杭基礎
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杭の種類
杭基礎に用いられる杭はその材料により、木杭、コンクリート杭、鋼杭などに分類できる[2][3]。
木杭

木杭とは木製の杭のことである。ここでは主題にそって建築の基礎としての木杭について扱う。
歴史的には古く、紀元前5000年とされる杭上住居が確認されており、世界遺産として登録されているものもある(例.アルプス山脈周辺の先史時代の杭上住居群)[4]。また、ヴェネツィアも木杭を使用した[5]歴史ある街として有名である。
一般に木材は金属や石材に比べて腐食に弱いイメージがあるが、地下水の水面より下層に埋まっている遺跡から、古代の木製品が比較的良い状態で発掘される例は珍しくない。これは、木材腐朽菌は好気性であり、生存や活動に酸素を必要とするためである[要出典]。基礎としての木杭も、適切に使用することにより下記の例に示すように十分な耐久性を発揮する。
- お台場の松杭[6][7][8]
- 丸ビルの松杭[10][11]
- 「理想的な温湿度が確保されたために、驚くほどの鮮度で回収された」とされる[12]。
- 吉野川水系の飯尾川第一樋門の松杭
- 80年を経ても劣化がほとんど見られなかったとされる[13]。
- 日比谷公会堂
- 長さ約18メートルの松材杭2,200本を使用
木杭を使用する場合には、地下水面以下の位置に打ち込み、杭が地下水の中に水没している常時湿潤状態を維持することが肝要である。常時湿潤状態が期待できない場合には、クレオソートの含浸など、防腐処理をすることが望ましい[要出典]。なお、上記であげたのは松杭のみであるが、必ずしも松杭が唯一の選択肢というわけではない[14]。腐りにくさという点で言えば、松以外の材のほうが優れている場合もあるが、木杭は地盤中に打撃によって貫入設置されるものであり、松は他の針葉樹と比較して密度が大きく硬いという施工上の利点があることから、多用されたものと考えられる[要出典]。
コンクリート杭
コンクリート杭(こんくりーとぐい)は、1.工場などで作られた杭などを回転圧入やハンマーで打ち込む[既製コンクリート杭]と、2.予め掘削したボーリング孔にコンクリートを流し込む[場所打ちコンクリート杭(現場造成杭、現場打ち杭ともいう)]に分類され、さらに、その中に鉄筋を持つかによって、[無筋コンクリート杭と鉄筋コンクリート杭]に細分化される[2][15]。
既製コンクリート杭は、工場からの輸送が必要になるため、輸送手段により一本の長さには制限がかかる[16]。そのため、現場において何本かを接続して一本にする場合は、継手という部材を使用して接続する。これには溶接継手と無溶接継手があり、無溶接継手は溶接機材が不要、火気厳禁の場所においても使用できる、施工時の天候や職工の技能に左右されないといった利点がある[17][18]。
住宅や集合住宅等の小規模建築物用に開発されたH型PCパイル圧入工法等があり、建築技術性能証明を取得して、住宅や集合住宅等の小規模建築物の軟弱地盤補強工法として使われている。特に腐植土層や伏流水のある土壌では、固化不良のおそれがないため、よく使用されている。また、打設速度が早いため(パイルの総長さ:250 m - 350 m/日)に、集合住宅(アパート)や店舗の地盤補強工事に多用されている。[H型PCパイル] --【動画:H型PCパイル圧入工法】 )[2][19]。
実際の工法の説明は後述の「工法」節を参照。
鋼杭
鋼杭(こうぐい)は、鋼管杭、H形鋼杭に分類される。
