東京キララ社
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「マーケティングなんかクソ食らえ!」をスローガンに、写真集や音楽、アートなどを主に扱うサブカルチャー・アンダーグラウンド系出版社である。
代表の中村は自社の書籍について、社会の枠にはまらずに独自の哲学で生き抜く人達から学ぶ「人生の教科書」であり、一般大衆ではなく特定の人達に向けた「特効薬」であると述べている[2]。
「前人未到のカルチャーをアーカイヴする出版社」や「反社会的社会派出版社」を称している。後者から、反社会的勢力と誤認する人も存在するが、サブカル・アングラといった一般には「社会的」とされない題材を取り扱いながらも、その内容自体は社会派であることを表現するものであり、実際に反社会的勢力であること、あるいはそうした組織との繋がりを示しているわけではない。
かつては大手企業から完パケの仕事を受けていたが、大手企業に騙され多額の赤字を背負わされた経験から『作りたいものしか作らない』と決め、それ以降はよりディープで過激な路線に変更したという[1]。
刊行初期は、カメラやジャズ関係の書籍が中心で、田中長徳や小川隆夫、中平穂積らの著作が並ぶ。
2003年には『オウム真理教大事典』(東京キララ社編集部編)刊行、さらに、2004年に現在特殊顧問を務める根本敬との交流が始まったことでサブカルチャー界からの高い注目を浴びる。
2009年刊行の『改訂版 KEI チカーノになった日本人』は口コミだけで1万部以上のベストセラーを達成した。
2018年には石丸元章を発起人とした掌編小説プロジェクト『ヴァイナル文學選書』を始動。「書を求めよ、街へ出よう」をコンセプトに複数の作家が一つの街をテーマに掌編小説を書き下ろし、その街のみで販売するプロジェクトである。これまでに「新宿歌舞伎町篇」「新宿BERG編 ベルクの風景」が刊行されている。
近年は平成レトログッズコレクションを掲載した山下メロ著『平成レトロの世界 山下メロ・コレクション』『平成レトロ博覧会 山下メロ・コレクション2』や、徳川慶喜の玄孫・井手久美子の自伝『徳川おてんば姫』、徳川慶光夫人・徳川和子と第5代徳川慶喜当主山岸美喜の共著『みみずのたわごと』などを刊行し各界の話題を呼んでいる。
2010年から2020年まで、配信番組DOMMUNEにて刊行書籍を紹介する「東京キララ社アワー」を不定期で行っていた。
2018年には「BRUTUS」危険な読書特集号(2018年1月1・15日合併号)に掲載、さらに2025年には「散歩の達人」散歩は音楽(2025年10月号)に掲載された。
会社代表
代表の中村保夫は1967年生まれ。神保町の製本工場に生まれる。実家は中村の青年期に地上げ屋によって乗っ取られ、不動産業へと移行した。早稲田実業高校を卒業するも進学はせず、家庭の事情から九州で不動産業に従事[1]。東京に戻り三一書房に就職した後、2001年に東京キララ社を設立した[2]。「キララ」という名前は元々は娘に付けようとしていたが、義母に反対されたために断念した名だという。
出版業の傍ら、DJ活動も行っている。かつて存在した和モノ(日本の音楽)をプレイするDJイベント「和ラダイスガラージ」のレギュラーメンバーとして、国内外で活動していた。現在は後述するイベントスペース「神保町RRR」での活動を中心に、神保町の老舗喫茶「さぼうる」をはじめとする神保町内の複数店舗でレギュラーイベントを行っている。
神保町RRR
神保町RRRとは、東京キララ社の社内に併設されたイベントスペースである。
前身は、かつて墨田区両国に存在した「両国RRR(Ryogoku Rakuen Room / 両国楽園部屋)」である。中村を含む複数人を中心に立ち上げられた共同事務所兼イベントスペース[3]であり、DJイベントやフリーマーケット、姫乃たま月例会など多様なイベントが開催されていた。
2020年に東京キララ社事務所内へ移転・合体し、「神保町RRR」へと名前が変更された[4]。移転以降は、従来行っていたイベントのほか、毎週金曜日開催の定期イベント「RRR FRIDAY」を開催している。RRR FRIDAYでは特殊顧問の根本が毎月DJを行っている。