農楽

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農楽(のうがく)は、朝鮮半島の農村部に伝わる伝統音楽の総称である。農民・農村の音楽を意味し、旧正月などの年中行事の際に演奏・演舞が行われた。

ハングル 농악 / 풍물놀이 / 풍물
漢字 農樂 / 風物놀이 / 風物
発音 ノンアク
プンムルロリ / プンムル
ローマ字表記: nong-ak
pungmullori / pungmul
概要 農楽, 各種表記 ...
農楽
各種表記
ハングル 농악 / 풍물놀이 / 풍물
漢字 農樂 / 風物놀이 / 風物
発音 ノンアク
プンムルロリ / プンムル
ローマ字表記: nong-ak
pungmullori / pungmul
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名称

日本統治時代に朝鮮半島の農村部における伝統楽器を用いた芸能の総称として使われ始めた用語であり、宮廷音楽である正楽とは異なる伝統音楽、農村の音楽を意味した[1][2]。同語が普及するまでは各地域で演奏される楽器や伝統的な村祭である洞祭などの年中行事にちなんだ様々な呼称が使われていた[3]大韓民国内では、1980年代頃から、農楽ではなく、風流物を意味するプンムルまたはプンムルクッの語を使うことが増えている[1]

演奏形態

金弘道が描いた男寺党。後方の男性が打つ太鼓がプク、その右がチャンゴ。さらに右側の男性2人は篳篥に似た笛「ピリ」を演奏し、その前の男性は大型の横笛「テグム」を鳴らす。躍る少年の右の男性は、弦楽器「奚琴」を演奏する。

ケンガリチン (朝鮮の楽器)朝鮮語版チャングなどの打楽器を中心とした集団演奏であり、地域によってはテピョンソ朝鮮語版のような管楽器も加わる[4][5]。農村での生活や信仰と密着に結びついており、旧正月や洞祭などの年中行事において農旗と称される旗を先頭にした楽隊が村内を踊り歩きながら演奏した[5][6]。中国や日本の農村部で行われる田楽に近しい性格を持つ[5]

伝統的に行われてきた農楽は、田植えの時期に行う労作農楽、村の祭祀や寺院の勧進のために行う乞窮・乞粒農楽、男寺党などの旅芸人による演戯農楽に分類される[7]。民俗行事と一体化していた時代の演奏者は男性に限られていたが、1950年代以降、全羅北道の南原女性農楽団などの女性の演奏グループも現れ、伝統音楽・郷土芸能の一種として音楽大会が開かれるようになる[8]

1979年にサムルノリという演奏グループが結成されると、同グループの演奏法や楽曲が現代的な農楽を象徴するものとなり、グループ名そのものが農楽由来の現代音楽のジャンルを指すようにもなった[1]

発祥

現代の農楽

農村部における巫俗信仰、祭祀に起源を持つものと考えられており、『魏志東夷伝』には馬韓の記述として、5月の種蒔きが終わった後に農民が集団で歌い踊る風習があると記されている[2]

高麗時代には、軍事行進の際に使われた喇叭が農村部にまで普及したことで、軍の行進や戦闘を模した演舞を伴う農楽も生まれていく[7]李氏朝鮮時代には、宮廷の貴人に対して農民が農楽を披露するといったことも広まり、世宗が農村にまで出向いて農楽を鑑賞したとの逸話も残る[9]

地域ごとの特性

農楽の演奏形態は地域によって異なり、楽器を演奏する大人の肩に子供が乗って舞う南原市の三童ノリなど曲芸的要素を持つものもある[5]。また、江原道慶尚道では農耕を模した劇が農楽とともに演じられるほか、全羅道には仮装行列や人形劇の要素を持つものがある[5]

出典

参考文献

関連項目

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