求心主義

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求心主義(きゅうしんしゅぎ、英:Centripetalism)は、分断社会(通常は民族宗教・社会的分断)における民主権力分有の一形態。当事者を穏健で妥協的な政策へと促し、分断された政治スペクトラムの中心を強化することを目指す。

理論としての求心主義は、ドナルド・L・ホロウィッツ英語版による多極共存型民主主義批判から発展した。両モデルはいずれも分断社会に対する制度的処方を与えることを狙うが、多極共存型民主主義が各民族集団への包摂と代表を志向するのに対し、求心主義は民族の脱政治化と多民族政党の形成を促す。[1]

求心主義は、エリート協力にインセンティブを与える制度(例:投票プーリング)と結びつく。投票プーリングとは、政治家が選挙に勝つために自集団以外の他集団の有権者も引きつける必要がある状況をいう。たとえば、ある民族集団が単独で自民族の代表を当選させるほど大きくないとき、その集団の有権者は、他民族の穏健な政治家に投じる方を、他民族の急進派に投じるより好むだろうという想定である。この理論モデルでは、有権者が選好の順位を示せる選挙制度があるほど、他集団の票を狙う穏健派が有利になる。こうした設計は、対立線をまたぐ事前連立の形成を誘発する。[2]

この理由から、一部の求心主義者は優先順位付投票制単記移譲式投票の採用を提唱してきた。[3]ただし、優先順位付投票は比例代表制に比べて穏健派を必ずしも有利にしない。というのも、優先順位付投票には中道圧迫効果英語版があるためである。[4][5][6][7]

事例

批判

脚注

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