柴苓湯 From Wikipedia, the free encyclopedia 柴苓湯(さいれいとう)は、漢方薬の一つで、小柴胡湯と五苓散の合方である。体の免疫反応を調整し、炎症をやわらげ、水分循環を改善する働きがある。 胃腸炎などによる下痢、嘔吐、むくみ、腎炎、ネフローゼ、喘息、肝炎、不育症(習慣流産)、妊娠高血圧などの治療に用いられる[要出典]。 柴苓湯は小柴胡湯と五苓散を合わせた処方であり、以下の生薬から構成される。 柴胡 黄芩 半夏-※妊娠中の使用は慎重に行う生薬として分類されている。 生姜 大棗 人参 甘草 沢瀉 茯苓 猪苓 白朮[1] 桂枝[2] 柴苓湯は以下の12種類の生薬から構成される。 漢方薬名 構成生薬 詳細 画像 柴苓湯 柴胡(さいこ、Bupleuri Radix) ミシマサイコ(Bupleurum falcatum)の根。 半表半裏の邪を除き、胸脇部の張りや熱を改善する。 黄芩(おうごん、Scutellariae Radix) コガネバナ(Scutellaria baicalensis)の根。 清熱・解毒作用により炎症を鎮め、熱証を改善する。 半夏(はんげ、Pinelliae Tuber) カラスビシャク(Pinellia ternata)の塊茎。 悪心・嘔吐を鎮め、痰湿をさばく。 生姜(しょうきょう、Zingiberis Rhizoma) ショウガ(Zingiber officinale)の根茎。 胃腸を温め、吐き気を抑える。 大棗(たいそう、Zizyphi Fructus) ナツメ(Ziziphus jujuba)の果実。 脾胃を補い、他薬の作用を調和する。 人参(にんじん、Ginseng Radix) オタネニンジン(Panax ginseng)の根。 代表的な補気薬で、体力低下や食欲不振を改善する。 甘草(かんぞう、Glycyrrhizae Radix) ウラルカンゾウ(Glycyrrhiza uralensis など)の根。 他薬の作用を調和し、鎮痛・鎮痙作用をもつ。 沢瀉(たくしゃ、Alismatis Rhizoma) サジオモダカ(Alisma orientale)の塊茎。 利尿作用で体内の余分な水分を排出する。 茯苓(ぶくりょう、Poria) マツホド(Wolfiporia cocos)の菌核。 利水滲湿作用により水分停滞を改善し、消化機能を助ける。 猪苓(ちょれい、Polyporus) チョレイマイタケ(Polyporus umbellatus)の菌核。 利尿作用により排尿を促す。 白朮(びゃくじゅつ、Atractylodis Rhizoma Alba) オオバナオケラ(Atractylodes macrocephala)の根茎。 脾胃を補い、水の停滞を防ぐ。 桂枝(けいし、Cinnamomi Cortex) シナニッケイ(Cinnamomum cassia)の若枝の皮。 身体を温めて気血の巡りを促し、水滞の改善を助ける。 脚注 [脚注の使い方] ↑ 日本では、メーカーによっては蒼朮で代用されているが、これは日本独自の古方派に由来するもので、微妙に効果が異なるため現在では投与目的に応じて白朮配合のものと蒼朮配合のものを使い分けるケースもみられる[要出典]。 ↑ 日本のエキス製剤では桂枝ではなく桂皮である[要出典]。 Related Articles