといがみ合っている。貴重な光属性の魔導士で光の派閥所属。緊急時に光皇アロンから権限を移譲されるなど、所属構成員の殆どが不明な光の派閥にあって表立って活動している数少ない人物でもある。
炎の派閥
- キャリオット・インスティア・ワイズマン
- 声 - 福山潤[8]
- 炎の派閥を率いる「炎帝の杖(インスティア・バルハム)」と呼ばれる至高の五杖の青年。クレイルウィやワークナー達の後輩。糸目で、常に笑顔を浮かべている。アロンが迷宮探索を行っている間、代理として至高の五杖のまとめ役を務めている。エルノールからは詐欺師呼ばわりされ、エルファリア達からは胡散臭そうで友達が居ないと思われているが、先輩であるワークナー達からするとそれはどうやら事実である模様。
- ログウェル
- 声 - 大塚明夫[8]
- 炎の派閥でキャリオットの副官を務める壮年の男性で、両目を包帯で覆っている。光皇アロンからは愚か者とも我が汚点とも呼ばれ、彼の両眼を抉ったのはアロンである模様。学院で教師をしていた過去があり、学生時代のクレイルウィ・ワークナー・エドワルド・キャリオットの先生だった模様。
- ロッジ・ホランド
- 声 - 田丸篤志
- 炎の派閥に所属する、上級魔導士の青年。『魔導大祭』ではスカウトとして、優れた炎魔法を使用するシオンに注目していた。境界祭襲撃事件では、警備を担当していたが突然出現した『魔導士殺し』を装備したモンスターに魔法が効かず、胴を両断されて死亡する。
- ブランタール・レゼール
- 炎の派閥所属の特殊工作員。高級服飾店「レゼール」の十代目店主でもある。キャリオットの部下だけあって彼同様にイイ性格をしている。先代の頃からシオンの実家であるアルスター家と取引があり、シオンの幼少期は魔法の教師も務めて兄の様に慕われていたため「ブランお兄ちゃん」と呼ばれていた。塔の密偵として破滅の書の計画を暴き、塔に潜んだ膿を出し切るため活動していた。「過酷の世代」全員の制服に付いているエンブレムに盗聴器を仕掛け、男はブランタールが、女はクレイルウィが分担して諜報活動を行っていた。ブランタールを破滅の書の一員と勘違いしたシオンが店に乗り込んできた際に事実を明かし、犯人扱いした罰ゲームとして昔の様に自分を「お兄ちゃん」と呼ぶようシオンに強制してプライドをズタズタにした。
- シオン・アルスター
- 声 - 水中雅章[5]、松岡美里(幼少期)
- 種族はリザンス。物語の最初の頃にウィルをいじめていた同級生[5]。プライドが高く、無能者であるウィルを見下して日々口汚く罵っていたが、ダンジョンで絶体絶命の危機に陥った際に彼に救われ、自身の眼前で行われた超人的な近接戦闘を目の当たりにしたことで内心ではライバル視するようになる。コレットの事が好きだが、ウィルしか目に入ってない彼女からはそもそも異性として見られていない上に、以前ウィルを虐めていたせいであまり信頼もされていないため、ぎこちなくアプローチしても空回りしている。学院卒業後は、第401期生「過酷の世代」として塔では炎の派閥に所属する。
- 本来誰よりも甘く誰よりも心優しいのがシオンの本質で、母や病弱な妹のシレーヌを守りたいという気持ちが根源となった「護る」という意思が彼の「渇望」だった。回想で一年生の頃はウィルをも守ろうとしていた事が明かされた。最初は虐められていたウィルを害意から守っていたが、肝心のウィル自身がシオンの事を一切見ておらず、元々のプライドの高さも影響してそうした気持ちのすれ違いが拗れていき、物語開始当初の虐める者と虐められる者の関係へと変わっていった。こうした点から、シオンがウィルへと抱いている感情は「僕を見ろ」という側面が強く、戦士としての実力を知ってライバル視するようになった後も、ユリウス達を見て自分を見ないウィルへの苛立ちが常に強かった。しかし、総合実習や境界祭を経て拗れていた気持ちは解消していき、口の悪さはそのままだがウィルともちゃんとした友人になっていった。だが彼をライバル認定している事だけは変わりはなく、「護る」のではなく「超えて勝つ」相手だという決意を抱き続けている。
- キャリオットより炎帝を象徴する秘技「黒き炎獅子」を実戦で伝授されるという厳しい試練の中で、自身の根源の望みである「守護の渇望」を思い出し自覚出来た事で、授けられた「黒き炎獅子」の術式を流用して自身の血統と混ざり合わせる事で新魔法「炎帝の焔鷲(インスティア・ホグルス)」を創出。試練を乗り越えるどころか、新たな未知を示した結果にキャリオットは歓喜。普段の胡散臭いキャラ作りを放り投げて素直にシオンを褒めてきただけでなく、どこかの私自身(「間抜け」とルビが振られている)と同じ「守護の渇望」を持つ者じゃないかと認められた。
- ゴードン・バレー
- 声 - 浦和希[8]
- 第401期生「過酷の世代」の同期で炎の派閥所属。シオンの取り巻き。幼少時から側にいた友人でもある。
- リリール・マース
- 声 - 大野智敬[8]
- 第401期生「過酷の世代」の同期で炎の派閥所属。シオンの取り巻き。幼少時から側にいた友人で、子供の頃いじめられていた所を彼に助けられた。
雷の派閥
- ゼオ・トルゼウス・ラインボルト
- 声 - 古川慎[8]
- 雷の派閥を率いる「雷公の杖(トルゼウス・ファッジ)」と呼ばれる至高の五杖の青年。魔導士の中でも異色なほど筋肉質な身体を持ち、上半身は素肌にジャケットを纏っているだけと野蛮な雰囲気の人物。プロフィールによると、元ストリート・チルドレンである模様。高い戦闘センスに、魔法や技術を奪う天賦の才を持っており、エルファリア同様にまともな就任過程を経ずして至高の五杖に付いている。欲に鎖は繋がないという自身の掟を持ち、欲しいものは我慢せず奪うため、塔の多くの魔導士から「蛮族」だとか理不尽な存在だとか認識されている。
- 派閥の長だけあってほぼ全ての雷魔法を使えるが、魔導士でありながらドワーフ仕込みのステゴロ戦法の方を好み、その在り方は「剣」に近いとフィンに評される。魔力を垂れ流すだけで雷速で移動できるため、至高の五杖随一の魔法発動速度を誇るエルフィ相手でも、容易に懐に入れる。エルフの秘技である「並行詠唱」を盗んで自らのものとしており、エルファリアとの対決で使用した。
- 『塔』の派閥に選抜されるための『第二開祭(セカンド・ブルーム)』において、ケリドウェンの助力で会得した『想塡』で自らの力だけで魔法生物『ウォーズ・ウーズ』を倒したウィルに異議を申し立てるクロイツに対し、自ら彼を試す為に雷の下位魔法『閃雷の蛮族(ザルギア・サガ)』を放つ。それを『装填』で凌いでみせたウィルに派閥入りを許可したが、己の企みのために尚も異議を唱えたクロイツに「なら、お前も凌げるな」と脅しウィルの合格を認めさせた。だが、その後ウィルを氷の派閥から横取りしようとしたために怒り狂うエルファリアと対決することになる。互いに最上位魔法を放ちながらも相打ちで決着がつかず、最後は静観していたキャリオットとエルノールに止められた上に、アロンからジャンケンで決めよと告げられる。299戦引き分けの末に300戦目でグーを出して勝利。ウィルを雷の派閥に無理やり引き入れた。
- ギルフォード・ザーガス
- 雷の派閥の副官。ゼオに心酔している。鬼教官として訓練の際は新人達を口汚く罵るが、なんだかんだで質問等にはきっちり答えてくれる面倒見の良さがある。
- ミリア・ザザ
- 雷の派閥の先輩。派閥の先輩の代表格として三人組でよく登場する。三人組の紅一点ではあるが、脳筋とも揶揄される派閥に所属しているだけあってあまり女性らしさは感じない。歯に衣着せぬ物言いをする。
- ナナル
- 雷の派閥の先輩。派閥の先輩の代表格として三人組でよく登場する。黒髪で前髪が目を隠すほど伸びている。
- オルガノ・オルガン
- 雷の派閥の先輩。派閥の先輩の代表格として三人組でよく登場する。左目に傷のある筋肉質の巨漢。
- ウィル・セルフォルト
- ウィル・セルフォルト 参照。
- リアーナ・オーウェンザウス
- 声 - Lynn[9]
- 種族はリザンス。魔法学院の六年生で、トップクラスの実力を持つトップスリーの一角である優等生。飛竜を使った天競(スカイレース)でワークナーが持っていた記録を破った最高記録保持者でもある。優れた容姿を持ち学年首席でもあるため、完璧才女(ミス・パーフェクト)の異名で呼ばれる。しかし、非常に大食いだったりその行動には天然なところがあったりと、ちょっと抜けた一面も持つ。学年最優秀の成績を収めながらも、最上級生である6年生までずっと学院に残っていた生徒は塔に選ばれなかった「売れ残り」で「劣る者」であるという劣等感を抱えていた。学院卒業後は、第401期生「過酷の世代」として塔では雷の派閥に所属する。
- オーウェンザウス家は騎士の家系で、魔導士でありながら白兵戦魔法による近接戦闘に長け、他の魔導士の「盾」となってきた。だがその戦い方が原因で短命に終わる者が多く、没落しつつある家だった。彼女の目的は家の没落を防ぐことで、そのためには至高の五杖さえ目指すと口にしていた。
- 10年前に優秀だった姉が戦死している。家に残る唯一の子供であるため嫡子なのだが、実家では碧眼持ち(本来彼女の一族は全員雷光の色を瞳に灯す)の「劣等者」として、実の親にさえ失望されて何をしても認められず軽く扱われていた。優秀であるのに自分に自信が持てず、劣等感を抱えてすぐ自虐するという彼女の悪癖はその生い立ちのせい。そんな中唯一彼女の味方をしてくれた祖母が心の支えであり、家の再興を志すのも祖母のためであった。
- 訓練で疲れ果てて男子シャワールームと気付かず誤って入っていた所を庇われたり、自分の辛い過去を話したこと、シェイドとの戦いでタッグを組んで互いの戦闘スタイルの相性が良いことが判った事などを機に、ウィルへの距離が急速に縮まってきている。
妖聖の派閥
- エルノール・エルリーフ(リヨス)・アールヴ
- 声 - 雨宮天[8]
- 妖聖の派閥を率いる「妖聖の杖(エルリーフ・カナン)」と呼ばれる至高の五杖の一人。最上位妖精優種(グランド・ハイエルフ)と称えられるエルフの王女。まだ74歳(人換算で約15歳)とエルフとしてはかなり若い。幻想魔法を含む殆ど全ての属性の魔法を一目見ただけで修得して扱ってみせ、通常なら操作はおろか発動さえ出来ないほどの超遠距離の目標にさえ遠隔魔法を行使出来る。それ故にエルフの中でも特別な存在としてグランド・ハイエルフと呼ばれる。エルフの王女として高慢さと排他性を前面に出しており、他種族とは相いれないという態度を崩さない。常に側近であるフィルヴィスとレフィーヤを侍らせており、乳兄弟のイグノールに対して非常に厳しい態度をとる。
- 普段は笑顔の一つも浮かべず常に冷徹な表情と厳しい言動が目立つが、側近二人に弄られて時折漫才のような展開を見せることがあったり、周りに気づかれないように微かに笑みを浮かべている事があったりと、本性を隠して王女という仮面を被っていると窺える描写がある。過去にエルフィと戦って敗北しており、彼女と会うたびに普段の冷徹な態度とは打って変わって感情的になり馬鹿女や怠惰女と呼んで喧嘩腰に対応しているが、なんだかんだで認めている相手なためかゼオとエルフィが戦って彼女が押されていた際には非常に不機嫌になっていた。
- 乳兄弟のイグノールが派閥に配属された初日、とてつもない圧をかけながら謁見を行い、彼に調教するための首輪を下賜。逃げられると思うなよお兄様と、嗜虐的な表情を浮かべながら宣言した。ちなみにプロフィールによると、好きなものは乳兄弟と一緒に読んだ妖精物語群やリザンスの書いた書物全般(特に覆面作家リーファの恋愛小説)。あと塗りつぶされた誰かの人名。嫌いなものはイグノール以外の男、ゼオとキャリオット、ドワーフとあり、彼女の本心について色々と察せられるものがある。
- なお、原作者の大森藤ノの別作品「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」にもハイエルフのリヴェリア・リヨス・アールヴが登場しているが、エルノールとの関連性は不明。
- フィルヴィス・シャリア
- 声 - 金元寿子
- エルノールの側近の一人。目元を覆う仮面を身に着けた、黒髪ロングの女性エルフ。仮面以外は、「ダンまち」の外伝『ソード・オラトリア』に登場する同名キャラとそっくりの容姿を持つ。エルフ族の同族意識や選民思考を好んでおらず、ネクラの心にはしんどいと訓練中にイグノールに明かした。更に素直になれないエルノールにヤキをいれて来いと彼を煽って楽しんでいたが、当人がその場に現れるとレフィーヤと共に瞬時に姿勢を正し、急展開に置き去りになっているイグノールをあっさり見捨てるなどイイ性格をしている。
- レフィーヤ・ウィリディス
- 声 - 木村珠莉
- エルノールの側近の一人。「ダンまち」の外伝『ソード・オラトリア』に登場する髪を切った同名キャラとそっくりの容姿を持つ女性エルフ。フィルヴィスとの掛け合いでエルノールを揶揄う事がある。フィルヴィスと二人で放つ結界魔法『ディオ・グレイル』は、エルファリアとゼオの決闘において使用された最上級魔法の激突による破壊すら防ぎ切った。実はフィルヴィス共々、イグノールのエルフという誇りを捨てて泥臭く臨み続ける姿勢や、目上であろうと間違った意見には歯向かう気高き意志を高く評価していた。レフィーヤもフィルヴィスと同じくエルフ族の同族意識や選民思考を好んでおらず、プライドなんか捨てて皆仲良くすればいいのにとイグノールへ愚痴を漏らしていたが、エルノールが訓練場に現れるやいなやフィルヴィスと共に瞬時に姿勢を正し、自分たちは止めたのに彼がサボったと全ての責を被せて見捨てるなどイイ性格をしている。
- イグノール・リンドール
- 声 - 河西健吾[9]
- 種族はエルフ。魔法学院の六年生で、トップクラスの実力を持つトップスリーの一角である優等生。風魔法と幻想魔法を操る。王族傍系のリンドール家出身。他種族に対して高慢で排他的な典型的エルフとして登場し、種族の慣習として自身が認めた者以外が肌に触れる事を許さないため、当初は迷宮に挑む同じPTメンバーからの握手や、怪我の治療すら拒絶した。学院卒業後は、第401期生「過酷の世代」として塔では妖聖の派閥に所属する。
- リザンスからするととても優秀な魔法使いであるが、エルフなら誰でも扱えるはずの幻想魔法を上手く扱えず(本来幻想を実体化させる魔法だが、イグノールのものはただの幻影)、同族からは面汚し・無能として蔑まれてきた。エルフの王女にして至高の五杖であるエルノールの乳兄弟だったが、無能さゆえに彼女と引き離され、それでも塔で再会することを胸に歩み続けてきた。この境遇はウィルとかなり似ており、どれほどの逆境でも諦めない彼の姿に影響されて不完全だった幻想魔法を克服。ウィルを尊敬に値する戦士として認め友人となる。
- 念願叶ってついに妖聖の派閥へと入れたが、配属初日に派閥のエルフ全員から落ちこぼれ扱いで威圧され、圧迫面接さながらにエルノールと謁見する地獄を味わい、さらに彼女から直々に調教の首輪を付けられてしまう。その後の彼の描写はギャグ方向に振られており、エルノールと側近二人の本当は愉快な内面が明かされる際には大体酷い目にあっている。
氷の派閥
- エルファリア・アルヴィス・セルフォルト
- エルファリア・アルヴィス・セルフォルト 参照。
- サリサ・アルフェルト
- 声 - 清水彩香
- 氷の派閥で、エルファリアの副官を務める上級魔導士。かつて派閥の到達者へあと一歩まで迫っており、エルファリアが現れるまでは次期氷姫の杖候補筆頭だった。夢破れた後は一時エルファリアを恨んでいたらしいが、今ではその側近へと収まり、怠惰な彼女を支えて私生活から派閥の舵取りまでもを取り仕切っている苦労人。作中でも、事あるごとにエルファリアへ厳しいツッコミを入れるなど結構雑な扱いをしているが、それが許されるほどに彼女から厚く信頼されている。
- ユリウス・レインバーグ
- 声 - 柿原徹也[9]
- 種族はリザンス。魔法学院の六年生で、トップクラスの実力を持つトップスリーの一角である優等生。ナルシスト気味で捻くれており、自分より劣るものを見下す鼻持ちならない人物。無能者であるウィルの事は、特に見下していた。氷姫の後継者を目指している。今まで多くの者が挑戦しながらも挫折した、氷姫のオリジナル魔法である一の法「白の芸術」を未熟ながらでも発動できた初めての魔導士で、氷の派閥からはその才能に期待されていた。学院卒業後は、第401期生「過酷の世代」として塔では氷の派閥に所属する。
- 今の捻くれた性格は、幼少時にお付きのメイド相手の初恋に破れた(そもそも年齢差があり過ぎて無理筋)ことが原因で、それ以降悪ぶるようになり捻じ曲がっていった。だが、本来はとても優しく面倒見が良い性格だった。ウィルと関わるようになってそれが次第に表に出るようになり、なんだかんだとウィルのサポートを行い友人と呼べる間柄になっていくが、その憎まれ口だけはずっと変わっていない。
- 派閥の内偵中、幼馴染であるエマの異変に気付いたためシェイドに操られたエマの手で殺害されたが、彼の死体を見たウィルは犯人の痕跡以外にも死体が白の芸術で偽装されたものである事に気付いていた。実際はエマに襲われた際に瀕死の重傷を負わされたが、その窮地に駆けつけたアイリス達によって治療され一命を取り留めていた。その後は氷の派閥内の幹部陣によって生存が隠蔽され、破滅の書の暗躍に対するカウンターとして裏で動いていた。破滅の書が塔を落とす計画を遂行するため決起し、塔の第一階節内で大規模なテロと戦闘が発生した最中、彼らの切り札である魔法発動を無効化する特殊結界魔法陣「魔の狩場(スレイム・マグラン)」を発動させ魔道士全員が窮地に陥った際に姿を現し、対「魔導士殺し」装備「反魔狩(アンチ・スレイム)」によって窮地を巻き返した。また白の芸術を使ってエルファリアの補佐も行っていた。
- ルナイス・アレート
- 声 - 高橋伸也[8]
- 第401期生「過酷の世代」の同期で氷の派閥所属。ユリウスの取り巻き。殺されたユリウスの仇を討とうと気負っていたが、その生存を知って泣きながら縋りついた。
- ジョルア・モレーン
- 声 - 田丸篤志[8]
- 第401期生「過酷の世代」の同期で氷の派閥所属。ユリウスの取り巻き。ルナイスと同じく仇を討とうと気負っていたが、生存を知って泣きながら縋りついた。
- ミミリー・シャトレー
- 第401期生「過酷の世代」の同期で氷の派閥所属。ドリルツインテールの髪型をしていて、ユリウスに嫌味女と言われる程気が強い。実家には3人妹がいてとても可愛がっている。普段は気が強いが実は情が深く、ユリウスの無事を知ってボロボロに泣いていた。
土の派閥
- コレット・ロワール
- 声 - 天野聡美[5]
- 種族はリザンス。「土の姫君」という綽名を持つ。魔法学院六年生。ウィルの同級生で、初期の頃は唯一の友人[5]だった。初恋相手はウィルであり、彼の心を独占するエルファリアの事が嫌い。かつて至高の五杖を輩出したが、今は没落している土魔法の名家「ロワール家」の正統後継者。学院卒業後は、第401期生「過酷の世代」として塔では土の派閥に所属する。老人比率が非常に高い土の派閥にあって念願の若い加入者であるだけでなく、名門ロワール家の正当後継者でもあるため、姫君として扱われて内心辟易している。
- 自身に宿る血統地伝が強過ぎるためか魔法制御が苦手で、封血のブレスレットでその力を封じる事で弱めて制御し易くしている。自身をゲートに「世界」の一部がくぐり抜けてくるというこの力[注 1]に原因があったのか、一年生の頃は自らの死を望むほど荒んでおり、濁った目とぼさぼさの髪型で身嗜みなど一切気にせず、近づく者全てを拒絶するという今とはまるで正反対の姿だった。その当時に起きた事件を経てウィルと友達になり、彼を意識して身嗜みを整えたり言動や振る舞いも変化。明るく優しくて人当たりの良い、今のコレットの姿となった。過去の自分を嫌っていたが、塔の危機を前にそれを受け入れて第一封印を限定解除。土の姫としての力の一端を解放した。
- ロゼ・プレナント
- 声 - 河瀬茉希
- コレットの友人である同級生の少女で、土魔法の使い手。祖父が土の派閥に所属しており、コレットをそこへと導くのが入学した時から彼女に与えられた役割であった。今ではその件とは関係なく彼女の事が大好きであり、親友として接している。ただ出会った当初の荒れていたコレットは嫌いだったらしく、当時の話をした回想にはコレットに魔法で脅された事があるような描写もあった。
- 学院卒業後は、第401期生「過酷の世代」としてコレットと共に土の派閥に所属する。実は「沼の魔女」という任意の場所を一時的に泥沼化して壁や床を透過する事も出来る新魔法を創出しており、本来ならとっくの昔に塔に上れる条件を満たしている才媛だったが、コレットを派閥に導くためずっとその力を隠して学生を続けていた。プロフィールによると、この事実がリアーナに知られると落ち込ませてしまうとの事。
風の派閥
- アーヴィン・オウルス
- 風の派閥首領。派閥員の前では堂々としてカリスマ溢れる姿に見えるが、それは虚勢を張ってるだけ。本来は情緒不安定な人物で、消極的かつ悲観的な小心者。陰では自分の事を能無し・ゴミクズ・首領失格のダメダメ魔導士と自虐している。
- その正体は破滅の書の構成員で、塔の崩壊計画に関わる一員だった。派閥員の前で見せる堂々とした姿も、シェイドの傀儡魔法を利用して意識の半分を委ねる「半傀儡」状態となる事で演じていた。チャールズの回想で、詳細は不明だがボロボロの死体の様な誰か[注 2]を抱きかかえてアーヴィンが嘆き悲しんでいる姿が描写されており、チャールズが僕と似たような奴と思っている事から似通った境遇で破滅の書へ合流した模様。
- モニカ・オーファン
- 風の派閥所属。首領であるアーヴィンの側近として派閥の副官を務める。その正体は破滅の書の構成員シェイドだった。変身魔法で作られたこの姿はシェイドの時とは似ても似つかないものだが、少女期の回想からするとこちらの方が本来の姿だった模様。
- エマ・クレバー
- 声 - 鈴代紗弓
- ウィルたちと同期のリガーデン魔法学院の女生徒。卒業後は風の派閥に所属。ユリウスの幼馴染であり、特定の花に触れると肌が爛れ呪いの様に芽が生える「花蝕症」という体質。過去に弟を犠牲にした何らかの出来事があり、その心傷による隙に付け込まれて傀儡魔法に掛かりシェイドの操り人形にされていた。体質で触れられないはずのベラドールの花束を、症状を発生させながらも抱えていた姿に「違和感」を持ったユリウスが、彼女を問い詰めた事が事件に繋がった。
- テリー・フォーロ
- 第401期生「過酷の世代」の同期で風の派閥所属。自派閥から立て続けに傀儡が発見された事で、裏切り者はここに潜んでいるのではと疑惑を抱いていた。
- カレン・メイニー
- 第401期生「過酷の世代」の同期で風の派閥所属。自派閥に関してテリーと同じ疑惑を抱いていた。
闇の派閥
- ワルサー・リンデン
- 闇の派閥首領。痩身で禿頭にギョロ目という特徴的な容姿をしている。破滅の書の一員で、チャールズと共に「反魔」技術の研究にも関与していた模様。他者の才能に嫉妬し己の不幸ばかりを嘆くという自己中心的な性格をしている。派閥の長にまでなっておきながら「到達者」にはなれず、至高の杖達への才能への妬みから破滅の書へ参加したというどうしようもない人物。元同僚だったエドワルドを才無き凡愚と蔑んでいたが、エドワルドに言わせればワルサーは偏狭者。才能は自分より高いのに未だ「到達者」に至れていないのは、「研鑽不足」「意志薄弱」「挑むことに怯む才能への畏れ」だと事実を突きつけ、部屋に引きこもり他者を妬むだけの「根暗」そのもの、聞き分けのない愚劣な稚児だと散々にこき下ろした。最後はエドワルドの使う「罠の連鎖起動(チェインサークル)」によって一斉起動した下位魔法「黒禍の火番」のみで一蹴された。その際にエドワルドを見ながら、私を真に絶望させたのは「非才の到達者」となった「研鑽の狂気を秘める者」だと思っていた。
- モルタ・ラッタール
- 闇の派閥の一員。マイク達の先輩。低血圧でいつもポーっとした天然お姉さん。その正体は破滅の書の構成員で、普段の調子のままで非道を行える。
- アンジー・ルゥ
- 第401期生「過酷の世代」の同期で闇の派閥所属。ゴスロリっぽい服装で兎のヌイグルミをぶら下げている。マイクよりも遥かに自派閥を疑っており、先輩であるモルタを避けている。
- マイク・マイウス
- 第401期生「過酷の世代」の同期で闇の派閥所属。実況好きでマイク型の杖を愛用しており、魔導大祭で実況者を務めたり境界祭で避難誘導を行った。内偵の事があっても変人やネクラの多い闇の派閥を辞めたがっていた。アンジーと比べて危機感が少し薄く、モルタに内偵の事を漏らしそうになった際にアンジーに止められた。
魔導の央都の住人
その他
- メルセデス
- 声 - 井上麻里奈
- 数百年前の人物で、偉大なる始祖として伝説に語られる魔女王。「全てはダンジョンから生まれる」と、世界へダンジョンの踏破を行うよう告げた。この世界の根幹に深く関わっている。黒の長髪を持ち、魔法陣が浮き出たような瞳をしている。フィンなどの回想に、黒髪の赤ん坊を抱いて登場しているほか、ウィルの記憶の起源となる奥底にも彼女が存在している。
- フィン
- 声 - 田村睦心
- 「光(フィン)の一族」とも呼ばれる小人族で、少年の見た目に反する言動や知識を持つ謎の人物。プロフィールでは自称「永遠の7歳」だが、アロンからお前の様な7歳がいるかとツッコミを入れられている。魔法を使えない種族でありながら、ダンジョンに対する深い知識や見識を持ち、至高の五杖によるダンジョン探索の補佐に欠かせない存在である模様。ウィルの事を「剣」と呼び、彼の前に度々姿を現して導くような行動をとる。その際、塔に入る資格を持っていないはずのフィンが当たり前の様に塔内に入ってきている事へケリドウェンからツッコミを入れられていた。ウィルの雷の派閥入りについては歓迎しており、剣の成長のためには氷の派閥より良いと考えている。フィン以外に「インヴェス」という名もあるようだが、そちらで呼ばれるのは嫌っている。
- 原作者の大森藤ノの別作品である「ダンまち」の同名登場人物と、瓜二つな容姿を持つキャラクター。スター・システムによるものなのか、かの作品に関係しているのかは、今のところ不明。
- 「魔女王メルセデス」と関わりがあり、彼女と共に「杖と剣の魔剣譚」の計画を立てた人物。現在の姿のまま五百年以上もこの世界を見て来た人物で、メルセデスと並んで世界の真相を知る存在。どうしてそんなに長く生きられるのかも含め、その正体は未だ不明。計画において「剣」の血統を育て導く役割を担っており、悲願成就のために数百年間に渡って役目を遂行してきた。
破滅の書(ゴーティア)
- マルゼ
- 声 - 岡本信彦
- 『破滅の書(ゴーティア)』の一員。コートとマスクで顔を隠した男性魔導士。口が悪く、仲間である『首無し』にも容赦なく毒を吐く。ダンジョンや魔導の央都でウィルたちと対峙する。かなりの強者で、塔の上級魔導士でも一蹴されてしまうほどの実力を持つ。ウィル達との最初の遭遇は、迷宮で行われた試験の時。組織によって秘密裏に製造されていた「魔導士殺し」の存在を光皇アロン達に嗅ぎつけられ、彼らの襲撃よりも先に現物を回収するべく任を帯びて迷宮で作戦行動中だった際に出会った。
- 首無し
- 声 - ???
- 『破滅の書(ゴーティア)』の一員。呼び名の通り首から上が存在しない長身の魔導士で、性別や本名は不明。存在しない頭部の代わりに黒煙のようなものが常に首から立ち昇っている。他者の首を狩り集めるのが趣味。かつて魔女王が行使したという転移魔法を扱え、塔の上級魔導士でも容易に一蹴するほどの強者。言葉ではなく空中に煙を用いて文章を書き、仲間であるマルゼと意思疎通を図っている。空中に書く文章は、顔文字やスラングも混じったふざけた態度のものを多用し、対峙した者たちを嘲笑うかのような態度を崩さない。マルゼと共に行っていた作戦行動中に、ウィル達と遭遇する。
- シェイド
- 『破滅の書(ゴーティア)』の一員。全身に入れ墨のような紋様を刻んだ黒髪の女性。不気味な笑い声を上げながら粗野な言葉遣いで話す。邪悪として禁術指定され、使い手が殲滅されたはずの傀儡魔法を継承する一族の生き残り。ベラドールの花の香りを媒介に、トラウマを抉るなどして他者の精神を操る。学院の生徒のみならず、塔の内部にも多数の傀儡化した魔導士を潜入させていることが判明した。
- 本名はモニカで、西都にかつて存在したベルゼム家出身。かつては家族と平和に幸せに暮らしていたが、ある時実家を訪れた祖父が騙し討ちのように傀儡魔法を記した魔導書をモニカに手渡し強制的に継承が行われた[注 3]。その後ベルゼム家は傀儡支配による西都内乱を引き起こす。この事で大罪人として両親と妹を含む一族全てが公開絞首刑にされ、自分一人だけが生き延びた。その際に魔法の継承は抗いようもなかった事、幼い妹まで容赦なく処刑され、遺体を晒された上に集まった民衆に石を投げつけられた事などから塔と世界を憎み、破滅の書へと集った。
- その後は魔法世界は弱者を救わないし踏みにじる、なら弱者がお前らから奪ってもいいだろうという理屈で傀儡魔法を利用した犯罪を重ねていったが、エリザに「自分達の所業を棚に上げるな」「お前が言うな」と論破され制圧された。かつてワークナーと派閥の同期だった時期があるようで、「塔」は魔法世界の縮図だと討論になった事がある模様。
用語
- 魔法世界
- 物語の舞台となる世界。楽園と呼ばれているが正式な名称は明かされていない。この世界の住人は「神」という存在を知らない。これについてフィンは「神」に見放された楽園故に「神」を知らぬ世界と語る。魔法絶対至上主義の世界で、権威とは魔法であり、力とは魔力であり、英雄とは魔導士であるとされている。その反面、魔法の才能が乏しいとか魔力を持たないといった者への差別や、スラムの住人といった社会から弾かれた弱者へ手を差し伸べない無慈悲さが横行しており、水面下では多くの軋轢が生じている。こうした状況がテロ組織である「破滅の書」を生み出し、歪んだ世界を破壊するというかの組織の理念となっている。
- 五百年前に「天上の侵略者」に滅ぼされかけた世界で、魔女王に率いられた五人の魔法使いがこれを退けたとされている。実際にはこの世界は今でも滅びの際にあり、現在は結界により侵略者を遠ざけ一時的な延命処置をしている状態でしかない。様々な問題を抱えながらもなお魔法絶対至上主義を貫き続けるのは、世界を存続させる結界を決して途切れさせないため強力な魔導士の育成が必要不可欠だから。
- この世界には、元から住んでいる種族である「楽園の住人(リザンス)」の他に「天上の侵略者」に元居た異界を滅ぼされて逃れてきた異民と呼ばれる異種族がいる。物語の舞台である「央都リガーデン」を首都とする魔導士の国以外にもこの世界には国が二つあり、大陸の北方にはエルフの国である大森林「アルヴの森」が、南方にはドワーフの国である大山脈「ガーザロンゾ」がある。魔導士の国には、央都より東方に「東都サミオス」が、西方に「西都テラリス」が存在し、それ以外にも大小様々な町や村が存在する。
- 天上の侵略者
- 五百年前に魔法世界を滅びの寸前まで追い詰めた異形の怪物達。邪悪の権化であり、あらゆる生命を冒涜する存在。「破王バアル」によって即席で生み出されたモノでも、肉片から即座に再生してみせる程の不死身のような凄まじい自己再生能力を持ち、ただ叫んだだけで上位魔法以上の威力の砲撃を放つ。当時を伝える壁画ではモンスターと同様に多種多様な異形の姿をしているものの、それらとは根底から異なる存在であり、対峙した者は正気が削れる様なおぞましさと、全身に強烈な拒否感が走る程の生理的嫌悪を抱く。特に王であるバアルに至っては、その姿を一目見ただけであまりの拒絶感と恐怖と嫌悪感に苛まれて体内の血管が暴走し、肉体が悲鳴をあげて顔中の穴から出血。立っているのも覚束なくなるほどのダメージを受ける。来るべき日にこの存在達と戦うため、学院や塔は残酷なくらいに厳しい試練を課し、沢山の才能を求めている。
- 破王バアル
- 五百年前に魔女王達が奇跡と幸運を掛け合わせて何とか捕らえた天上の侵略者の王で、山羊の様な捻じれた角を持つ巨人の姿をしている。現在は塔の最上階にて10本の杖に貫かれた逆さ磔の状態で封印され「天の鍵」と呼ばれている。これはバアルが不滅の肉体を持ち、魔女王でさえ如何なる手段をもってしても滅ぼす事がかなわなかったための措置。魔女王とフィンは「杖」でも「剣」でも殺せないバアルを滅するために、この両方をかけ合わせた「魔剣」を生み出す計画を立てた。
- バアルは、己の血を浴びせる事で魔導士を一瞬で自身の走狗である怪物へと変貌させる能力を持つ。封印を解こうと己の前に立ったチャールズに対して戯れで血を浴びせかけて怪物に仕立て、後を追って来たウィル達と殺しあわせ決着が付いた際には哄笑を上げて嘲った。
- 偽りの空
- この世界を「天上の侵略者」から守っている大結界。結界の効力は一年間。これが解ければ世界は滅ぶと言われている。年に一回「魔法使いの塔」の最上階から魔法を掛け直す儀式を行う事でこの空は支えられており、その更新の日を境に新年となる。央都では、この年末年始の一大イベントを祝う「境界祭(テルミナリア)」という盛大な祭りが開催される。結界を壊す鍵である「天の鍵」と呼ばれる物が塔の最上階には封印されており、至高の五杖によって守られている。
- かつて侵略者に脅かされていた古の時代、五人の魔法使いが立ち上がってそれらを退けこの結界で天を封印したと言われている。この結界のおかげで世界に平和が齎された。これ以降五百年間に渡り代々の「至高の五杖」が結界を維持してきた。この結界があるためにこの世界に生きる者たちは本物の空を知らない。いつかその空と夕日を見に行こうとウィルとエルフィは約束している。
- 「天の鍵」とは塔に封じられている天上の侵略者「破王バアル」の事だった。これに対抗する「杖と剣の魔剣譚」を成すために、世界が滅びないよう時間稼ぎを行っているのがこの結界の本当の役目だった。
- 魔導の央都(ウルブ・リガーデン)
- 魔導士の国の首都。リガーデン魔法学院・迷宮の入口である深界の門・魔法使いの塔といった重要施設が集中する、世界の中心として定められている都市。世界中から才能が集まる地。「天上の侵略者」を退けた「伝承の地」とも「始まりの地」とも呼ばれている。
- リガーデン魔法学院
- 世界中から才能を集め、優秀な魔導士や魔工師を育てるための学び舎。6年制で魔導士や魔工師に必要とされる学科が全て揃っている。ダンジョンでの実習もある。この世界には他にも学校があるが、この学院が最優と言われている。毎年上級魔導士(ハイ・メイジ)を多く輩出する。上級魔導士とは、規定を満たす成績を修めて塔にある最高学府たる「上院」へと上ったエリート達の事。上院へと上る条件は、学院総単位数12000の内7200以上を修得して卒業(卒業だけなら6000)する、在学中に新しい魔法を創出して認められる、魔導大祭で活躍して上級魔導士の目に留まりスカウトされる、「発掘機関」によって才を見出され塔に推薦されるとなっている。卒業式を経て塔に上る者には「魔女王の帽子」と呼ばれている鍔のある三角帽が資格として与えられる。
- 迷宮(ダンジョン)
- 階層がどれだけあるか不明な迷宮。深界の門から中へ入る。魔女王が「全てはダンジョンから生まれる」「魔の子らよ、知識と知恵をもって踏破せよ。未知を既知に変え攻略せよ。全ては繋がっている。」と告げ、迷宮を攻略して未知を開拓するのは魔導士(特に至高の五杖)にとっての責務の一つ。魔物からのドロップ素材を含めた迷宮の採取物は魔法世界を支える重要な資源であり、研究開発のために常に需要がある。
- 魔法使いの塔(メルセデス・カウリス)
- 五百年前に「魔女王」と「十賢人」それと初代の「至高の五杖」によって作られた超巨大建造物。魔法世界の中心ともいえる最も重要な施設。塔は最高学府たる「上院」を有していて魔法研究の最前線であると共に、この世界を守る「砦」の役割も持つ。塔は第一階節から第五十階節まである。各階節は広大な空間となっていて、上院がある第一階節「無色の庭(カラーレス・ガーデン)」などは街となっており多くの魔導士が居住して生産活動や研究・研鑽に励んでいる。第二階節から第六階節までは各派閥の居城となっている。七階節から四十九階節までは「至挑の領域」と呼ばれる試練の場となっており、至高の五杖は塔の最上階に居を構える。この塔を作り出した魔女王の名を称えるために「メルセデス・カウリス」と呼称されている。
- 塔の内部にはすべての階節を貫く「中央柱(ライトビュンデル)」が存在し、各階節の「番人」がこの中央柱から生まれる仕組みになっている。この番人はモンスターと同等の存在で、塔はダンジョンと同じ能力を持つ。普段中央柱は「塔の制御盤(カウリス・パネル)」という装置によって制御され、魔法の制御術式や隔壁により「番人」が暴走しないよう封印されているが、破滅の書はこの機能に目を付けて塔の崩壊を企んだ。
- 実はこの塔には元となった超巨大自然物「天の階段」が存在し、中央柱の機能もこの自然物から引き継いだ機能である模様。この天の階段は、偽りの空と大地を繋ぐ唯一の「橋」の役割を持っているとエルフや上級魔導士が噂する俗説がある。
- 至高の五杖(マギア・ヴェンデ)
- 魔法世界の頂点。各派閥から選ばれた魔導士が「至挑の領域」へと挑戦。これを踏破して最上階へと辿り着けた者だけが「到達者」となり、その中から最も優れた五人が選出されて就任するのが正規の手順。基本的に「到達者」だけが就任する権利を持っているが、圧倒的な才能と実力を示して正規の手順を経ずに例外的に選出されたエルファリアやゼオのような特例も存在する。選びに選び抜かれた隔絶した才能を持つ魔導士が君臨する事となるため、数年程度で何度も杖が入れ替わるような事は滅多に起きない。そうした事態は、前任者の死亡により代理の杖が選出された場合にほぼ限られる。この魔法世界を守る大結界の維持を担う彼らの責任と命は世界の誰よりも重く、どのような事態が起こっても最優先されるのは彼らの命である。
- 派閥
- 塔内において魔法の属性別で分かれた集団。ただし光属性だけは例外で、あまりのレアさに派閥を構成出来るほどの人数が集まらないため、光の派閥に関しては光皇の率いる特殊部隊と言った方が実態としては正しい模様。代わりにエルフの集団である妖聖の派閥がある。各派閥間で熾烈な権力闘争を行いながら代々の至高の五杖を輩出してきたが、近年は光・炎・氷・雷・妖聖がその座を占めており、至高の杖を輩出できていない風・土・闇の派閥は一段下と見られている。その中でも特に土は長らく至高の杖に就けておらず、派閥としても没落傾向にある模様。
- これらとは別に「無色の派閥」と呼ばれる第一階節の「上院」に属する派閥もある。一番の違いは色の祝福=各派閥に魔導士としての実力を認められて制服に色が付いたか否かということ。認められなかった者は白い制服=無色のまま第一階節の「無色の庭」から上へ進むことが許されず「至挑の領域」へ挑む資格も得られない。つまり至高の座を目指せない負け組となるわけで、白い制服とは魔導士にとって不名誉の証。そのため「無色の派閥」は「無職の派閥[注 4]」と揶揄される事が多い。この境遇から抜け出すには更なる研鑽を積んで半年周期で行われる「開祭」と呼ばれるオーディションに合格するしかない。
- だが魔工師を始めとした研究・開発を主とする者達にとっては無色は別の意味を持つ。彼らにとって各属性の派閥に所属するなどというのは己の探求活動に邪魔で無駄な事であり、上院首長のクロイツを始めとしてあえて無色の派閥=上院を選択した者が多い。そんな彼らによって、迷宮や魔物の調査研究、魔法や魔道具の研究開発・製造・改良が日々進められており、「無色の派閥」は塔を支えている重要な存在である。至高を目指す戦闘職にとっては肩身が狭く研鑽の地獄だが、研究・開発を主とする非戦闘職にとっては自由な探求が出来る楽園というのがこの無色の派閥の実体。
- 発掘機関(ウォッチャー)
- 学院の教育課程だけでは掬いきれない有能な人材を発掘するための機関。情報があれば学院内に限らず外の世界にも発掘に出る模様。至高の五杖直下の組織であるようで、間に誰も挟まず直接彼らに報告する事が出来る上に、一般的な上級魔導士には伏せられているような情報にも通じている。表に出ず裏で動く事が殆どなため、学院では七不思議の一つ扱いされているほど世間には活動の実態を知られていない。現在作中に登場したのは、小説版の人物であるエヴァンと、漫画版本編に登場しているアイリスの二人。
- 過酷の世代
- リガーデン魔法学院を卒業したウィル達第401期生の中で、塔に進学出来た50人を指す言葉。近年稀に見る大規模な事件に立て続けに巻き込まれ、この世代を中心に騒動が起きてばかりいる。その過酷を乗り越えて来た世代として塔で期待されている。
- 種族
- 魔法世界に住まう代表的な種族はリザンスとエルフとドワーフ。
- リザンス
- 「楽園の住人」と呼ばれる原住種族。誰でも体内に魔力を持ち、才能の高低はあるが魔法を使える。主人公ウィルも、魔力を外に出せない代わりに溜め込むという少し特殊な体質ではあるが魔力自体は持っていた。魔導士というと主にこの種族の者を指す。エルフ曰く攻撃性に偏っている種族との事で、扱う魔法も攻撃魔法が主。リザンスは、基本的に一人につき七属性[注 5]の内一つの属性の適性を持って生まれてくる。適性外の属性も全く使えないという事はないのか、学院で適性外の属性の学科を受ける事も出来るようだが、それが実を結ぶことは稀有なため複数属性持ち以外には推奨されていない行為。光属性だけはエルフのような回復魔法を使えるが、攻撃に偏っているリザンスにとって得意な魔法系統とは言えず、光属性自体がレアな事と多数を占める他の属性では扱えない事であまり当てにはならないと評価されている。
- エルフ
- 異界から移ってきた異民であり、種族全体が高い魔力を持ち魔法に長ける魔法種族。長寿種族。多属性の魔法行使に秀でるほか、「幻想魔法」というエルフだけが扱える幻想を具現化する独自魔法を持つ。魔法使いとしての分類は、魔導士ではなくエルフとして分類される。異邦人ではあるが、魔法世界では彼らは歓迎され敬われ特別待遇を受ける存在。高慢さと排他性の強い種族で、他種族とは相いれないという同族意識や選民思考にほとんどのエルフが浸っている。ドワーフへの差別意識が非常に強いが、原住種族であるリザンスへの見下しも強い。幻想魔法による回復魔法はエルフの領分として知られており、大規模な戦いなどで多数の治療者が発生した際には派閥の建物が患者で溢れ激務になる模様。
- ドワーフ
- 異界から移ってきた異民であり、手先が器用で物作りに長けるが魔力を持たないため無能者や蛮族として差別される種族。魔法世界では彼らは歓迎されず、かつて奴隷の様に酷使されていた歴史がある。150年以上前になる魔導暦344年に、ガーザロンゾの戦いと呼ばれる反乱を起こした。これは同じ異民であるエルフとの待遇格差に不満を募らせたドワーフ戦士が一万の軍勢で蜂起したもので、これに対し塔はたった一人の至高の杖を派遣して壊滅させた。だがドワーフの猛将ガレスは全ての同胞を失いながらも魔導士の下へと辿り着き一撃を与え、それを認めた魔導士は勇敢な戦士を讃えて地位を認め、一部のドワーフの労役と引き換えに独立を許された。
- 小人族
- 光(フィン)の一族とも呼ばれる種族。ドワーフと同じく魔法が使えない種族だが、魔女王の時代から塔と契約を結び、ダンジョンに対する深い知識や見識をもって迷宮深層の案内人としての役割に就いているため差別されてはいない模様。とはいえフィン以外の小人族は作中に一切登場しておらず、フィン自身も五百年以上前から老いる事なくこの世界を見守っている存在であるため、この世界に彼以外の小人族が存在するのかどうかは不明。
- 複数属性者(ムルトス)
- 通常リザンスは至高の五杖であっても各々一つの魔法属性にしか適性を持たない。だがごく稀に、二属性以上の複数属性に適性を持つ者が産まれる事がある。それが複数属性者(ムルトス)と呼ばれる存在。現在作中に登場しているのは、三属性のクレイルウィと光を除く全属性(六属性)のケリドウェン。
- 転移魔法
- 魔女王が編み出した秘術で、空間に入口と出口の門(ゲート)を開くことであらゆるものを距離を飛び越えて移動させることが出来る。ただし難易度が非常に高く、魔女王以外で扱えた者は歴史上でも殆ど存在せず、理外の天才か化物かくらいらしい。
- 破滅の書(ゴーティア)
- 「偽りの空」を破壊して「真実の空」を解放する(=世界が滅ぶ)ことを標榜し、本編から十年前に魔導の央都を襲撃して当時の『至高の五杖』さえも殺害し、魔法世界全体を揺るがした大戦『滅臨の日(めつりんのひ)』を引き起こした凶悪なテロ組織。現在も闇で暗躍して様々な犯罪を犯している。
- この組織には、自分本位の理由で参加している救いようのない者もいるが、自力ではどうしようもない悲劇や絶望の中救いを求めるも誰一人手を差し伸べてくれず大切なものを失って世界を恨んだ者も居る。このように各々に世界の滅びを願ったそれなりの理由があり、生い立ちだけを見れば同情すべき点がある者も確かに居るが、だからといって周囲へ八つ当たりするように犯した罪の数々への免罪符になるわけもなく、結局のところ自分の意思で道を踏み外した外道に変わりはない。
- 杖と剣の魔剣譚(つえとつるぎのウィストリア)
- 「天上の侵略者」ひいては「破王バアル」を滅ぼすための究極武装「魔剣(ウィース)」を編み出すために、魔女王メルセデスとフィンが立てた計画の名前。作品タイトルでもある。フィン曰く今も編み出されている最中との事。
- 五百年前に天上の侵略者に滅ぼされかけたリザンスだったが、魔女王と初代至高の五杖らを中心に戦ってかろうじてこれを撃退し、その王であるバアルを捕らえることに成功した。だが「杖」だけでも「剣」だけでも不滅の存在であるバアルを滅ぼすことは出来なかった。そこでこの二つを掛け合わせ、装填によって杖の魔法を行使し剣の蹂躙によって不滅の存在さえ滅する「魔剣」の「血統[注 6]」を生み出そうとした。偽りの空と呼ばれるようになった大結界が時間を稼いでいる間に、数百年もの時をかけて混血化を進め魔法世界では異端である剣を順応させていく計画。それが魔女王が誓いし「杖と剣の魔剣譚」であり、そうしてこの物語が始まった。
- 本編から十年前(時期的に破滅の書による魔導の央都襲撃と被っている)、フィンのミスで当時の「剣」の使い手が死亡。計画を最初からやり直しになるかと嘆いていたときに、血統を受け継ぐ最後の希望「ウィル」が生きていた事が判明[注 7]した。残された希望であるウィルの力が予想以上だった事を見届けたフィンは、五百年に及ぶ長いプロローグが終わり魔女王との契約が履行される時が来たと宣言した。
書誌情報
漫画
- 大森藤ノ(原作)・青井聖(作画) 『杖と剣のウィストリア』 講談社〈講談社コミックス〉、既刊15巻(2026年4月9日現在)
- 2021年4月9日発売[10][11]、ISBN 978-4-06-522519-6
- 2021年8月6日発売[12]、ISBN 978-4-06-524474-6
- 2021年12月9日発売[13]、ISBN 978-4-06-526275-7
- 2022年4月8日発売[14]、ISBN 978-4-06-527520-7
- 2022年9月9日発売[15]、ISBN 978-4-06-529143-6
- 2023年1月6日発売[16]、ISBN 978-4-06-530335-1
- 2023年6月8日発売[17]、ISBN 978-4-06-531874-4
- 2023年10月6日発売[18]、ISBN 978-4-06-533145-3
- 2024年2月8日発売[2][19]、ISBN 978-4-06-534548-1
- 2024年6月7日発売[20]、ISBN 978-4-06-535800-9
- 2024年11月8日発売[21]、ISBN 978-4-06-537045-2
- 2025年3月7日発売[22]、ISBN 978-4-06-538727-6
- 2025年7月9日発売[23]、ISBN 978-4-06-539994-1
- 2025年11月7日発売[24]、ISBN 978-4-06-541533-7
- 2026年4月9日発売[25]、ISBN 978-4-06-542964-8
小説
- 大森藤ノ(著)・夕薙(イラスト) 『杖と剣のウィストリア グリモアクタ -始まりの涙-』 SBクリエイティブ〈GA文庫〉、2024年7月31日第一刷初版発行(2024年7月14日発売[4])、ISBN 978-4-8156-2639-6
テレビアニメ
Season1は2024年7月から9月までTBS系列にて放送された[2]。同系列では第3話放送の翌週7月28日に特別番組『TVアニメ『杖と剣のウィストリア』まだ間に合う!杖と剣の最高No.1特番』が放送された[26]。ナレーションは宣伝大使を務めるぱーてぃーちゃんの信子と金子きょんちぃ[26]。
Season2はSeason1の放送終了後に制作が発表された[27]。2026年4月からTBS系列にて放送中[28]。
スタッフ
| Season1 | Season2 | |
|---|---|---|
| 原作 | 大森藤ノ | |
| 漫画 | 青井聖 | |
| 総監督 | N/A | 𠮷原達矢 |
| 監督 | 𠮷原達矢 | 中野英明 |
| シリーズ構成 | 木村暢 | |
| キャラクターデザイン 総作画監督 |
小野早香 | |
| モンスターデザイン | 須永賴太、原田吉朗 | |
| あきづきりょう | 菊池晃 | |
| プロップデザイン | あきづきりょう | |
| N/A | 平岡雅樹 | |
| 色彩設計 | 中野尚美 | |
| 美術監督 | 前田有紀 | |
| 美術監修 | 東潤一 | |
| 撮影監督 | 大槻綾子 | |
| CG監督 | 安部保仁 | 五島卓二 |
| 編集 | 吉武将人 | |
| 音響監督 | 森下広人 | |
| 音響効果 | 八十正太 | |
| 音楽 | 林ゆうき | |
| 音楽プロデュース | ランティス | |
| 音楽プロデューサー | 十河大和 | 白取瑞樹 |
| 音楽ディレクター | 白取瑞樹 | N/A |
| プロデューサー | 大和雅恵 | |
| 青山勝樹、須藤孝太郎 | 操上弘貴、深田有紀 | |
| アニメーション プロデューサー |
峯岸功、森永千絵子 | |
| アニメーション制作 | アクタス、バンダイナムコピクチャーズ | |
| 製作 | 「杖と剣のウィストリア」製作委員会[注 8] | |
主題歌
- 「Fire and Fear」[8]
- PENGUIN RESEARCHによるSeason1のオープニングテーマ。作詞・作曲は堀江晶太、編曲は堀江晶太とPENGUIN RESEARCH。
- 「フローズン」[8]
- TRUEによるSeason1のエンディングテーマ。作詞は唐沢美帆、作曲は堀江晶太、編曲は岡村大輔と堀江晶太[29]。
- 「BELIEVERS」[30]
- ASH DA HEROによるSeason2のオープニングテーマ。作詞・作曲はASH、編曲はRyo'Lefty'Miyata。
- 「リーチライト」[30]
- シユイによるSeason2のエンディングテーマ。作詞は水野あつ、作曲は水野あつと雪乃イト、編曲は雪乃イト。
各話リスト
| 話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 初放送日 | ||||||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Season1 | ||||||||||||||||||||||||
| 第一話 | 一振りの剣のように | 𠮷原達矢 | 𠮷原達矢 |
|
| 2024年 7月7日 | ||||||||||||||||||
| 第二話 | 不屈のごとく |
| 臼井貴彦 | 7月14日 | ||||||||||||||||||||
| 第三話 | Order & Watcher | 種村綾隆 |
| 7月21日 | ||||||||||||||||||||
| 第四話 | 大祭前夜 | 池田成 | 小島隆史 | 稲垣茉莉子 | 8月4日 | |||||||||||||||||||
| 第五話 | 号砲を上げよ | 安部保仁 |
| 8月11日 | ||||||||||||||||||||
| 第六話 | 矜持と熱情の間 | 中野英明 |
| 8月18日 | ||||||||||||||||||||
| 第七話 | 臼井貴彦 |
| 8月25日 | |||||||||||||||||||||
| 第八話 | Shall we date? | 榎田敬宏 |
| 9月1日 | ||||||||||||||||||||
| 第九話 | 実習開始 | 土上いつき | 小島隆史 |
| 9月8日 | |||||||||||||||||||
| 第十話 | ボクたちのユメ | 𠮷原達矢 | 吉本雅一 |
| 9月15日 | |||||||||||||||||||
| 第十一話 | 臆病者の真名 | 田中宏紀 |
|
| 9月22日 | |||||||||||||||||||
| 第十二話 | 杖と剣 |
|
| 9月29日 | ||||||||||||||||||||
| Season2 | ||||||||||||||||||||||||
| 第十三話 | 境界の日 | 木村暢 | 中野英明 | 工藤寛顕 |
| 2026年 4月12日 | ||||||||||||||||||
| 第十四話 | 地獄の開宴 |
| 水野健太郎 |
| 4月19日 | |||||||||||||||||||
| 第十五話 | たったひとつの魔法 | 永井真吾 | 臼井貴彦 |
|
| 4月26日 | ||||||||||||||||||
| 第十六話 | そして始まる物語 | ヤスカワショウゴ |
| 須永賴太 |
| 5月3日 | ||||||||||||||||||
放送局
| 配信開始日 | 配信時間 | 配信サイト | 備考 |
|---|---|---|---|
| 2024年7月7日 | 日曜 17:30 更新 |
| 見放題配信 |
| 2024年7月12日 | 金曜 17:30 以降順次更新 |
| 見放題配信 |
| 都度課金配信 | |||
| 金曜 17:30 更新 | 見逃し無料配信 | ||
| 金曜 22:00 更新 | ABEMA | 見逃し無料配信 |
| 配信開始日 | 配信時間 | 配信サイト | 備考 |
|---|---|---|---|
| 2026年4月12日 | 日曜 17:30 更新 |
| 見放題配信 |
| 2026年4月17日 | 金曜 17:30 以降順次更新 |
| 見放題配信 |
| 都度課金配信 | ||
| 金曜 17:30 更新 |
| 見逃し無料配信 | |
| 金曜 22:00 更新 | ABEMA | 見逃し無料配信 |
BD
| 巻 | 発売日[39] | 収録話 | 規格品番 |
|---|---|---|---|
| 上 | 2024年11月27日 | 第1話 - 第6話 | BCXA-1961 |
| 下 | 2025年2月26日 | 第7話 - 第12話 | BCXA-1962 |
| TBS系列 日曜 16:30 - 17:00 | ||
|---|---|---|
| 前番組 | 番組名 | 次番組 |
戦隊大失格(1st season)
(2024年4月7日 - 6月30日) |
杖と剣のウィストリア(Season1)
(2024年7月7日 - 9月29日) |
七つの大罪 黙示録の四騎士(第2期)
(2024年10月6日 - 12月29日) |
うるわしの宵の月
(2026年1月11日 - 3月29日) |
杖と剣のウィストリア(Season2)
(2026年4月12日 - ) |
レッツゴー怪奇組
(2026年7月5日 - ) |