椛島冨士夫

From Wikipedia, the free encyclopedia

椛島 冨士夫(かばしま ふじお、1939年[1] - )は、日本のアマチュア天文家である。

西山浩一とのコンビで共同観測を行い、アマチュア天文家としては新星発見数の国内最多記録を持つ世界有数の新星ハンターとして知られる。

佐賀県みやき町在住。1948年5月9日礼文島での日食で天文に興味を持ち[1]、微積分を中学時点で習得するペースで独学で数学を学んだ[1]1963年から浦田武と友好を深め[1]、小惑星会議にも発足時から参加した[1]。天文観測ファンとして会社員時代に西山と知り合い、親交を深めた。双方が定年退職後の2007年、みやき町に西山が私財で私設天文台を建造し[1]、椛島がシステム設計を行った。天文台は古川麒一郎により、シルバー世代を意識して「ミヤキ・アルゲンテウス」(アルゲンテウスはラテン語で銀の意味)と命名された。天の川銀河内を捜索する広視野の口径40cmF3.3ベーカーシュミット望遠鏡と、銀河系外を捜索する拡大率の高い口径51cm F6.7リッチー・クレチアン式望遠鏡を備えている[1]。2007年8月から本格的な捜索を開始し[1]、主に西山が観測、椛島が解析を担当している。

観測開始からの新天体発見では、特に新星で驚異的なペースの発見を続け、2020年現在で120個に迫っている[1]超新星も2個の発見がある[1]。発見は全て西山・椛島の連名で認定されている[1]。天の川銀河内の新星の発見数27個は日本一[1]、世界でも第2位の記録である[1]

新天体の発見は新たな科学的知見にもつながっている。2010年3月に発見した新星であるはくちょう座V407星は、同年8月にフェルミガンマ線宇宙望遠鏡観測チーム・京都大学花山天文台・広島大学宇宙科学センターの共同観測研究により、新星爆発に伴い1億電子ボルト以上のエネルギーをもつガンマ線が放射されていることがわかった。新星爆発でこれほど高エネルギーのガンマ線放射はこれまで考えられておらず、新種の天体の発見となった[2]

2020年、80歳の誕生日を期に天体捜索の現役引退を公表した[1]。この引退は以前から決めていたことだったという[1]。もう一方の西山は90歳まで捜索を続けたいと語っている[1]

小惑星(4998) Kabashimaは椛島の名前にちなんで命名された[3]

発見天体

参考資料

脚注

Related Articles

Wikiwand AI