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熊出没メガソーラー原因説

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熊出没メガソーラー原因説(くましゅつぼつメガソーラーげんいんせつ)は、2020年代以降の日本の市街地や集落においてクマが頻繁に出没するようになった(熊害)原因が大規模太陽光発電所(メガソーラー)であるとする説である。

概要

市街地に熊が出没していることを巡り、それは山中に造られたメガソーラーが原因であるという説である。このような説に賛同する自然保護団体がある一方で、否定的な見方をする専門家もいる。熊が市街地に出没する問題から、再生可能エネルギーを問い直す議論にまで発展している。日本熊森協会の室谷悠子会長は、「クマ被害増加の背景にはさまざまな要因があるが、メガソーラーの建設がその一因となっていることは明らかだ」と指摘している[1]

事例

  • 2025年6月に釧路市では、ノーモアメガソーラー宣言が行われる。これによるとメガソーラーが建設されることで野生動物が人里に出没して被害をもたらす可能性があるとされていた。熊の他にも、エゾシカやキツネも念頭に置いている[2]
  • 2025年10月、日本熊森協会は北海道・東北等のクマの異常出没を受けての緊急声明として、北海道・東北でのメガソーラーや大規模風力発電施設の建設による森林伐採が熊の生息地を破壊していると指摘し、土地開発の中止や法規制、奥山での餌場確保や森林再生など包括的な生態系保全の必要性を訴えた。一方、熊の集落への出没は生息域の拡大ではなく、戦後の奥山開発や人工林の過剰造成、ダム大規模林道の建設、ナラ枯れ、昆虫激減による餌不足、さらに耕作放棄地の増加といった複合的要因による、奥山から里山集落周辺への生息域移動の結果であると説明している[3]

専門家の意見

  • 東京農業大学動物生態学を専門とする山﨑晃司教授は、メガソーラー建設により森林伐採が行われることは事実であるものの、スギやヒノキの人工林といったクマのエサにならず元々利用されない森林であれば市街地への出没増加に直結せず、因果関係があるとは一概に言えないと指摘し、出没増加の背景には分布域拡大や個体数増加があると分析している[1]
  • 森林総合研究所東北支所動物生態遺伝担当チーム長の大西尚樹は、メガソーラーの建設が熊の出没に与える影響はほぼないと指摘している。多くの場合、メガソーラーは耕作放棄地や放棄された酪農地などに設置されており、森林を伐採して建設することは滅多になく、仮に森林が伐採されたとしても、クマの半径数キロの行動圏においてその一部が失われるに過ぎず、影響は限定的であるとしている。その上で、クマの出没増加は、狩猟の減少により人への恐れが減少したこと、高齢化過疎化による里山の管理不足、さらに地球温暖化によるドングリの豊凶周期の変化など、複数の要因が重なった結果であると指摘している[4]

関連項目

脚注

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