爬虫類館の殺人
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| 爬虫類館の殺人 He Wouldn't Kill Patience | ||
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| 著者 | カーター・ディクスン | |
| 発行日 | 1944年 | |
| ジャンル | 推理小説 | |
| 国 |
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| 言語 | 英語 | |
| 前作 | 貴婦人として死す | |
| 次作 | 青銅ランプの呪 | |
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『爬虫類館の殺人』(はちゅうるいかんのさつじん、原題: He Wouldn't Kill Patience )は、アメリカの推理作家カーター・ディクスン(ジョン・ディクスン・カーの別名義)による推理小説。発表は1944年。ヘンリ・メリヴェール卿ものの長編第15作目にあたる。
本作は「目張り密室」(seald room) の謎を扱った作品である[1]。目張りの密室は、親交があったクレイトン・ロースンとカーが、クレイトン・ロースンと競作したもので、それぞれ異なった解決方法を考案し、ロースンは「この世の外から」という短編を書いている[1]。
本昨の原題は“He Wouldn't Kill Patience”――「彼がペイシェンスを殺すはずがない」で、動物園の敷地内にある園長の自宅のテープで目張りされた部屋で、園長がガス中毒死したが、同じ部屋にいたヘビのペイシェンスも巻き添えとなったが、それを見た園長の娘の「父がペイシェンスを殺すはずがない」との発言がタイトルの元となっている[2]。
本作が書かれた1944年は第二次世界大戦中であるが、本作のトリックが戦争の要素によってカムフラージュされている点、同時代の過酷な現実を謎解きの要素に用いるところにミステリ作家の矜持が見られる[3]。
あらすじ
第二次世界大戦の戦火が日増しに現実のものとなってきた1940年のロンドンで、ロイヤル・アルバート動物園の園長エドワード(ネッド)・ベントンは、本格的な爆撃が始まる前に動物たちを市内から郊外へ移すようにという当局の方針、さらには愛すべき爬虫類たちは殺処分しなければならないことに心を痛めていた。一方、生きた毒蛇から薬用に毒を抽出する方法を見学しにベントンの屋敷を訪れたヘンリ・メリヴェール(H・M)卿は、ベントンの娘ルイズに、H・Mとともにネッドの弟ホーリス、若い奇術師ケアリ・クイント、女奇術師マッジ・パリサーとともに晩餐に招待される。
その夜、H・Mとケアリ、マッジが連れだってベントンの屋敷を訪れるが、呼び鈴を鳴らしても応答がなく、中に入ると屋敷中にに焦げた臭いがしており、台所で料理が焼け焦げているのを見て、ガスを止める。そのとき、屋敷の外から動物園の飼育員のマイク・パーソンズが、園長室の中に人が倒れていると言う。3人は再び園長室に向かう途中、医師のジャック・リヴァーズに会う。ジャックは今日の晩餐会は急遽中止となったと聞いたが言う。4人が、急ぎ園長室に向かと園長室には鍵がかかっていただけでなく、扉の内側から紙で目張りされていた。屋敷共通の鍵をあけて目張りを剥がして中に入ると、部屋中ガスの臭いがこもっている中、園長が倒れて死んでいた。
密室状況から自殺と考えられたが、ヘビのペイシェンスも死んでいるのを見たルイズは、父が愛するヘビを殺すはずがなく、他殺であると主張する。