全71編の応募の中から予備選考を経て、5編が予選を通過した。鮎川哲也、紀田順一郎、中島河太郎の3名が選考委員を務め、最終選考が行われ、「殺人喜劇の13人」が受賞作に、二階堂黎人の「吸血の家」が佳作に選ばれた。
選評では、中島は「溌剌とした文体が小気味よく、面白さでは群を抜いていた」、紀田は「アリバイ作りと展開の意外性に特色があるが、動機と犯人の設定については検討の必要がある。会話の読みにくいことが欠点だが、遊戯精神の発露で他作品を頭一つリードしている」、鮎川は「新人らしからぬしっかりした文章とどっしりした構成は、文句のつけようのない力作であり秀作であり、作者の心のゆとりさえ感じさせる。」と述べている。