江戸忍法帖

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江戸忍法帖』(えどにんぽうちょう)は、山田風太郎時代小説1960年に発表された忍法帖シリーズの一作。シリーズ第2長編。

甲賀七忍と争う葵悠太郎、角兵衛獅子[注釈 1]の姉弟を主人公にした物語。主人公対複数の忍者という構図の最初の作品である。

将軍家御用人柳沢吉保は、五代将軍徳川綱吉の世継を己が掌握しようとしていたが、先代将軍家綱の御落胤の存在を知る。名は葵悠太郎、凄腕の剣士である。

吉保は、配下の甲賀忍者に悠太郎の暗殺を命じる。かつての伊賀服部半蔵の子孫は途絶え、分家の甲賀服部玄斎が忍者の頭領となっていた。玄斎は、悠太郎を討ち果たした者に孫娘と首領の地位を与えると宣言する。

角兵衛獅子芸人のお縫はこの争いに巻き込まれ、弟・丹吉を殺されてしまう。悠太郎も家臣を殺され、お縫と共に復讐の戦いを決意する。

登場する忍法

忍法肉鎧
肉体の皮膚を鋼鉄の硬さにする。
忍法流れ星[注釈 2]
壁に足の裏を貼り付けたり宙に浮いたりし、横からの剣さばきで相手を斬る。
忍法むささび落とし
上空から落下して襲撃する。
忍法幻五郎憑き
単眼のひとにらみで相手に催眠術をかけ、自分の分身のように操る。
忍法かげろう乱し
多数の薄絹を何枚もひるがえらせ、自分の姿を隠す。
忍法霧閉ざし
松の葉を食べて霧となし、離れた相手に吹き付ける。
忍法うつせみ
形を残したまま自分の皮膚を脱ぎ、いつの間にか居なくなる。

目録

1.  甲賀七忍

2.  陽炎乱し

3.  雪の血文字

4.  幻五郎憑き

5.  空蟬

6.  泣け泣け子獅子

7.  首の花

8.  鮎姫様

9.  美しき囮

10. 甲賀忍者町

11. 敵中の薔薇

12. 鎧をぬぐ忍者

13. 変身

14. 女怪

15. 死闘の蓮華寺

16. おんな獅子

17. 一眼つぶれ一眼ひらく

18. 虚によって影をうつ

19. 三日のち葵の花散るべし

20. 老竜出府

21. 虎口と狼牙

22. 二人刑部

23. いのちの渦

24. 死ぬな鮎姫

25. 武蔵野幻談

26. 帰去来

書誌情報

映画

江戸忍法帖 七つの影』と題し、1963年5月19日に東映系で公開。85分[1][注釈 3]モノクロ作品。シネマスコープ

『中仙道のつむじ風』の鈴木兵吾と『夜霧の上州路』の高田宏治が共同で脚色を担当し、『地獄の影法師』の倉田準二が監督を務めた。

主人公は葵ではなく足柄悠太郎と名乗っている。また、服部玄斎の跡継ぎは孫娘でなく服部小源太である。

キャスト

足柄悠太郎:里見浩太朗
服部小源太:松方弘樹
お縫:新井茂子
鮎姫:北条きく子
甲府宰相綱豊原田甲子郎
柳沢出羽守吉保柳永二郎

ほか

スタッフ

原作:山田風太郎
脚本:鈴木兵吾、高田宏治
音楽:鏑木創
監督:倉田準二

テレビドラマ

脚注

外部リンク

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