現代っ子 (映画)
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交通巡査だった父の急死によって生活が一変した兄弟姉妹が、離れ離れになりながらも懸命に生きようとする姿を描く物語。長男やすしと弟の好夫は叔父の家に、母と末妹チコは父の友人である石田家に身を寄せる。やすしは家計を支えるため働き始め、好夫はやんちゃながらも責任感を育てていく。チコの貯金紛失事件や、好夫が老人を救助して表彰される出来事などを通して、子どもたちは大人社会の矛盾や貧しさに直面しながらも、家族の絆を確かめ合い成長していく。
作品の背景
1960年代初頭、日活は若者層を主要観客として位置づけ、家庭問題や社会変化を題材にした作品を積極的に制作していた。本作『現代っ子』は、当時テレビで放送されていた同名ドラマの人気を背景に、より広い観客層へ訴求する劇場版企画として立ち上げられた。高度経済成長期の都市化、家族関係の変容、若者文化の拡大といった社会的テーマを取り込み、テレビドラマの枠を超えた映画的表現を目指した点に特徴がある。
監督の中平はインタビューに答えて、「やりたかった作品の一つだ。今まで手がけてきた都会的なものにくらべ、これは、いわば貧乏物語で、ドロ臭い現実の問題と取り組むのは初めてだが、むしろ、その暗い面は捨てて、子どもたちの伸びのびと明るい、コミカルなものを強調したい」といっている[1]。
スタッフ
キャスト
- 市村やすし(市村家の長男) - 鈴木やすし
- 市村千鶴子(市村家の長女 “チコ”・高校生) - 中山千夏
- 洋子(船上生活者の娘) - 松原智恵子
- 市村好夫(市村家の次男・中学生) - 市川好郎
- 田中アコ(千鶴子の同級生) - 田代みどり
- 週刊誌の記者 - 梅野泰靖
- 田原善之助(小川運送の従業員) - 島田善夫
- 小川運送の事務員 - 草薙幸二郎
- 早川(小川運送の従業員) - 垂水悟郎
- 安川(好夫の担任教師) - 安川実
- エリ(五郎叔父の近所の娘) - 渥美エリ
- 斎屋 - 野呂圭介
- 佐々木(千鶴子の担任教師) - 宮崎準
- 伊原竜太郎(警視総監) - 小泉郁之助
- 四郎叔父(きょうだいの叔父) - 青木富夫
- 市村はるみ(五郎叔父の妻) - 新井麗子
- 小川清(小川運送社長の息子・やすしの友人) - 市村博
- 中学校の用務員 - 村田寿男
- 葬儀屋「川崎商店」の従業員 - 橘木兵衛
- 三郎叔父(きょうだいの叔父) - 阪井幸一朗
- ジャズ喫茶のマネージャー - 八代康二
- 清の仲間 - 亀山靖博
- 圓正寺の住職 - 片桐恒男
- 市村家の葬儀を手伝う近所の主婦 - 鈴村益代
- 市村家の葬儀を手伝う近所の主婦 - 佐川明子
- 市村家の葬儀を手伝う近所の主婦 - 高山千草
- 小川運送の従業員 - 久遠利三
- パトカーの巡査 - 東郷秀美
- トラックの運転手 - 晴海勇三
- 清の仲間 - 山本正明
- 二郎叔父(きょうだいの叔父) - 二木草之助
- 市村家の葬儀を手伝う近所の主婦 - 石崎克己
- 小川健(小川社長の次男 “ゴジラ”) - 北出桂子
- 市村三平(五郎叔父の息子) - 橘原秀春
- ジャズ喫茶の歌手 - 沢雄一
- ジャズ喫茶の歌手のバックバンド - 三上寛雄とレッド・コースターズ
- 好夫の同級生たち - 劇団ひまわり
- 市村五郎(“五郎叔父”・きょうだいの叔父) - 桂小金治
- 小川房子(小川の妻) - 岸輝子
- 市村正子(きょうだいの母親) - 菅井きん
- 小川(小川運送の社長) - 小沢栄太郎
- 特別友情出演 - 渥美清
- 特別友情出演 - 水の江瀧子