皆殺しの天使
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| 皆殺しの天使 | |
|---|---|
| El ángel exterminador | |
| 監督 | ルイス・ブニュエル |
| 脚本 | ルイス・ブニュエル |
| 原案 |
ルイス・ブニュエル ルイス・アルコリサ |
| 製作 | グスタボ・アラトリステ |
| 出演者 |
シルビア・ピナル エンリケ・ランバル |
| 音楽 | ラウル・ラビスタ |
| 撮影 | ガブリエル・フィゲロア |
| 編集 | カルロス・サバヘ |
| 製作会社 |
Barcino Films Producciones Gustavo Alatriste |
| 配給 |
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| 公開 |
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| 上映時間 | 95分 |
| 製作国 |
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| 言語 | スペイン語 |
| 前作 | ビリディアナ |
| 次作 | 小間使の日記 |
『皆殺しの天使』(みなごろしのてんし、スペイン語: El ángel exterminador)は、1962年のメキシコの不条理劇映画。監督はルイス・ブニュエル、出演はシルビア・ピナルとエンリケ・ランバルなど。 夜会の後に何故か部屋から出られなくなってしまったブルジョア階級の人々の運命を風刺やブラックユーモアとともに描いた不条理劇として高い評価を得ている作品である[1]。
1962年5月に開催された第15回カンヌ国際映画祭で初上映され、国際映画批評家連盟賞を受賞した[1]。日本での初上映は1981年8月で、2017年にリバイバル上映された[2]。
あるブルジョワジーの邸宅で、夜会が始まった。楽しげに振舞う列席者たち。ところが、邸宅の従業員が次々に辞職していき、執事ただ一人になってしまう。邸宅の主人夫婦は何とか晩餐を用意する。食事の後、音楽室に移った列席者たちはピアノや歓談を楽しみ、帰る様子もなくそのうちジャケットを脱ぎ、すっかり腰を落ち着けてしまう。次の朝になってみると、なぜか誰も部屋から出られなくなってしまう。
そのまま数日が過ぎ、水や食料が尽きてくると人々は徐々に理性を失っていき、ついには死者も出る。一方、邸宅の外では軍隊も出動する騒ぎとなるが、なぜか誰も邸宅の中に入ろうとしない。
正気を失いつつあった人々は異常事態の原因を邸宅の主人であると決めつけ、彼を殺せば問題が解決すると思い込むようになる。その事態に、主人は拳銃自殺を図ろうとするが、そこで1人の若い女性があることに気づく。人々が今いる場所が夜会のあった夜と完全に同じなので、その時の状況を再現することで、無限ループに陥っている現状から抜け出せると考えたのである。こうして人々は彼女の考えに従うことで無事に邸宅から脱出する。
その後、無事に生還した人々はミサに出席する。ところがミサの終了後、そこに集まった人々は教会から出られなくなってしまう。
キャスト
- レティシア: シルビア・ピナル - ワルキューレと呼ばれる鉄の処女。
- エドムンド・ノビレ: エンリケ・ランバル - 邸宅の主人。
- ルシア・ノビレ: ルシー・カジャルド - エドムンドの妻。
- アルバロ: セサル・デル・カンポ - 大佐。ルシアの愛人。
- カルロス・コンデ: アウグスト・ベネディコ - 医師。
- フリオ: クラウディオ・ブルック - 執事。
- レアンドロ・ゴメス: ホセ・バビエラ - ニューヨークから来た男。
- ラウル: ティト・フンコ - 異常事態の責任をエドムンドに押し付ける男。
- ブランカ: パトリシア・デ・モレロス - ピアニスト。
- アルベルト・ロック: エンリケ・ガルシア・アルバレス - 老指揮者。フリーメイソン。
- アリシア・デ・ロック: ジャクリーヌ・アンデレ - アルベルトの若妻。
- クリスティアン・ウガルデ: ルイス・ベリスタイン - フリーメイソン。
- リタ・ウガルデ: パトリシア・モラン - クリスティアンの妻。
- ベアトリス: オフェリア・モンテスコ - エドワルドと恋に落ちた若い女性。
- エドワルド: ハビエル・マッセ - 既婚の建築家。初対面のベアトリスと恋に落ちる。
- フアナ・アビラ: オフェリア・ギルマイン - 中年女性。
- フランシスコ・アビラ: ハビエル・ロヤ - 若い男。
- シルビア: ロサ・エレナ・ドゥルヘル - 歌手。
- エレオノーラ: ベルタ・モス - コンデ医師の患者。末期ガン。
- セルジオ・ルセル: アントニオ・ブラボ - 偏屈な男。
- アナ: ナディア・アロ・オリバ - 中年女性。