漢字の記号及び句読点

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漢字の記号及び句読点
Ideographic Symbols and Punctuation
範囲 U+16FE0..U+16FFF
(32 個の符号位置)
追加多言語面
用字 Common
西夏文字
女書
契丹文字
主な言語・文字体系
割当済 7 個の符号位置
未使用 25 個の保留
Unicodeのバージョン履歴
9.0 1 (+1)
10.0 2 (+1)
12.0 4 (+2)
13.0 7 (+3)
公式ページ
コード表 ∣ ウェブページ
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漢字の記号及び句読点(かんじのきごうおよびくとうてん、英語: Ideographic Symbols and Punctuation)は、Unicodeブロックの一つ。

漢字やその派生文字体系(女書西夏文字など)を用いる言語において用いられる句読点などの約物のうち、CJKの記号及び句読点などのブロックに含まれていないものを収録している。

Unicodeのバージョン9.0において初めて追加された。

収録文字

コード 文字 文字名(英語) 用例・説明
西夏文字の記号
U+16FE0 𖿠 TANGUT ITERATION MARK 西夏文字において用いられる繰り返し記号
女書の記号
U+16FE1 𖿡 NUSHU ITERATION MARK 女書において用いられる繰り返し記号
古代中国語の文献で用いられた記号
U+16FE2 𖿢 OLD CHINESE HOOK MARK 上古中国語でテキストの一時停止または中断を示す[1]。現代における句読点に相当する。
U+16FE3 𖿣 OLD CHINESE ITERATION MARK 古代中国語で繰り返し記号として用いられた。
契丹小字の書式文字
U+16FE4 𖿤 KHITAN SMALL SCRIPT FILLER 契丹小字において、小字から構成される塊(クラスタ)の構成要素となっている字母の一部を空白とすることを表す制御文字。
CJK漢字用の結合ダイアクリティカルマーク
U+16FF0 𖿰 VIETNAMESE ALTERNATE READING MARK CA ベトナム語の漢字表記(チュー・ハン及びチュノム)において、元の漢字の声調を変化させて新たな単語を表すために用いられた記号。

cáと呼ばれ、「個」の草書体「个」に由来する[2]

U+16FF1 𖿱 VIETNAMESE ALTERNATE READING MARK NHAY U+16FF0 𖿰と同様の機能を持つ。

nháyと呼ばれ、くの字型、もしくは稲妻のような形をしている[2]

流音化に用いられる文字
U+16FF2 𖿲 CHINESE SMALL SIMPLIFIED ER 中国語普通話の辞典などにおいて発音を示す際に、儿化と呼ばれる、単語の末尾がR音化していることを示す記号。簡体字
U+16FF3 𖿳 CHINESE SMALL TRADITIONAL ER U+16FF2 𖿲に同じ。繁体字
広東音楽に用いられる文字
U+16FF4 𖿴 YANGQIN SIGN SLOW ONE BEAT 揚琴の弦をゆっくりと、1拍分の長さで叩くことを示す。
U+16FF5 𖿵 YANGQIN SIGN SLOW THREE HALF BEATS 揚琴の弦をゆっくりと、半拍の3回分の長さで叩くことを示す。
U+16FF6 𖿶 YANGQIN SIGN SLOW TWO BEATS 揚琴の弦をゆっくりと、2拍分の長さで叩くことを示す。

小分類

このブロックの小分類は「西夏文字の記号」(Tangut mark)、「女書の記号」(Nushu mark)、「古代中国語の文献で用いられた記号」(Marks used in ancient Chinese texts)、「契丹小字の書式文字」(Small Khitan format character)、「CJK漢字用の結合ダイアクリティカルマーク」(Combining diacritics for CJK ideographs)、「流音化に用いられる文字」(Characters used for rhotacization)、「広東音楽に用いられる文字」(Characters used for Cantonese music)の7つとなっている[1]

西夏文字の記号(Tangut mark)

この小分類には西夏文字西夏語)で用いられる約物が収録されている。

女書の記号(Nushu mark)

この小分類には女書(城南土話)で用いられる約物が収録されている。

古代中国語の文献で用いられた記号(Marks used in ancient Chinese texts)

この小分類には戦国時代紀元前475年紀元前221年)、王朝(紀元前221年紀元前206年)、王朝(紀元前206年紀元前220年)の帛書や、竹簡或いは木簡で作られた本(簡牘)に書かれた古い中国語上古中国語)の文献で用いられた約物[3]が収録されている。

契丹小字の書式文字(Small Khitan format character)

この小分類には契丹小字において、小字から構成される塊(クラスタ)の構成要素となっている字母の一部を空白とすることを表す不可視の制御文字1つのみが収録されている。

CJK漢字用の結合ダイアクリティカルマーク(Combining diacritics for CJK ideographs)

この小分類にはベトナム語の漢字表記(チュー・ハン及びチュノム)において、元の漢字の声調を変化させて新たな単語を表すために用いられた[1]記号が収録されている。全て文字幅を持たない結合文字ダイアクリティカルマーク)である。

流音化に用いられる文字(Characters used for rhotacization)

この小分類には中国語普通話の辞典などにおいて発音を示す際に、儿化と呼ばれる、単語の末尾の母音がR音化流音化)していることを示すために用いられる小書きの「児」の簡体字(儿)・繁体字(兒)[1]が収録されている。

広東音楽に用いられる文字(Characters used for Cantonese music)

この小分類には1920年代に丘鶴儔の著作『琴学新編』で発表された、中華人民共和国広東省などの伝統音楽である広東音楽(粤楽)において用いられる伝統楽器の揚琴(Yangqin)(ダルシマーに似た打弦楽器)の楽譜に用いられる[4]、楽曲のテンポを表すための蘇州号碼を拡張した記号が収録されている。蘇州号碼(U+3026~)と共に用いられる[1]

文字コード

漢字の記号及び句読点(Ideographic Symbols and Punctuation)[1]
Official Unicode Consortium code chart (PDF)
 0123456789ABCDEF
U+16FEx 𖿠 𖿡 𖿢 𖿣 𖿤
U+16FFx 𖿰 𖿱 𖿲 𖿳 𖿴 𖿵 𖿶
注釈
1.^バージョン17.0時点

履歴

出典

関連項目

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