梅肉エキス

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梅肉エキス(ばいにくエキス)は、青梅の搾り汁を加熱・濃縮して作るペースト状の加工食品である[1][2]江戸時代以降、民間療法健康食品として用いられてきた[3][4]

日本で考案された加工品とされ[5]、民間薬として使われてきた[6]江戸時代後期の眼科医・衣関順庵が文化14年(1817年)に著した医学書『諸国古伝秘方』には、青梅の果汁を天日に干して練薬状にする旨の記述があり[7]、これが今日の梅肉エキスの製法に通じるものと解説されている[5]。また、1925年(大正14年)、大日本帝国海軍看護特務大尉であった築田多吉は、梅肉エキスの効能と製法を自著『家庭に於ける実際的看護の秘訣』で詳説した[8]。同書はベストセラーとなり、梅肉エキスは家庭の民間治療薬として広く作られるようになった[9]

梅研究会は、6月1日を「梅肉エキスの日」としている[10]

学術論文では、"Japanese apricot fruit juice concentrate"、"fruit-juice concentrate of Prunus mume Sieb. et Zucc." 等の名称も用いられる[11]

製法

未熟な果実(青梅)をすりおろして搾汁し、浅い容器で日光に当てて水分を蒸発させたり、弱火で長時間加熱して濃縮する[12]。梅研究会は、青梅1 kgからおよそ20 gしか得られないとしている[5]。同会は、塩分はほとんど含まれないこと、褐色化は果汁中のアミノ酸の加熱によるメイラード反応によること、加熱工程でムメフラールなどの成分が生じることを挙げている[5]。また、商業生産品について、伝統的製法を踏襲したものを「古式梅肉エキス」、梅酢を用いたものを「新式梅肉エキス」と呼び分けることもあるとしている[5]

成分

加熱・濃縮工程で生成するとされる成分としてムメフラールMumefural頭字語:MF)が報告されている[11]。ムメフラールは、5-ヒドロキシメチル-2-フルフラール(HMF)とクエン酸が反応して生成するクエン酸誘導体とされる[11]。研究で分析した梅酒試料ではMFは検出されず、市販の梅果汁濃縮物(plum extracts)のみで検出されたとの報告がある[13]

有効性

HFNet(国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所)の素材情報データベースでは、ウメ(梅)の有効性について文献調査結果が整理されているが、ヒトを対象としたメタ分析およびランダム化比較試験(RCT)については「調べた文献の中に見当たらない」旨が示されている[14]

安全性

脚注

関連項目

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