舎人車両基地
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| 舎人車両基地 (舎人車両検修所) | |
|---|---|
| 基本情報 | |
| 所在地 | 東京都足立区古千谷2-10 |
| 鉄道事業者 | 東京都交通局 |
| 帰属組織 | 車両電気部 - 志村車両検修場 - 舎人車両検修所 |
| 併設区所 |
三田線電気管理所 - 舎人電気区[1] 志村保線管理所 - 舎人施設区[1] |
| 最寄駅 | 舎人公園駅 |
| 管轄路線 | 日暮里・舎人ライナー |
| 管轄車両 | 300形、330形、320形 |
| 開設 | 2008年(平成20年)2月1日 |
| 車両基地概要 | |
| 敷地面積 | 延床面積:約40,240 m2 |
| 留置線本数 | 8本 |
| 検査線本数 |
列車検査線 2本 月検査線 1本 臨時検査線 1本 |
| 洗浄線本数 |
1本 車両洗浄装置 1基 |
| その他設備 |
出入庫線 1本 - 出入庫点検線 2本 試走線 1本 車両搬出入場線 1本 授受線 1本 - 保守線 2本(保守車両留置用) |
| 最大収容両数 | 85両(5両×17本) |
| 配置両数 | 100両(5両×20本) |
| 備考 |
出典[2] 車両基地は地上1層(上部は覆土しており、半地下構造) 検査業務はすべて協力会社(東京交通サービス)に委託 |
舎人車両基地(とねりしゃりょうきち)は、東京都足立区古千谷にある東京都交通局日暮里・舎人ライナーの車両基地である。組織上は都営地下鉄三田線を管轄する志村車両検修場の下部組織として「舎人車両検修所」がある[1]。
施設構築
車両基地は舎人公園の北東部(B地区)に位置しており、車両基地は地上にあるが、コンクリートで覆われており、基地上部は覆土されている(半地下構造)[2]。舎人公園駅から当車両基地まで出入庫線があり、この出入庫線には65‰の急勾配がある[2]。東西方向に約84.5 m、南北方向に約530 mの規模となっている[3]。構築高さは最小5.4 m、留置線部で5.8 m、車両搬出入場線は天井クレーンがある関係で最大の12.3 mとなっている[4]。車両搬出入場線部の最大高さの場所は、地上部では「あさひの広場」(朝日の広場)となっており、足立区で最も高い標高17.5 mとなっている[5]。構内は管理機能スペース、機械室スペース、車両の留置スペース、車両の検査・保守スペースに分かれている[3]。
当初計画では地下2層式の車両基地として、道路を挟んだ北側には工場棟を建設する計画であった[6]。しかし、コスト縮減のために見直しが行われ、車両数を削減することで地上1層式に変更、さらに工場設備は主要機器を外部に搬出して整備することにより工場棟の計画は廃止し、現在の規模となった[6]。2006年(平成18年)10月17日、日暮里・舎人ライナー最初の車両(300形)が搬入された[7]。
当車両基地は地上レベルに鉄筋コンクリート構造物を構築後、構築全体を覆土することで上部を公園施設として開放している[8]。同じ東京都交通局が所有する大島車両検修場や木場車両検修場では大規模な掘削をすることで地下2層構造の車両基地を建設したが、当車両基地は構築床面厚さとなる わずか1 mを掘削したのみとなっている[8]。構築上部は公園植樹による根上がりなどの損傷を防ぐため、防根性能を備えた防水シートで覆われている[9]。覆土の厚さは約2 mで、当公園工事用の土と当車両基地工事による掘削発生土(約16万 m3)、外部からの建設発生土(約17万 m3)により約33万 m3の覆土を行った[4]。
このため、地上から車両基地の様子を窺い知ることはできないが、わずかに公園内に非常口が3か所(北側に2か所、西側に1か所)と避難階段が2か所、換気塔(2か所)があるほか、北側に正面出入口、緊急自動車出入口、トレーラー搬入口がある[5][4]。
設備概要
検査業務(列車検査・月検査・重要部検査・全般検査)は協力会社の東京交通サービスに委託している[10]。ただし、東京交通サービスは管理監督業務を行っており、実際の業務は京王重機整備(一部除く)が行っている。
構内は東西方向に長く、車両基地中央に入出庫線が横切っており、各留置線や各検査線に出入りするには、いったん折り返しをする必要がある[11]。入出庫線の北側半分が検査・保守スペースエリア、南側半分が留置線エリアとなっている。車両基地内は車両の効率的な運用を行うため、「車庫管理システム」を導入している[2][12]。これは検査員が担当する検査線以外の出入庫や入換運転、出庫点検が自動で行われるもので、指令員の入力操作により自動制御(ATO)による無人運転(制限速度 7 km/h)が行われている[13][12]。このため、基地内の軌道に人が立ち入った場合、列車は止まることができないため、車両基地内の検査線・保守スペース以外は全面立入禁止エリアとなっている[12]。
本線への出入庫時は、必ず出入庫検査線を通る構造となっている[11][13]。出入庫点検線は島式プラットホームとなっており、出庫時は車両が到着後、自動で出庫点検を行い、さらに車両検査員による最終点検を行った後、本線へと出される[11][13][12]。入庫時は車両が到着後、車両検査員による点検後、自動で指定された留置線に入る[13][12]。検査線・保守スペースに入る場合は、授受線で車両検査員が乗り、自動運転から手動運転に切り替えてから、各検査線に入る[13]。ただし、洗浄線への出入りは車両洗浄装置の操作を含めて自動運転となっている[13]。
構内には85両(5両×17本)が留置可能な設計となっている[2]。留置線は8本あり、5番留置線は1本のみ、それ以外はA区とB区に分かれており、2本が留置できる[2][13]。また列車検査線が2本、月検査線が1本、臨時検査線が1本ある[2]。このほか、洗浄線が1本、新車の搬入または廃車を搬出する車両搬出入場線が1本、40 km/hまでの速度が出せる試走線(300 m)が1本ある[2]。また、車両搬出入場線では重要部検査・全般検査を行っている。なお、その後の車両増備により留置スペースが不足したため、320形の投入時には見沼代親水公園駅での夜間滞泊、330形2本(32・33編成)の増備時には試走線を転用することで対処した[14]。
構内には「古千谷受電変電所」があり、日暮里・舎人ライナー全線の電力供給を受け持っている(明電舎製)[15][16]。東京電力からの三相交流66,000 V,50 Hzを受電後、構内の変圧器で三相交流6,600 V,50 Hzに降圧後、各き電変電所や電気室に送配電している[15]。また、停電時に車両基地や各駅の重要負荷設備に給電する1,000 kVA容量の非常用発電機を備えている[15]。