Summarize Timeline Top Qs Fact Check
数論 の歴史 において π (x ) の増大度は重要な関心事とされてきた[ 3] [ 4] 。
18世紀 のレオンハルト・オイラー は、素数列の逆数 の和が発散 することを示した(素数の無限性の証明 を参照)[ 5] 。平方数 の逆数の和は収束するため、これは π (x ) が
x
{\displaystyle {\sqrt {x}}}
よりも速く増大することを示している。
1808年 、アドリアン=マリ・ルジャンドル は以下の等式 を示した[ 5] 。
π
(
N
)
=
π
(
N
)
−
1
+
∑
d
μ
(
d
)
[
N
d
]
{\displaystyle \pi (N)=\pi ({\sqrt {N}})-1+\sum _{d}\mu (d)\left[{\frac {N}{d}}\right]}
ここで
μ
(
d
)
{\displaystyle \mu (d)}
はメビウス関数 、
[
x
]
{\displaystyle [x]}
はガウス記号 であり、和は
N
{\displaystyle {\sqrt {N}}}
以下のすべての素数の積 P のすべての正の約数 d を動く。この式より、
lim
x
→
∞
π
(
x
)
x
=
0
{\displaystyle \lim _{x\to \infty }{\frac {\pi (x)}{x}}=0}
が導かれる[ 5] 。
素数定理
π (x ) とそれを近似する関数 x /ln x および Li x との比のグラフ 。x が増大すると比が 1 に向かうこと、そして Li x に対する比の方が収束 が速いことなどが見て取れる。
18世紀末には、π (x ) が
x
ln
x
{\displaystyle {\frac {x}{\operatorname {ln} x}}}
に漸近近似できること、即ち
lim
x
→
∞
π
(
x
)
x
/
ln
x
=
1
{\displaystyle \lim _{x\to \infty }{\frac {\pi (x)}{x/\operatorname {ln} x}}=1}
が成り立つであろうということが、カール・フリードリヒ・ガウス により予想されていた。1850年 頃にパフヌティ・チェビシェフ は、この等式の左辺がもし極限 を持つならば、それは1でなくてはならないことを示した[ 5] 。その後もこの予想は長らく証明されなかったが、1896年 になってジャック・アダマール とシャルル=ジャン・ド・ラ・ヴァレー・プーサン (英語版 ) により独立に証明され、現在では素数定理 と呼ばれている。彼らの証明は、リーマンゼータ関数 の性質を用いている。
長い間、解析 的方法を用いなければ素数定理を証明することはできないと信じられていたが[ 5] 、1948年 頃、アトル・セルバーグ とポール・エルデシュ は複素解析 を用いない素数定理の証明を(ほぼ独立に)発見した[ 6] 。それらの証明では、数論的関数 の初等的評価のみを用いていた。
リーマン予想との関係
1859年 リーマン は、π (x ) をゼータ関数の零点を用いて表す式を発見した[ 5] 。
π
(
x
)
=
R
(
x
)
−
∑
ρ
R
(
x
ρ
)
{\displaystyle \pi (x)=R(x)-\sum _{\rho }R(x^{\rho })}
ここで
R
(
x
)
{\displaystyle R(x)}
は、
R
(
x
)
=
∑
m
=
1
∞
μ
(
m
)
m
li
(
x
1
m
)
{\displaystyle R(x)=\sum _{m=1}^{\infty }{\frac {\mu (m)}{m}}\operatorname {li} (x^{\tfrac {1}{m}})}
と定義され、和の ρ はゼータ関数の全ての非自明な零点 をわたる。
また、リーマン予想と下の式が正しいことは同値である。
π
(
x
)
=
li
(
x
)
+
O
(
x
ln
x
)
{\displaystyle \pi (x)=\operatorname {li} (x)+O\left({\sqrt {x}}\ln x\right)}
また、
O
{\displaystyle O}
は、ランダウの記号 である。
また、リーマン予想が正しい場合、以下の式が成り立つことが知られている。[ 7]
|
π
(
x
)
−
li
(
x
)
|
<
1
8
π
x
log
x
,
for all
x
≥
2657.
{\displaystyle |\pi (x)-\operatorname {li} (x)|<{\frac {1}{8\pi }}{\sqrt {x}}\,\log {x},\qquad {\text{for all }}x\geq 2657.}