渋の地獄谷噴泉
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渋の地獄谷噴泉(しぶのじごくだにふんせん)は、長野県下高井郡山ノ内町にある、国の天然記念物に指定された熱湯と高温の蒸気を噴き上げる噴泉・英語: Gushing hot spring (en:Steam) である[1][2]。季節や時間などによる熱湯噴出量や水蒸気噴出量に消長(間欠性)はないため間欠泉ではない[3][注釈 1]。
地質鉱物に関する天然記念物指定基準の「(八) 温泉並びにその沈澱物」として、指定時期としては比較的初期の、1927年(昭和2年)4月8日に国の天然記念物に指定された[1][2][4]。噴泉のすぐ近くには、雪景色の露天風呂に入浴するニホンザルが観察できる地獄谷野猿公苑があり、近年では通称Snow Monkey Mountainと呼ばれ広く知られるようになり、特に冬季を中心に日本国内外から多くの観光客が訪れている。

渋の地獄谷噴泉は長野県北東部の山ノ内町にある渋温泉の温泉街から東へ約2.5 km離れた、標高840 m付近の横湯川河床に位置している[3]。横湯川は志賀高原にあるエメラルドグリーン色の湖水で知られる大沼池を源流とし[5]、志賀高原を南から北西方向に縦断しながら深い峡谷を作って流れ下り、地獄谷噴泉のある河床から渋温泉へ出て角間川と合流し夜間瀬川となり、湯田中温泉沿いを経て中野市の北部の柳沢地区付近で千曲川へ合流する、信濃川水系の一級河川である[6]。
噴泉のある場所は地獄谷温泉 (長野県)にある一軒宿の「後楽館」から見て横湯川対岸(左岸)の河床にあり、直径数 cmの
噴泉のある地獄谷は温泉が自然湧出する箇所が多く、横湯川上流の通称仏岩直下の
このように地獄谷噴泉は古くから知られているが、1783年(天明3年)の浅間山の大噴火(天明大噴火)の際には、噴泉が一時停止したと言い伝えられている[7][11]。また、江戸時代中期の文化年間から文政年間(1800年代前半)の頃には、横湯川上流の岩石崩落によって噴泉孔が埋まってしまったが、松代藩の藩医の努力によって再び噴出するようになったという[7]。
前述のとおり1927年(昭和2年)4月8日に国の天然記念物に指定された。指定範囲は当時の地番で、長野県下高井郡平穏村字細木および字坪根である[4]。後年の1964年(昭和39年)に噴泉のすぐ近くに地獄谷野猿公苑が開園し、野生のニホンザルの餌付けに成功すると[12]、多数の見学者が訪れるようになり、特に冬季の雪景色の露天風呂に入浴するニホンザルの姿がSNSを通じて話題になり、今日ではSnow Monkey Mountainと呼ばれ、日本の冬を代表する観光地の一つとして日本国内外から多くの観光客が訪れるようになった。2017年にアメリカの大手ニュース専門放送局CNNが選定した「日本でもっとも美しい場所36選(英語: Japan's 36 most beautiful places )」の一つにも選ばれ、こちらはJigokudani Monkey Parkの名前で紹介され[13]、長野県でも訪日外国人旅行者へ向け、公式サイト上で英語や中国語など複数の言語で情報を発信している[14]。
交通アクセス
- 所在地
- 長野県下高井郡山ノ内町平穏6818
- 交通
- ここでは地獄谷野猿公苑への自家用車利用の交通を示す。
- 長野自動車道信州中野インターチェンジより国道292号線経由、上林温泉駐車場より徒歩約35分[15]。