谷田部勝義

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谷田部勝義

谷田部 勝義(やたべ かつよし、1956年7月11日[1] - )は、東京都出身の脚本家アニメ演出家監督音響監督。別名義に森田光太森田風太がある[注 1]

1975年日本大学芸術学部映画科に入学、大学時代には後に俳優として名を馳せる内藤剛志らとともに5、6人で自主制作映画を撮っていたと後に述懐している[2]が、ある時受けたアニメーションのゼミをきっかけとして、その講師であった池田宏の人柄に触発される形で大学を中退。新聞広告に載っていたというアドコスモへと1978年に入社し、制作進行に従事することとなる[2]

在学中は特にアニメが好きであったわけでもなく、入社当時もアニメのことは全然知らなかったという谷田部であるが[2]、一方で当初から演出の仕事をしたいという意思も持ち合わせてはいた[1]。しかし、仕事を通じて様々な人と会う中で、下請けに所属し続けていてはダメだと知り、いくつかの伝手を辿って紹介してもらった複数社[注 2]の中から、日本サンライズ(後のサンライズ)に入社することとなる[2][1]。時に1979年のことで、入社に当たっては当時同社に所属していたプロデューサーの長谷川徹から、いきなり演出での採用は無理なので1年間制作進行をやってほしいと言われ、高橋良輔が監督を務める『サイボーグ009』(1979年 - 1980年)の現場にて制作進行を務めたのが、同社での最初の仕事となった[2][1]

その後、長谷川との約束通り翌年には『伝説巨神イデオン』(1980年 - 1981年)にて演出助手とバンク係を兼任、富野由悠季の下で主に技術的なことを中心に様々なことを教わりつつ、同作品の終盤にて初めて演出を任されるに至った[1]。また、前出の高橋とも『サイボーグ009』以降も、『太陽の牙ダグラム』(1981年 - 1983年)を始めとした監督作品にて度々共働の機会を持ち、富野とはまた異なるプロデュース面での手腕を学ぶ格好となった[1]。後年谷田部は、この富野と高橋、そして『ダグラム』や『機甲戦記ドラグナー』(1987年 - 1988年)などで共働した神田武幸を自身の師匠であると語っており、神田については本当にフィルムが好きな人物で、人に指示を出すよりも自分でチマチマとこだわり続けるタイプの方であったと評している[1]

前出の3名の他にも、影響を受けた人物として真下耕一の名を挙げている[1]谷田部であるが、初監督作品となった『ダーティペア』のOVA(1987年)もまた、真下の橋渡しによるものであったと後に述懐している[1]。真下のことは、絵描きを乗せて描かせることに力を入れる人物であったと前置きしつつ、そうして絵描きからいい絵が上がってくるとそれを取り入れていくといった、理知的なところから学べる部分が多かったと振り返っている[1]。1990年には吉井孝幸や井上幸一らとともに、『勇者シリーズ』の企画立ち上げにその最初期から参加、初のテレビシリーズ監督作品となった『勇者エクスカイザー』を始めとする、シリーズ初期の3作品にて監督を務めた[1]。いわゆるバンク映像の多かった勇者シリーズでの仕事においては、前出の『イデオン』で培ったバンク係としての経験が生きていると後に語っている[1]

フリーランスとなってからは、『神八剣伝』(1998年)などのように「揉める作品」が多かったと振り返っており[3]、中でも1999年に公開された『ガンドレス』では、谷田部をして「『ガンドレス』で仕事をなくした」と言わしめる状況にまで追い込まれた[3](詳細は同作品の項目も参照)。これ以降、しばらくは深夜アニメなどの絵コンテ・演出をこなしつつ、2004年からはアダルトアニメなどの監督や演出も引き受けるようになる一方、2000年代後半に入ってからは『古代王者 恐竜キング Dキッズ・アドベンチャー』(2007年 - 2008年)など、以前のように一般向けのアニメ作品にも監督・演出として参加する機会も見られる。

またアニメ制作の仕事と並行して、1996年からの5年間にわたって東京アナウンス学院にてアテレコ実習を担当しており、以降もイエローテイル付属養成所の講師(2007年 - )、映像テクノアカデミア声優・俳優科のプロコース講師(2011年9月 - )を務めるなど、声優教育にも携わった。同じ2011年には大阪芸術大学のキャラクター造形学科アニメーションコースにて非常勤講師を担当し、2018年より同大学の教授に就任。この他にも、2021年2月に設立された一般社団法人 配信映像審査ネットワークでは理事を務めている[4]

参加作品

OVA

劇場アニメ

ゲーム

小説

舞台

CDドラマ

脚注

関連項目

外部リンク

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