火山雷
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火山が噴き上げる水蒸気、火山灰、火山岩などの摩擦電気により生じる。また、水蒸気が少ない場合でも発生できる。
しかしながら流動性の高い高温なパホイホイ溶岩などの溶岩を吹き上げる火山の場合は、高温な溶岩が電気を通しやすい性質上、雷はほとんど発生しない。また、火山灰、火山岩などの固体による摩擦電気がもたらす雷であるので、通常の雷よりも静電エネルギー量は一般的に高いとされている。阿蘇山での観測結果では粒子が細かいと発生しやすいとする報告がある[1]。
桜島での観察では、火山雷には「縦雷」「横雷」「点雷」の3つの形状があり、また火山雷を発生させる火山生成物の噴出には「噴水型噴出」と「カラム型噴出」と名付けられる2つのパターンが存在している[2]。
記録

火山雷は古くから記述が見られ、『続日本紀』天平宝字8年(764年)12月条に、大隅国と薩摩国の境で3つの島が誕生した記述(桜島と関連するものと見られる)に、「煙のような雲が空を覆い、電光が度々走った」「雷音に似ているようで雷ではない」といった記述がなされている。この他にも、「火山噴火と共に雷の記述が記録されている」例としては、『日本後紀』延暦19年(800年)6月6日条(『日本紀略』に引用され、逸文という形で残る)、3月14日から4月18日にかけての富士山噴火(延暦噴火)の記述として、「富士山自ら焼け、夜も火の光が照らし、雷灰が落ち、山下の川水は紅色になった」とある。
